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2020年06月05日
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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は、古谷が担当します。

 6月になりました。4月から2カ月間、実家で過ごしており、ステイホームを遵守していることから、1日1日が本当に長く感じています。この生活に慣れた面は確かにありますが、最初の頃は時間を持て余していました。これも、移動が多く、その時間がなくなったことが最大の要因ですが、改めて自分が移動に相当な時間を費やしていたことを痛感した次第です。

 そんな実家での生活も一区切り。週明けには久々に、札幌へ戻ります。タイヤ交換をしなければならないし、そもそも2カ月車を動かしていないので、バッテリーが上がっていないかの心配もあります(-_-;) フリーランスは、函館競馬場での取材が認められていないので、北海道に戻ったところで移動する時間はほぼありませんが、テレビの仕事もリモートが主流になったので、どこにいても大丈夫になったことが、札幌へ移動する一つの考えに至りました。​スポーツ報知​で馬産地のコラムをやっていますし、ホッカイドウ競馬の仕事をしてから基本は北海道で…という生活を約20年していたので、今年は違和感のある時期がありましたが、まだ予断は許さない状況の中でも、少しずつ日常が戻ってくるのかなという思いはあります。

 今週は、ホッカイドウ競馬で今年初のダートグレードとなる​「第24回北海道スプリントカップ」​が行われました。マテラスカイの参戦に加え、先週の​「さきたま杯」​を制したノボバカラが連闘で挑むなど、森厩舎勢に話題が集まりました。一方で、​昨年2着​のメイショウアイアン、JRAオープンから転入して初戦の​「ジャスタウェイ・プレミアム」​を快勝したニットウスバルなど、オースミダイナー以来の地元馬Vに期待が高まりました。

 この日は砂塵が舞うほどの乾いた馬場に加え、向正面が追い風、ホームストレッチはアゲンストという状況の中で行われ、ハイペースの競馬が非常に目立ちました。実際、この日の短距離戦(スタートが向正面なので、ラップを把握しやすいと思います)のレースラップを羅列すると、

1R(1200m)…12秒2-11秒6-12秒0-12秒4-13秒7-14秒8
3R(1000m)…    12秒4-11秒9-12秒4-13秒2-14秒1
4R(1000m)…    12秒4-11秒7-12秒5-13秒4-14秒5
5R(1200m)…12秒4-11秒4-11秒9-12秒8-14秒3-15秒1
6R(1200m)…12秒6-11秒8-12秒5-12秒9-13秒6-13秒9
8R(1200m)…12秒1-11秒5-11秒8-12秒6-13秒4-13秒2
9R(1200m)…12秒1-11秒1-11秒9-12秒8-13秒4-14秒4
10R(1200m)…12秒4-11秒4-11秒8-12秒3-13秒2-13秒6

でした。1000mなら2F目、1200mは3F目が3コーナーに差し掛かるところなので、そこは2F目よりかなりラップが下がることが多いんですが、ラップが落ちなかったレースばかりだったことが、追い風で流れに乗り過ぎた印象を感じます。

 「北海道スプリントカップ」は、マテラスカイが好スタートを切り、スンナリ先頭に立ちましたが、内からハヤブサマカオーも付いていく形で、マテラスカイの視点に立つと、ラップが速いのに後続を思ったほど離せず逃げる形になりました。序盤の3Fは

11秒9-11秒2-11秒8=34秒9

と、乾いた良馬場で考えれば尋常ではないラップです。これで直線アゲンストになることを考えると、差し馬優勢と思いきや、上がり3Fは

12秒3-12秒4-13秒3=38秒0

と、先行した馬たちが上がりをまとめていることを物語る数字を記録し、結果的に4コーナーで5番手以内にいないと厳しいレースとなりました。その中で、メイショウアイアンは、勝負所の4F目で外からチャージを掛け、4コーナーで射程圏内に入る位置を取りました。昨年のメイショウアイアンは、枠順が響いて相当なロスが生じ、形として直線に懸ける展開となった分、2着と差し届かなかったという思いが落合騎手にありました。そのことで、今年は勝利を意識した早めのスパートを試み、メイショウアイアンもしっかり応えた末脚で、直線の激しい攻防をハナ差退けました。

 メイショウアイアンは10歳馬。シーズンオフは近郊でリフレッシュ放牧されましたが、年齢的なものか、トレーニングを始める上で競走馬としての筋肉が戻るのに時間が掛かったそうです。今季初戦の「キンシャサノキセキ・プレミアム」は、良化途上の状況でのレースで3着に終わりましたが、レースを一度使って上昇ムード。筋肉も戻り、最高のパフォーマンスを見せられたと思われます。

 20年振りの地元馬V。オースミダイナーも、当時の表記で13歳、今で言う12歳馬での勝利でした。札幌競馬場でその光景を見ていましたが、逆に声が出なかったほど驚きを隠せなかったレースでした。そして、今年は10歳馬の勝利。短距離戦は、若い世代のスピードに屈する可能性が高い舞台だと感じますが、近年はキタサンミカヅキやブルドッグボスなど、年を重ねてもJRA勢と互角以上の戦いができる舞台になりました。地方競馬の深い砂が、スピードだけでは押し切れないパワーを要し、時計の速いダートに慣れているJRA勢が苦戦を強いられることもあるのでしょう。また、僕がホッカイドウ競馬で働くようになった頃は、直線まで我慢をする、いわばスローペース症候群のレースばかりで、JRA勢のペースについていけない状況が目立ちました。それが近年、C級のレースでも、JRAから転入した馬ばかりのレースになると、ハイペースのレースが多く、それが全体の底上げにもつながっている印象を受けます。

 ダートグレードを見ていると、3コーナーでJRA勢についていけるかどうかが、地方馬にとって正念場です。そこでついていけた場合、直線の攻防でも太刀打ちできる可能性は高まります。今回のメイショウアイアンは、まさにそのレースができたことが勝因です。ホッカイドウ競馬は、坂路の効果ばかりが言われます。レース全体の構成が、JRAのペースに対応できるような形で進んできたこともあります。そのラップ構成を生み出すために、本馬場の痛みを和らげることなども含め、坂路の効果が大きいことがあると考えます。

 兎にも角にも、メイショウアイアンと陣営には、心から「おめでとうございます!」と述べたいと思います!!






最終更新日  2020年06月06日 08時45分24秒
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