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カテゴリ:坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。
台風19号がやってきた先週土曜日、私は東京にいました。 前の日から「経験したことのないような」台風だと各方面で報じられ、明けて土曜日の東京はまさにあらゆる事がストップしたみたいな状態。 土曜日の午後 普段なら賑わう商店街が、この日だけは「シャッター通り」に 唯一あいていたのが、コンビニエンスストア 台風が上陸する前の土曜日夕方に、ちょっと様子を見てみたのですが… 食料品の棚はご覧のように空っぽ 仕事があったはずの東京競馬が土曜日日曜日となくなり、私も失業。 それもまた、台風とともにやってくる「様々なこと」のまえには、本当に「ささいなこと」 土曜日夜の台風をやり過ごし 日曜日は、テレビの映像で報じられる、その場所の「変わり果てた光景」に慄然とし それでも月曜日はやってきて、月曜日には東京競馬も開催。 お天気はあまり良くなかったけれど いつも通りの風景を、いつもよりも深く有り難く感じながら、一日を過ごしました。 前日日曜日の夜の、ラグビーワールドカップの日本代表戦を見ながら同じ事を感じたのですが…スポーツというのは、まさにこういうときのためにあるということを、改めて思わされました。 この日のメインレースは、府中牝馬ステークス。 外から来た! 一気の差し脚!! スカーレットカラー フロンテアクイーン 2着 走りましたが… 津村明秀騎手は上がってきて一言 「リベンジ ならず」 たぶんそれって、前日の秋華賞(カレンブーケドール2着)に続いての惜敗を刺してのことですよね…彼や厩舎の方々にとっては、なんとも残念な週末になったようです。 一方、岩田康誠騎手 会心の笑顔で引き上げてきました。 「前回(クイーンS)は、(札幌の短い)直線しか脚を使うことが出来なくて残念だった」 そう振り返って、今日の差し切り勝ちの手応えを語った岩田騎手。こちらはさしずめ、リベンジ成功!といったところでしょうか。馬の力を信じてのこの戦法。勝ち方も際立っていました。 たぶん次回はエリザベス女王杯。 またこの末脚が見られるでしょうか。 最終レースのあと。 昨日行われる予定だったこのイベントが行われました。 全国ポニー競馬選手権 ジョッキーベイビーズ 各地の予選を勝ち抜いてきた子どもたちによる、最終決戦が行われました。 もう第11回になるんですね。 入場の様子 東京競馬場で走る、夢にまで見た舞台 全国8カ所の地区代表決定戦・選考会で選出された8名が出場(各地区1名) 出場資格は小学4年生から中学1年生 直線400mを馬と子どもたちが疾走します。 私、札幌で北海道地区予選を見たことがあったんですけれども、東京競馬場の最終決戦を直に見るのは初めて。このように多くのお客様方が見守る中で、激戦が展開されました。 ほんと、速いし、迫力も十分なんです。 ゴール前はこんな競り合い。 内の佐野遙久(はるく)君(長野地区代表)が優勝しました。 馬をねぎらい、声援を送るお客様方に頭を下げながら引き上げてくる、佐野君(後ろ) 表彰式で、出場した8名が揃いました 3年前にもこの舞台に上がり、そこでは結果を出すことが出来なかった佐野君 だからこそ「絶対勝ちたかった」と、この日の大会に臨んだ気持ちを話しました。 こちらも、リベンジ成功! 競馬の騎手としてこの場所で走ることを目指すそうです。 子どもたちは子どもたちなりに、それぞれの経験の中から思いを積み重ね、こうしてまた何かを目指していくということ。その「積み重ね」ということもまた、スポーツというものがあり続けることの意味なのだと思います。 周囲では色んな事が大変な中で、私にとっても競馬の一日が終わりました。 気がかりなことがたくさんありながらも、この場所にいればとてもすがすがしい気持ちになれた。こういうときだからこその、いい一日を競馬場で過ごすことが出来ました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年10月17日 06時53分11秒
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