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カテゴリ:坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。
先週は、香港国際競走の取材のついでに、超久しぶりにマカオの競馬場にも出かけました。 香港から、フェリーにしてもバスにしても1時間ぐらいで、マカオ。 競馬場は、マカオのタイパ島側の、市街地近くにあります。 実は、マカオの競馬場は経営の危機に瀕しているという話を、この間何度も聞いてきました。マカオと言えば、カジノの国。カジノ需要は高まっても、競馬のような「古いタイプ」の賭け事は、衰退の一歩と伝えられています。実際、別の場所にあるドッグレースのレース場は、昨年だったか完全に廃止になりました。 果たして、競馬場はどんな風になっているのか。 競馬場に出かける楽しみと同時に、少し心配もしながら出かけたのでした。 建物のここが入口だって書いてあるんですけど… 私の記憶と、すでに入口が違う。私の記憶では、子の写真の少し奥の方が、入場チケットの窓口と入口があるはずなのですが…。 がーん!閉鎖 もはや、スタンドの中には入れなくなっている? この時点でもう、何だか怪しい予感…… 中を見ると、完全に廃墟の雰囲気。 右手、エスカレーターの手前にある棚みたいなものは、携帯電話を入れるロッカー。昔は、あそこで携帯電話を預けないと中には入れなかったんです。懐かしい…。 これが、12年前。多分前回訪れた同じ場所。 写真の左手寄りの明るくなっている場所が、いまの入口。 明かりがともって入口として使われていることがわかります。 いま入口になっているのが、写真左手で明るく輝いているところ。 ここは確か、マシンカジノの入口でした。 そのマシンカジノも、なくなっていると言うことなのか!? とにもかくにも、中に入ってみなければ! これが、スタンドの一番下の階に当たる場所。 とても狭い場所ですが、レースが始まるとこんな感じで一応の賑わい。 熱心に馬券を買う 但し、食べ物屋さんの類いは一切ありません。 あるのはこの自動販売機だけ。 飲み物とお菓子が買えます。 水5パタカで70円ぐらい 青島ビールが10パタカで140円ぐらい お酒の税金の分ですかね…ビール安い! スタンドの上の方はどうなっているかというと… 昔ながらの大屋根スタンド 「それなりに」ではありますが、お客さんがこうしてレースを見守ります。 ただすごいのは…スタンドとコースの間のスペースは、駐車場になってる。この一般ピープルが入る大屋根スタンドの隣に、ジョッキークラブの会員様ほかのスタンドがあって、そこを訪れるひとびとの車を留め置く場所になっています。 まあ、このお客さんの入り具合ですから、スペースが空いてるっていえばあいてるわけですけどね…。この「絵づら」がすごい。 スタンド2階のフロア。いまは唯一お客さんが滞在することが出来るフロアです。 寂れてる、という割には、まあまあこれだけお客さん来てるんですから…。 この日は、私のように香港国際競走目当てで日本から来た、というお客さんにも数多く行き会いましたので、この場所の日常と比べるとちょっと人数はかさ上げされているかも知れません。 これが、12年前に来たときの様子。 お客さんが滞在出来る場所が他のフロアにもあった、とはいえ、当時からこんなもんだったか…。 レースはね、なかなかの白熱振り。 競馬場の向こう、この方角はカジノの建設中のビルが背景 パドック。こちらはすでに立ち並んだカジノホテル群がバック パドックで関係者と話す、中野省吾騎手 この日は、日本からのお客さんで「彼を見に来た」という方も大勢おられました。 競馬はね… どこの国に行っても楽しいですよね。 そして、馬券も含めて、どこの国でも「共通言語」のように楽しめる。 建物なんかは手つかずの部分もあって、時が流れた分寂れた感じもありますけれども…それでも訪れる人たちがいて、こうしていまでもしっかりと続いている。 続いている限り、また私もこの場所に来ようと、心から思いました。 香港にお出かけの競馬ファンの皆さんは、是非時間を作ってこのマカオの競馬場にも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年12月18日 09時57分41秒
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