楽天競馬
地方競馬の楽天競馬|日替わりライターブログ  楽天競馬ブログ 12760700 ランダム
ホーム | 日記 | プロフィール

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

楽天競馬ライター

楽天競馬ライター

フリーページ

楽天カード

2019年08月15日
XML
カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 12日に行われたクラスターC&ヤングジョッキーズTR盛岡。大変盛り上がりましたね。売り上げも非常に好成績となりました。今回はその1日のお話を。




 まずはクラスターCから始めましょう。JRA勢5頭・地方勢9頭の計14頭が争ったクラスターCはJRAのヤマニンアンプリメが優勝。北海道スプリントCに続いて自身2つ目のグレードタイトルを獲得しました。


★クラスターC優勝/ヤマニンアンプリメ号

 単勝1番人気はコパノキッキングでオッズ1.8倍。ヤマニンアンプリメは2番人気で2.8倍。そしてヒロシゲゴールドが3番人気の4.1倍。続く4番人気ノボバカラが19.5倍というオッズだった事で想像できるように単勝人気は上位3頭に集中した形で、この3頭合計で単勝票の約90%が占められていました。
 その人気順も、「逃げのヒロシゲゴールド」「先行・差しのヤマニンアンプリメ」「差しのコパノキッキング」という脚質の組み合わせなら、より“差し”になる方が有利だろうという見立てによるものだったのではないかと思います。
 とするとこのレースの最大のポイントは「コパノキッキングが好スタートを切って2番手につけた」所にあったのかもしれません。

 ヒロシゲゴールドが押してハナに立っていってコパノキッキングは2番手に。その外からラブバレットが追っていって3番手。3頭ほぼ雁行の直後にブルドッグボスやノボバカラも迫っていた事でヒロシゲゴールドやコパノキッキングの選択肢が狭まってしまった様に感じました。結果、その流れの外で比較的自由に動けたヤマニンアンプリメにとって絶好の展開になった。逃げたヒロシゲゴールドは厳しい流れではありながらも自分の競馬が出来た分、最後まで食い下がっていた。コパノキッキングは自分の形になりきらなかった分、最後少し伸びを欠いた。そんな様に見えました。


★引き上げてきたヤマニンアンプリメ・岩田騎手。出迎えた関係者を見つけて手を挙げる


★2着に粘ったヒロシゲゴールド・武豊騎手。マーキュリーCに続いての岩手での連勝はならず


★コパノキッキング・藤田菜七子騎手


 結果は1馬身差・2馬身差とはっきり分かれましたが、分かれ道はわずかな差だったのではないでしょうか。もしヒロシゲゴールドがもっと好スタートを切っていれば?もしコパノキッキングのスタートがもうちょっと悪かったら?それくらいの「if」でも上位3頭の着順が変わっていたような気がします。そういう力関係の戦いだったのではないでしょうか。

 もちろんヤマニンアンプリメが力をつけてきているのも勝因でしょう。前走の北海道スプリントCの勝ち方は非常に楽に見えましたが、内容的には好位からレースの流れを支配していたかなり強いものでした。クラスターCでも同じような走り。これは単に展開に恵まれたわけではない本物の強さです。



 これで「対コパノキッキング」の対戦成績も2勝2敗の五分に戻った形のヤマニンアンプリメ。1200mならいつでもグレードレースを勝てる馬なのだという評価をしなくてはなりませんよね。

 5回目のクラスターCに挑んだ岩手のラブバレットは9着に終わりました。


★ラブバレット

 先に書いたようにヒロシゲゴールド・コパノキッキングに食いついて3番手で直線に向いたのですが、外からヤマニンアンプリメに攻められた所で窮屈な形になってしまいました。結果は9着ですが4着から9着の集団はほぼひとかたまりでしたから極端に離されているわけではありません。5年連続の入着こそなりませんでしたがよく頑張ったといえる走りだったでしょう。


 そしてヤングジョッキーズTR盛岡。若手騎手たちの戦いらしいレースが繰り広げられましたね。




★紹介セレモニーでの集合写真と、セレモニーを待っている時の騎手たち。つい先日行われたジャパンジョッキーズカップのベテラン騎手たちとは違ってやはり初々しい


★JRA・藤田菜七子騎手


★JRA・菊沢一樹騎手


★JRA・木幡功也騎手


★JRA・山田敬士騎手。最近よく盛岡で騎乗していておなじみ


★JRA・大塚海渡騎手


★JRA・菅原明良騎手


★大井・藤本現暉騎手。翌火曜の大井・東京記念トライアルを優勝しました


★大井・仲原大生騎手。本来なら岩本怜騎手と同じデビューでしたが卒業直前に大怪我をし、それを乗り越えて半年遅れでデビューした不死鳥


★大井・大木天翔騎手


★川崎・桜井光輔騎手。鈴木祐騎手から“ヴィクトリー!”を奪った男


★岩手・岩本怜騎手


★岩手・塚本涼人騎手。ここではちょっと緊張した感じ


 盛岡で行われた2戦では、第1戦を岩本怜騎手が、第2戦を菅原明良騎手が優勝。岩本怜騎手騎手は第2戦でも2着を確保して2戦合計50ポイントを獲得し、地方競馬東日本地区の暫定1位に。また菅原明良騎手も2戦合計42ポイントを獲得してJRA東日本地区の暫定1位に立ちました。二人ともこのトライアル盛岡がシリーズ最初の騎乗でしたから、幸先の良いスタートになりました。


★第1戦優勝/岩本怜騎手




★第2戦優勝/菅原明良騎手


 で、この勝った2騎手がトライアル盛岡も表彰式に呼ばれたわけですが、それを待つ間の2人が妙に親しげに話している。ずいぶん親しい感じやねえ?と尋ねてみたところ、実際に仲が良い事が判明。
 というのは、二人とも2001年生まれの同級生。そして同じ千葉出身。JRA競馬学校が3年間、地方競馬教養センターが2年間という違いからデビューこそ岩本騎手の方が1年早い形にはなっていますが、お互い候補生時代からよく知っていたのだそうです。


★見るからに仲が良さそうな二人

 それゆえ、ヤングジョッキーズシリーズの本戦が行われる中山競馬場は二人にとってある意味“地元競馬場”であり本戦出場は“地元凱旋”でもあります。「二人揃って中山に行きたい」という願い、かなって欲しいですよね。

 さて、地方競馬東日本地区の暫定1位に立っている岩本騎手は、次は11月に行われるTR川崎が騎乗機会となります。現時点で50ポイントを持っているのは有利には違いないのですが、次のTR門別からスタートする騎手も多いですし、暫定2位の藤本騎手、同3位の桜井騎手・中越騎手らとはTR川崎で直接ぶつかります。上位の状況はTR門別、TR浦和が終わる頃まで見えてこないのではと思います。
 菅原明良騎手の方はもっと混戦で、暫定2位の木幡巧也騎手(38ポイント)、同3位小林凌大騎手(36ポイント)との差が少ない上に、JRA側には「5~6戦騎乗した中での上位4戦分の得点」でカウントされる騎手が多いので油断が出来ません。
 菅原明良騎手はあと4戦残っていますが木幡巧也騎手は2戦、小林凌大騎手も4戦残しています。この辺の行方を占うのは難しいですね。ひとまずはTR門別、菅原明良騎手と小林凌大騎手がぶつかるそこを終えた時点で上位に立っている方が有利になりそうです。


★岩本怜騎手は12日の11レースで通算100勝も決めて絶好調


 クラスターC当日の盛岡競馬の発売額は14億3023万6500円で対前年同日比162%、本場入場者数6944名も同じく183.3%の大幅増となりました。クラスターC単体でも8億825万5100円、昨年が4億1831万7900円だったのでほぼ倍増です。
 日程的に恵まれるマーキュリーC、注目度が高い南部杯に比べてクラスターCは“売れない”レースで、つい5年前の2014年などはクラスターC単体で約1億9千万円、開催日で約3億8千万円という発売額でした。今年の発売額は恐らく(まず間違いなく)クラスターCの発売レコードですし、クラスターCの単体・開催日の発売額がマーキュリーC単体・開催日のそれを上回ったのも恐らく初めてだと思います。
 話題性豊富かつ好メンバーのレースになった事がこの成績につながってくれたのでしょう。全国の競馬ファンの皆さんと、そして暑い中で好レースを演じてくれた関係者&馬たちに、心からの感謝を。ありがとうございました!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019年08月16日 01時52分54秒



© Rakuten Group, Inc.