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2019年06月20日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 まずは木曜日に行われた『地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップ』ファイナルステージの結果。山本聡哉騎手はファイナルステージ第1戦が8着、同第2戦が11着で、獲得ポイント35、総合7位となりました。

 いやまあ、“吉村祭”になってしまいましたねえ。盛岡でのファーストステージが13着・8着、5ポイントからのファイナルステージ連勝。最初のレースで勝った時点でこういう未来が見えたような気がします。
 2015年のこのシリーズでも金沢の藤田弘治騎手が第1ステージ4ポイントの足切り寸前の所から第2ステージ連勝でWAJS出場を果たしました。“最下位近くからの大逆転劇”は非常にドラマチックですよね。
 しかし調べてみると、「第2ステージで連勝して総合優勝」という結果は2009年、2015年、2016年、2017年、そして今回2019年と意外に頻繁に発生していました。「未勝利なのに総合優勝」というパターンもちょいちょい発生していますが近年目だつのはむしろ「後半で連勝」のパターン。コースを変えながらの短期決戦だけに“勢いに乗ったもの勝ち”のような所があるんでしょうね。

 今年初めての出場で見事WAJS出場チケットをゲットした吉村騎手、おめでとうございました。そして残念ながら札幌には行けなかったけれど今年も期待させてくれた山本聡哉騎手、お疲れ様でした。

 さて、少し遡って6月16日の水沢競馬場では『一條記念みちのく大賞典』が行われ、ハドソンホーネット号が優勝。自身初の重賞制覇を成し遂げると共に齋藤雄一調教師に初めてのビッグタイトルをもたらしました。


★一條記念みちのく大賞典優勝/ハドソンホーネット

 当日は雨の影響で水が浮くだけで無くかなりの先行有利・高速決着。逃げタイプのハドソンホーネットにとっては戦いやすい状況があったのは確かですが、逃げたサンエイキャピタルから少し離れた所で「二番手だけど実質逃げている」様な形を作った山本政聡騎手の作戦も良かったのだと思います。
 ハナに立たずに2番手に付けて、その替わりにコースのより走りやすい部分を選んで進むメリットを獲るという作戦が、結果的に自身の力を最大限に引き出し、ライバル達には自由なポジションを進ませなかった。それが3馬身差の完勝を引き出したのではないでしょうか。





 ハドソンホーネット号は2016年に船橋でデビュー、翌年岩手ダービーダイヤモンドカップを狙って岩手に移籍した来ましたがその時は2着。その後門別→岩手→南関と移り歩いて今が3度目の岩手在籍。昨年3月には当時南関で期間限定騎乗中だった山本聡哉騎手が騎乗して優勝したりしています。


★18年3月14日船橋12Rで優勝した際のハドソンホーネット

 今回は転入初戦の準重賞・あすなろ賞を制して、俗に言う“返す刀”で一條記念みちのく大賞典も優勝とこれまでなかなか獲れなかったタイトルを一気に獲得しました。
 山本政聡騎手はコミュニティ以来のみちのく制覇。齋藤雄一騎手は開業後初めてのM1重賞制覇となりました。

 齋藤雄一調教師は昨年8月に騎手引退・調教師開業と転身したばかりですので開業後2シーズン目、実質は1年足らずで重賞を勝ったことになります。もっと実質的に開催日で換算すれば7ヶ月間くらいなのですから見事ですよね。




 改めて調べてみると「開業後1年以内で重賞制覇」した調教師は最近は割と多くてですね、例えば千葉幸喜調教師は2011年5月デビューの同年10月不来方賞制覇、関本浩司調教師も2011年5月デビューの同年11月北上川大賞典制覇。菅原勲調教師は2012年4月デビューの同年8月フェアリーカップ制覇などざっと思いつくだけでもこれだけ出てきます。2シーズン目となると板垣吉則調教師や橘友和調教師もそうですね。伊藤和忍調教師はギリギリ3シーズン目になってしまうのかな。
 とはいえ齋藤雄一調教師の快挙の価値は下がるわけではないですし、近年ごく限られた調教師しか勝っていないみちのく大賞典に新進調教師が名を刻んだ意義は大きいと思います。

 ハドソンホーネットの勝利の一因にはコース状態があったのも確かではあると思います。同馬の優勝タイム2分4秒7は旧レコード(マルヨフェニックスが2010年のみちのく大賞典 ※当時は地方全国交流でした で出した2分5秒3)を一気に0.6秒も短縮しました。
 また、18日には稍重馬場ながら、そしてC1級という下級条件でありながら、ダート1300mでレコードに0.4秒差まで迫るタイムが、同じ日の850m戦でもレコードに0.1秒差という高速のタイムが出ています。


★雨の影響を強く受けた週末の状況ではありました

 今の水沢競馬場は昨年の今頃に比べると2.5秒から3秒速い決着が続いています。そういう高速タイムへの対応力が要求されるうえの日曜日は雨で水が浮くコース状態。かなり“クセ”がある、馬によって好き嫌い・巧拙がはっきり出る状況になっていたように思えます。
 みちのく大賞典で思うような結果が出せなかったエンパイアペガサスやチェリーピッカー、サンエイキャピタルらはそういう馬場状態があまり味方してくれなかった・・・とも言えるでしょう。盛岡・水沢が変わったりコースの状況が変化すれば、今回戦った馬たちの力関係もまだまだ変わっていくのではないでしょうか。





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最終更新日  2019年06月21日 05時02分06秒
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