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カテゴリ:大川 充夫
ミツオーです。家族そろって花粉症の我が家、マスクの買い置きだけは豊富です。 さて、えらい事態になってきました。 みなさんが書いてくださったとおり、感染症対策のため、国内の競馬は本場・場外発売所ともにお客さまを入場させず、いわゆる無観客開催でおこなわれています。 (無観客になる前日のフジノウェーブ記念パドックの様子。たくさんのお客さまが出走馬をご覧になっていました) (無観客開催初日のパドック。画面に映ると「無観客のハズなのに人がうつってる!」と誤解を招くかもしれないから前に出ないように、と注意されました) わたしの携わっている範囲では、先週の大井競馬が木曜日から無観客。 今週川崎は5日間、無観客。 今週水曜日からの笠松が3日間、無観客。 そしてこれにともない、各場外発売所も無観客(というより、こちらは閉鎖)。 という措置がとられています。 先週の大井競馬では、月曜日(24日)から場内イベントや騎手などによるファンサービスが中止されたり内容を変更して実施するなど、感染症対策がなされてきました。 が、みなさまご承知のとおり、諸々の通達や要請を受け、木曜日(27日)から無観客開催とすることが水曜日に発表されると、国内の競馬開催が次々と無観客開催となってしまったのでした。 わたし自身はもちろん、関係者の誰もが初めて経験する無観客開催。 レースに騎乗する騎手はどう感じているのか、数人に話を聞いたところ、 「無観客、燃えるね!(…と、あえて笑わせておいて) さみしいよね。やることは一緒だけど」 「異様ですよ。 ゴーストタウンみたい。失礼な言い方かもしれないけど(…その失礼にあたるひとがいないんですよ)、気持ち悪い」 などと、やはり少し落ち着かない様子。 全国リーディング・森泰斗騎手は、 「寂しいですね、乗ってるほうとしては。 お客さんの声援がないと張り合いもないけど、ご時世だから仕方ないです。 ネットやテレビ通して応援していただけたらと思います。 何か能力試験みたいだよね。 (ちょっと違和感ある?) ちょっとじゃない、けっこう違和感、感じています。 こんな状況、初めてと言っていいでしょう?ジョッキーも一人一人気をつけていますよ。 一人感染者出たら、開催できなくなるかもしれない立場なので。 わかんないですよ?明日になったら感染してるかもしれないし。 自身は基本的なことばかりですが、手洗いうがい、食事もしっかりして睡眠もちゃんととって体力落とさないようにして。 普段はマスクも絶対してます。ウチ、マスクだけは買い置きがたくさんあるんでね」 と語り、調整ルームなどの環境への心配も口にしていました。 華代子さんが書いてくださっていますが、お客さまのいないスタンド・場内には、レース実況や本場馬入場時の放送がいつも以上に大きく響くようです。 (今日から川崎開催。パドックは無人) (ロジータホールも無人) 弊社スタッフも、 「お客さんがいないと音が吸い込まれないのか、反響が大きく聞こえます」 と話しています。 また、普段は場内のお客さまへの案内や告知など、多くの放送を次々に入れているところが、無観客となりその手の放送はゼロ。 「調子くるいます。ソワソワしちゃいます」 実況アナウンサーとしては、例えば弊社の新人・鈴木努アナウンサーは、 「理屈では、ネット中継など画面の向こう側にたくさんのお客さんがいるとわかっていましたけど、実際にお客さんのいない競馬場で実況してみて、これまで自分は本場にいるお客さんに向けてしゃべっていたんだなということを知りました」 と言い、やはり無観客となった場での実況に違和感があるようです(わたし自身の感想はこちらhttps://plaza.rakuten.co.jp/keiba003/diary/202002280000/)。 弊社の実況席には主催者の方から、 「いつも1レース前に『ご来場ありがとうございます』って言ってくれてるけど、それ、言わないでね」 との要請がありました。ご来場のお客さまがいないのですからねえ。 そして、レースごとに言っている、 「お買い求めの勝ち馬投票券は確定までお捨てになりませんよう…」 という文言を言うべきなのか?どうなのか?っつか、紙の勝ち馬投票券は存在しているのか?という議論になりました(主催者に問い合わせたところ、例えば先週の大井には馬主さんはご来場になっており、いくらかの紙の勝ち馬投票券が発売されたそうです。…レア馬券ですなあ)。 一応、弊社実況席では、「勝ち馬投票券は…」というセリフは控え、 「第○レース、着順・払戻金確定までしばらくお待ちください」 的な言い方にしようかね、と相談がまとまりました(それでもうっかり言ってしまうことがある。習慣ってのは恐ろしいもんだ)。 竹之上さんも書いてくださったとおり、そうは言っても競馬の開催そのものは続いており、われわれ実況アナウンサーは仕事をさせていただけています。ありがたいことです。 ひるがえって場内を見れば、お客さんが入らなければ商売にならない業種・お仕事がわんさかあるわけです。 売店はもちろん、 (川崎競馬名物のコロッケもお休みです。再開したらたくさん食べようと心に決めました) いわゆる場立ちの予想屋さんはかなり厳しいでしょう(南関東の予想士さんたちは、ネットでも予想を販売されています。ぜひご活用ください!https://batachi.horse/)。 (ブースは無人) 専門紙売り場もシャッターが下りています(こちらもコンビニプリントやe新聞など、この機会にぜひ試してみましょう)。 一日も早く事態が収束し、騒ぎが終息することを祈ります。 (早くたくさんのお客さまで賑わう日が戻りますように) それにしても。 以下、個人の感想ですが。 ちょっと大げさすぎやしませんか? いや、競馬場がどうこういう話じゃなく、もっと広い範囲のことなんですが。 たしかに感染拡大をおさえるためには大切な時期なのでしょうし、人が集まらないことが肝要なのでしょう。それはわかる。 けども。 もう少し鷹揚に、できんもんですかね? なんでもかんでも中止にすりゃいいってもんじゃないと思うんですが。 具体的に何がどう、って書くのはヤメておきますけども。 ああ、とりあえずトイレットペーパーやティッシュペーパーを買い占めるのだけはヤメてもらいたい。何か意味があるんですか? トイレットペーパーなんて、洗浄機つきトイレだったらなくてもいいじゃん。洗って乾かすか、いらない布をウチで集めといて洗ったら拭けば? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年03月02日 13時18分46秒
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