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2020年10月15日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。



 岩手競馬のビッグイベント・『マイルチャンピオンシップ南部杯』。ダート1600mの日本レコード!が誕生する歴史に残る一戦になりました。


★マイルチャンピオンシップ南部杯優勝/アルクトス

 勝ちタイム1分32秒7。クロフネが2001年の武蔵野ステークスで叩き出した1分33秒3を0.6秒も上回る驚速の新日本レコード達成。
 旧レコードとなったコパノリッキーの1分33秒5、その南部杯の2016年10月10日はC2級の1400mで1分25秒台とかC1の1200mで1分12秒台とかが出ていましたし、前日・前々日も雨馬場でクラス水準を超える高速タイムが連続して出ていたので“ああ、このまま南部杯になったら絶対レコードが出るよね”という感覚があったのですが、今回は、今年の南部杯の週は、それ以前よりは若干速くなってはいるものの2016年の時ほど高速化している印象がなかったので正直ちょっと驚きました。
 やはり雨、それも後半から強くなってきたそれが大きく影響したのでしょう。1レース前からしばしば小雨が降っていましたがすぐ上がっていたものが、5Rくらいからそれなりの強さで止まなくなってきました。本格的に速くなってきたのは8Rから。9Rに芝マイルが挟まったので印象が薄まりましたけども。メインもそうですし、最終の1800mも今季2番めに速い勝ちタイムが出ています。


★南部杯の頃は強めの雨が止まず。返し馬も雨にけぶる

 加えてレースの展開も、インティ・モズアスコットの2頭、奇しくも昨年と今年のフェブラリーステークス勝ち馬の先行争いに。
 再び2016年の南部杯をひけば、1000m通過の時点で先頭だったロイヤルクレストのラップが58秒。今回のインティは57秒3。そしてこれまた奇しくも2016年に勝ったコパノリッキーも、今年のアルクトスも、上がり3ハロンはぴったり同じ35秒2。前半のペースが速かった分、勝ちタイムも短縮したと言える形です。
 もちろんそんな簡単な話でタイムが速くなるわけではないですが、実力馬2頭の先行争いが高速決着を引き出したのは確かでしょう。
 そしてそんなハイラップを好位で追走しつつこれだけの上がりを出せる力を持っていたアルクトスの力量。今年ここまで未勝利、というか昨年の南部杯2着から勝利から遠ざかっていた同馬でしたがまさに一変という強さ。今年4戦目にしてついに本領発揮という事だったのだと思います。



 レース後のインタビューで田邊騎手が「ゴールした瞬間、昔からのこの馬との戦いが浮かんできた」と言った時に一瞬言葉に詰まりそうになったのは、そんな苦心の日々の事が胸に去来したからではないでしょうか。


★引き上げてきて出迎えた厩務員さんとハイタッチ!の田邊騎手

 田邊騎手はこれで南部杯3勝目。“南部杯史上”では菅原勲騎手の5勝が最高ですが、GI(JpnI)後であれば幸英明騎手に並ぶ3勝ジョッキーに。2016年にコパノリッキーがレコードを出した時の鞍上も田邊騎手でしたので自らの手でレコードを塗り替えた形にもなりました。

 2着のモズアスコットも“芝・ダの両G1馬”の実績にふさわしい戦いを見せてくれたと思います。鞍上・横山武史騎手の真っ向勝負の闘いぶりもパートナーの持ち味を引き出したはず。恐らく雨が降って脚抜きが良くなったダートからのスタートも味方してくれたと思います。




 3着モジアナフレイバーも勝ち馬と遜色ない戦いぶりでした。今回は上位2頭の力が僅かに上だったと言う他はないでしょう。4着サンライズノヴァ・5着ワンダーリーデルはそれぞれ35秒0・34秒2という上がりの脚を繰り出して及ばず。日本レコードが出るような高速決着ではこれだけの末脚を発揮しても・・・でした。


★3着モジアナフレイバー


★地元ヒガシウィルウィンもJRA勢の一角を崩す8着に

 雨が降っていなければ、もしかしたらレースの様相が違って、勝ち馬の名も異なっていたかもしれません。しかし、今年のフェブラリーS勝ち馬のモズアスコット、昨年の同レースの勝ち馬インティ。今年のかしわ記念優勝馬ワイドファラオに、昨年・一昨年の同レース優勝馬ゴールドドリーム。さらには昨年の南部杯勝ち馬サンライズノヴァ。今年の南部杯はまさしく日本の“ダートマイル王”が集結したというべきメンバー。その中でこれだけの強い勝ち方をしてみせたアルクトスの力は高く評価していい、いやするべきものです。雄大な馬体をなかなか使いこなせなかったように見えたアルクトスがこれで一皮むけたのなら、この先のダート戦線も非常に面白くなる事でしょう。


★口取り撮影が終わっても笑顔の栗田調教師と田邊騎手なのでした

 今年の南部杯で生まれたレコードのひとつがこの勝ちタイム。そしてもうひとつが「1レースあたりの発売額」。南部杯単体の発売額は17億7595万900円。これまでのレコードだった2014年JBCクラシックの11億8296万3400円を大きく超える新レコードとなりました。
 ちなみに南部杯当日の10月12日の1日の発売額は24億3734万9100円で、同じく2014年JBC当日の約29億3千万円には及ばなかったものの近年にない好結果でした。
 ちなみに2002年の最初の盛岡JBC、この時が2014年JBCの前のレコードになっていたのですが、1日売上が21億2448万6800円、JBCクラシックの発売額が8億1833万3600円。今年の南部杯はそのいずれもを上回っています。

 「岩手競馬の売上好調」というニュースが流れたので書きますが、この南部杯の開催を終えた時点で今季ここまでの発売額が「昨年1シーズン」の発売額を超えました。
 岩手競馬的には今季最大のイベントを終えましたし、“バブル”と形容された高売上にも翳りが見えてきている昨今、この先過信も油断もできませんが、この南部杯の好調さをアクセルにして残り3ヶ月弱を乗り切っていきたいものです。

 最後になりましたが、今年の南部杯当日に盛岡競馬場に来場されたのべ3500人弱のファンの皆様。強い雨にうたれながらも我慢強く、静かにレースを見つめられていた多くのファンの皆様の姿はまさしくこれでこそライブの競馬と思えるものでした。今回は残念ながら雨に祟られた形でしたけれど、またいつか、ぜひ盛岡競馬場におこしください。今度はもっとお天気が良い時にでも。







最終更新日  2020年10月16日 13時11分49秒
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