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2019年04月01日
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カテゴリ:大川 充夫
ミツオーです。今年こそAクラス…と思うのですが、前評判は引き続き最悪です。


さて、新年度となりました。
新たな元号も発表され、30年続いた平成も、残すところ1カ月。新たに何かスタートするには、いいキッカケになりそうです。


そんな今日、新たにプロ騎手となったのが、地方競馬教養センターの第97期生たち。すでに各競馬場での活動を始めており、さっそく今日デビューという騎手も。


97期生たちは、先日、3月27日に、栃木県那須塩原市にある地方競馬教養センターで修了式を終えました。
わたくし今年も、この修了式に出席させていただきました。






毎年恒例、修了式前には、教養センターでの最後の訓練となる、修了供覧騎乗が、ご家族や所属競馬場・厩舎関係者へ披露されました。



2年間、彼らが騎手候補生として慣れ親しんだ地方競馬教養センターの訓練施設。










最後の訓練も、この厩舎・コースで行われました。

厩舎へおもむくと、





大勢のご家族や所属厩舎関係者が、修了と騎手免許取得、競馬場への旅立ちを祝して集まり、それぞれ候補生に声をかけていました。



この日、修了をむかえた97期生は10名。訓練を担当し見守ってきた教官からの一言とともにご紹介します。



北から順に、







小野楓馬(おの・ふうま)騎手 門別・小野望厩舎所属


教官の一言「明るく、何事に対しても責任をもって臨める。近年、北海道で活躍している若手騎手と比べても遜色ない」


小野騎手は所属厩舎が小野厩舎。親戚関係が…?と思いうかがうと、全くの偶然。血縁関係はないそうです。







塚本涼人(つかもと・りょうと)騎手 水沢・酒井仁厩舎所属


教官の一言「真面目で実直な性格。実習を経て大きく成長した。金沢・高知で頑張っている兄達を超えた活躍を期待する」


金沢・塚本弘隆騎手、高知・塚本雄大騎手に次いで、兄弟3人目のデビュー。
なんとこの春、弟さんが教養センターに入所するとのことで、近い将来、4兄弟での騎乗が見られるかもしれません。







福原杏(ふくはら・まい)騎手 浦和・水野貴史厩舎所属


教官の一言「素直な性格で協調性もある。考えて騎乗し、着実に成長している。将来は浦和競馬の中心騎手になる逸材」


「今日は水野調教師はここにはいらっしゃいません。浦和開催中ですから。競馬のほうが大事だって言ってます」…いやいや、あなたも含めて「競馬」ですからね。









大木天翔(おおき・かける)騎手 大井・三坂盛雄厩舎所属


教官の一言「明るく人懐っこい性格。馬に対する当たりが柔らかく、天性のものを備えている。向上心をもてば大きく伸びる可能性がある」


今回の修了生には、各自の名前入りジョッキーパンツがプレゼントされました。みなさん名前が見えるように右側を見せてもらったのですが、「左側には97期修了って入ってるんで、こっちも写してください!」と同期思いの大木騎手。
ちょっと文字が読みにくくなってしまいました。すみません。








兼子千央(かねこ・ちひろ)騎手 金沢・中川雅之厩舎所属


教官の一言「おっとりとして、素直な性格。派手さはないが、柔軟な騎乗で鞍はまりも悪くない。ハングリーな気持ちが前面に出てきたら大きく成長すると思われる」


同期のトップを切って、本日デビュー(金沢第3・7レースに騎乗)。
かつては免許発効後でないと騎乗申し込みができなかったのですが、現在では4月1日発効免許があれば、事前に騎乗を入れられ、こうして4月1日いきなりデビューもできるようになりました。








東川慎(ひがしかわ・しん)騎手 笠松・後藤正義厩舎所属


教官の一言「明るく愛嬌があり、誰からも可愛がられる性格。騎乗面は実習前までは期の中心だった。馬の気持ちに添い、考えた騎乗をしていけば必ず活躍する逸材」





父・東川公則騎手と。
「2年はあっという間だったけど、まだスタート地点にも立ってないからね。供覧騎乗の模擬レースは能力試験みたいなもんでしょ?馬なら能力試験で落ちることだってあるんだから」と言いつつ、終始笑顔で、このあとスマホで撮影しまくりのお父さんでした。







木本直(きもと・なお)騎手 園田・保利良平厩舎所属


教官の一言「芯があり、気が強い。最近は丁寧な騎乗を心掛け、地力が付いてきている園田の小回りコースは馬を動かせるタイプが有利なので活躍が期待できる」


「保利先生のお父様の現役時代の勝負服を譲っていただきました。なかなかもらえないって聞いているので、うれしいです」








妹尾将充(せのお・まさちか)騎手 高知・宮川浩一厩舎所属


教官の一言「いつも笑顔で親しみがあり、周りから可愛がられるタイプ。一つ一つ着実に成長している。伸びしろは十分あり、経験を積めば、結果を出すタイプ」







多田羅誠也(たたら・せいや)騎手 高知・工藤真司厩舎所属


教官の一言「真面目に物事に取り組み、向上心をもっている。普段の攻馬はやや柔軟性に欠けるが、どのような馬もそつなく乗りこなす。実戦向きで、競馬場での活躍に期待」









濱尚美(はま・なおみ)騎手 高知・那我性哲也厩舎所属


教官の一言「いつも笑顔で人と接することが出来、物怖じしない。柔軟な騎乗が出来ており、女性としては筋力も備わっている。経験を積んでいけば歴代の活躍している女性騎手に引けを取らない」


「笠松の渡邊竜也さんが修了のときに、ちょうど入所前の体験で来て、渡邊さんがカッコよかったのでそのときから勝負服はV字柄って決めてました!」…今度、言っておきます。




このあと各々騎乗馬の準備をし、騎乗。





馬場へ出て、まずは角馬場でのカドリール。



在所生たちも見学。




その後、距離1280メートルの模擬レースを2組、おこないました。


1レース目は、「職員に感謝特別」と名づけられ、


多田羅、東川、木本、小野、濱


の5名であらそわれました。
好スタートからダッシュよく先手をとった木本直騎手が逃げ切って1着。追い上げた濱尚美騎手が2着に入り、以下、多田羅誠也騎手、東川慎騎手、小野楓馬騎手の順で全員無事ゴール。



2レース目は、「馬に感謝特別」と名づけられ、


大木、妹尾、兼子、福原、塚本


の5名が出走。
これまた前に行った福原杏騎手が押し切って1着。2着に大木天翔騎手。以下、妹尾将充騎手、兼子千央騎手、塚本涼人騎手の順で、こちらも全員無事にゴールを駆け抜けました。




毎年のことながら、実況を担当したわたくし。
各自から親御さんやお世話になった方々への感謝の言葉を読み上げる段になると、どうも涙腺がゆるみがちで、卒業式ってのは、自分や自分の子どものものでなくても感動するものなのだなあと思い知るのでした。




修了記念のブルゾン。




恩師にあたる元教官が、袖にサインしてもらった!と嬉しそうに見せてくださいました。





集団演技と模擬レースを無事に終え、厩舎へ引き上げてきた97期生たちを、集まったご家族や関係者のみなさんがねぎらい、











笑顔で記念撮影。

そしてこのあと修了式。

式が終わるや、息つくひまもなく、97期生10名は、全国の競馬場・戦いの場へと旅立って行きました。






教官たちも笑顔で送り出します。



今年も地方競馬に新人騎手がデビューします。
この春デビューの第97期生たちは、10名。



夢と希望にあふれる若者たちに、ぜひ大きな声援をお贈りください!





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最終更新日  2019年04月01日 13時00分15秒
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