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2019年11月11日
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カテゴリ:大川 充夫
ミツオーです。で、秋山選手はどこへ移籍しますの?



さて、JBC2019浦和開催が終了して一週間がたちました。



(JBC終了後もスタンドに飾られた大フラッグ)



華代子さんも「祭りの後」と表現されていますが、大いに盛り上がったJBCが終わったあとの、先週火曜日以降、今回の浦和競馬開催2日目~5日目は、まさに祭りの余韻を噛みしめつつ、日常に戻っていく過程を実感する日々でした。




というわけで、一部の方に、日常に戻りつつ祭りを振り返ってもらいました。



華代子さんも書いていますが、浦和競馬名物の揚げ物群は、どれもお昼を前に売り切れ続出だったのだそうで、売店の方は、


「あんなに並んでもらうなんてめったにないことだから、人を見るのも楽しかったわよ」


と当日を振り返ります。


弊社・新人の鈴木努アナウンサーの取材によると、名物「まぐろカツ」は、12時前に売り切れた後、3時20分ころ復活したそうです。


(写真はチキンカツ。JBC翌々日のもの。コレも当日はアッサリ売り切れたそうで)


いつも場内の美味しい揚げ物群を楽しみにしているわたくし(揚げ物好き)も、さすがにJBC当日は買いに行くこともできず。



繁田健一騎手会長は、


「無事に終わったということが一番…でも戸崎(圭太騎手)がケガしちゃったからさ…。そこだけがちょっと。

全体的には、まあまあうまくは行った方じゃないかなと。あんなにお客さんが入ることって、もうそうそうないでしょうからね。乗っている者としては、ありがたいですよね。

(また浦和で開催することもあるのでは?)成功してますからね。色々な問題点も、駐車場にしても車の通行にしても、パスできたから。地域住民の方々とうまく協力・連携してやれたから、なんだかんだうまくいったんじゃないかなと思いますよ」


と、諸々の課題をクリアできたことにホッとしたという表情でした。



JBCスプリントでノボバカラに騎乗し、4着に入った藤本現暉騎手。


(先週、22歳のお誕生日をむかえました)


「JBCというレースは、大きな刺激になりました。
自分の糧になったと思うし、またJpn Iという大きなレースに乗せてもらえるよう、がんばりたいですね」





JBC翌日の開催2日目に騎手デビューをはたし、自身の3戦目で初勝利をあげた中島良美騎手。


(「テレビの中で見た馬ばかりで、あこがれの舞台です!」)



「JBC当日までにデビューしていたかった、当日に乗りたかったとも思うんですけど、あの大観衆の中では、もっとテンパったと思うので、今日、落ち着いた中で乗れる方が自分のデビュー戦としては、よかったかもしれません。
いつかはああいう舞台で乗りたいですね」





JBC当日、1勝をあげた福原杏騎手。


(すでに50勝を超え、南関東地区デビューの新人騎手としては、デビュー年の勝ち星新記録を更新中)



「大観衆の中で勝たせていただいて、また、自厩舎の馬で勝てたのでありがたかったです。
ゼッケンが名前入りだったんですけど、それ見ただけでテンション上がりました(笑)。
JBCに乗りたいな、というのはすごく思いましたね。次、浦和でまたあるとしたら楽しみですけど、自分にできることはあまりないので、とにかく浦和を知ってもらえるように努力したいですね」






そして。





大盛況・大成功のうちに幕となった浦和JBCについて、現場の最高責任者・高山次郎副管理者(開催執務委員長)に総括していただきました。



「JBCロスなんですよ。力抜けちゃったかな。そういうことではいけないんですけど。

力を入れて準備してきたつもりでも、なかなか思うように準備が進まなくてね、ホントに大丈夫だろうかという気持ちがありながら、スタッフみんながそれぞれ一生懸命がんばってくれたおかげで、それなりの結果を出すことができたかなと、正直、安堵しています。
あれで満足していいのか、とお叱りになる方もあるかもしれませんが、ウチの実力からすれば、満点に近い感じでできたのかなと。


3万人近いひとが入ってくれたし、目標の60億円に匹敵するような58億3千万円という売上を記録して、よかったとホッとしています。


平成30年3月にプレゼンテーションをしたときに、みんなに協力してもらって努力すれば、3万人・60億円は可能だと説明したんですけど、聞いた方は、意気込みは買うけど…と、ホントにそれに近い数字が出ると信じた人はそんなに多くなかったんじゃないかと思ってるんですよ。

ただ私はね、前年に京都で開催した流れの中で全国のみなさんに上手に発信することができれば、全国の競馬サークルのみんなが力を与えてくれれば、実現不可能な数字じゃないと信じていて、それを達成することで、浦和が新しいスタートを切るキッカケになる、そう強く信じていましたね。


だから、浦和にJBC開催が決まったときから、『JBC浦和、始まる』っていうのをかかげて、JBCは今年の11月4日だけじゃなくて招致のときから準備のときから全部が浦和のJBCなんだって言い続けてきたんですよ。ですから、みんなに良かったねと言ってもらえるカタチで終えられたのは、安堵。





入場人員(2万9191名)については、3万5千人くらい入っても、ビクともしないと私はいつも言ってきました。ただ、事故や危険なことがあってはいけないというのもありますし、安心感というものもありますので、3万人以上入ることのないような対策をとりました。


自家用車をよせつけない、混雑しますよというアナウンスをたくさんする、ネットも活用してください、浦和駅前にファンゾーンを設けてパブリックビューイングだと座って一日楽しめますよ、などということもあわせて、入場に抑制的なこともしたんですね。それがうまく機能した。もう少し入ったかもしれないですけど、ちょうどいいところだったのだと思います。



売上のうち、本場で5億円の目標が2億円台だったことについては、本場で現金で買わないで、ネットで買ってくださいということも案内したでしょ?そういう部分は大きかったと思います。

ただ、5億円の現金目標を達成しようと思って本格的に対策したとすると、現在の170台の発売機では足りないのかもしれないし、本場でもネットで買ってくださいというのは、本場現金で買ってもらうことがプライオリティの一番じゃなかったということで、わたしはそこについては目標達成できなくて残念という思いは全然ありません。逆に、本場でそのくらいの売上だったけれど、総額で58億の売上を達成できたということ、そのための展開を色々してその結果が出たということ、これがよかったと思っています。



私は2002年のワールドカップサッカー、埼玉スタジアムでの試合の雑踏管理・輸送や救護の部門の責任者だったんです。
そのときに、たくさんの人を集めるときにどんな対策をしなくちゃいけないというのは、ずいぶん勉強しました。そのとき教えてもらった言葉が、『大きくかまえて小さくおさめる』と。



(当日の第1レースパドック。すでにこれほどの人が)




人をコントロールできるのは人しかいなくて、スタッフがふさわしい場所に配置されて、その人たち一人ひとりが機能すると、みんな言うこと聞いてくれるんですよ。
不自由はガマンするけど不公平には不満が爆発するんですね。
自分がお客となって並んだときに、インフォメーションがみんなに伝わらないと、必ず怒りだします。割り込みだとか不公平な扱いを誰かがしているところを見ると、怒りだします。


そこでJBC浦和では、緑色のジャンパーを着たJBC当日だけの若いスタッフが、前日遅くまで研修してくれて、当日は声を出して体を動かして、その場その場で最もふさわしいやり方でインフォメーションして誘導して、困ることをする人がいたら『おやめください』と遠慮なく言うというのを周りの人が見ていたので、悪い感じがしなかったんだと思いますよ。



(レディスクラシックのパドック中。パドック周回中にもかかわらず、馬場側にこれほどの方々が)




3万人近く入るとどれだけ苦情がくるだろうかと思いましたけど、ほとんど来ませんでした。
マニュアル作りの段階から、そういう仕掛けを作るのだということはスタッフにハッキリ伝えてありました。

例えば徒歩誘導では、どこに行けば競馬場にたどりつくんだということが、目に見えるようにしなくてはならない。フラッグを立てて、それを目印に歩けばたどりつくとかですね、明らかにJBC浦和のスタッフだとわかる人が、要所要所に立っていて、聞けば正しく情報を伝えられたりだとか。

バス停にしても、かなりの人数が誘導に行ったんですけど、しっかり整列してもらって、しっかりウォッチして正しく流したので、苦情はありませんでした。


ビッグゲームのお客さんは、マナーがいいんですね。



(場内装飾もキレイでしたが、こうしたデコレーションでも新スタンドでもなく、全体を見て「浦和競馬場ってキレイだね!」と言ってくれた方が多くいらしたそうで、高山副管理者はそれが何よりうれしかったとのこと)




最も力を入れたのは、このアクセス対策・場内誘導なんです。

昔、3万5千人、4万4千人入ったときの浦和競馬場は、身動きとれなかった、駅から競馬場までの通りが混乱して地域に迷惑をかけた、そういうことが経験としてあります。
有馬記念で2万2千人入ったときには、付近が車でいっぱいになってしまって、地域の人が身動きできなくなってしまったということもありました。


そこで、近隣にマイカー駐車場はないのだということを知らせ、パークアンドバスライドの駐車場を用意して、そちらを利用すればちょっと不便だけども必ず来られますよ、と。
また、徒歩誘導にインセンティブ与えるために、狭山茶のペットボトルをプレゼントする。ところが想定以上のお客さまが歩いてくれたので、このペットボトルが途中でなくなってしまった。そしたら、現場のスタッフが気をきかせて、お土産用のおせんべいを配ったというんですね、これは私はご来場になった方から教えられて、非常にうれしかった。

アクセスについては、いいメンバーといい対策をたてて、いい仕事ができたと思います。


JBC浦和、こんなコンパクトなところでできるのか?という不安視・心配の中で、あれ?スムーズじゃないか、確かに見たことのない浦和だね、って言ってもらえた。みんなが環境を作る、レース・コース・スタンド・待機馬房・ウイナーズサークル、それらをつくるみんなが心を一つにしてがんばれた。それをほめてもらえた、それはうれしかった。


ただ、浦和は浦和でがんばったつもりでいるけれども、成績がある程度カタチになったのは、競馬に関係するサークル全て、地方だけじゃなくJRAも含めてみんなが、浦和ががんばるって言ってるから協力しようじゃないかと、一緒に盛り上げようとしてくれた、それがカタチになって結果として出たんだと思います。

チームウラワだったね、って、そのときは思ったけれど、実は競馬好きな、競馬をなりわいにしている人たちが集まって助けてくれた結果がこれだったのかなと、今は思います。チームウラワじゃなくて、競馬ファン競馬関係者がワンチームになって盛り上げてくれたんです。それが私はとてもうれしいです。



(非常に丁寧にわかりやすく、総括してくださいました)



浦和競馬の特徴としては、地域の中で地域の皆さんに支持されないと、一日も競馬ができないんです。
理解をしてもらいながら、浦和競馬はおれたちの誇りだと言ってもらいながら続けていくためには、この成功体験を、よかったね、だけじゃなく、これができるのなら次もまた同じようなことをするなら何が足りないか、どうすればいいのか、関係のみんなが想いを新たにすることが重要なんだと思いますよ。



今回のJBCは、浦和競馬にとってのスタートです。リスタートと言えばいいのかな。


今まで型の浦和競馬に加えて新たな魅力って何だろうとみなで考えて、今回、大成功だね大盛況だね、運営が上手かったよと言ってくれているので幸い、なぜそうなったのかということを、少し辛口で振り返りをしてもらって、これまでの浦和競馬に足りなかったものは何なのか、現実問題としてこの場所でやっていかなくてはならないとすれば、次は何が必要かという話をこれからしていくんですよ。


心配していたことで大きなことは起きなかった。みんながんばった。ですが、普段のスタッフでそれができたのかというと、そうではなく、JBCのためだけに来てくれた大量のスタッフのおかげで無事に安全にできちゃったという面があるんです。職員さんがそれを認識できているかということを、確認しなくてはいけないんです」




大盛況に終わったJBC浦和。



続く他場でのJBC開催、もしかしたら数年後にはまためぐってくるかもしれない浦和JBCへ、そして浦和競馬・地方競馬・競馬界全体のさらなる盛り上がりを得るためにも、この成功を生かしてほしいと切に願います。









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最終更新日  2019年11月11日 17時00分36秒
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