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2021年02月04日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 今回は『黒潮スプリンターズカップ』に出走したツーエムマイスターを追っての高知競馬遠征のお話。




 岩手から2騎手が出場する予定だった『全日本新人王争覇戦』が延期となり今年は高知に行く機会が無いかなと思っていましたが、遠征馬があるという事でこんなご時世ですが敢えて長距離移動。飯田弘道厩舎からはツーエムマイスターもですしスティンライクビーもですけども、何度か遠征に出ていたんですがこれまで行けるタイミングが無かったというのもありました。

 天候とか世の中の状況とかいろいろ勘案して今回は地上移動。盛岡から高知まで。あらかた12時間。いつもなら東京まで新幹線で出て羽田から飛行機というルートを採って、それなら半分の時間で行けるんですけどね。
 最短なら花巻からFDAを使って名古屋乗り継ぎなのですが、今年の花巻空港は飛行機がまともに飛ぶかどうか全く読めないですから・・・。


★瀬戸大橋を渡るのも久しぶり

 さて、黒潮スプリンターズカップは黒船賞トライアルの重賞競走です。そういえば高知競馬の重賞は2016年の黒船賞以来。
 その頃の高知競馬の最下級クラスの1着賞金は10万円。いまや50万円ですものね。この黒潮スプリンターズカップにしても昨年の1着賞金が400万円で今年は5割増し!の600万円。競馬場のたたずまいは変わりませんが、なんか雰囲気が違うなと思ってしまう。

 日曜日という事で1日の真ん中、7レースで行われた黒潮スプリンターズカップ。勝ったのは1番人気のサクラレグナムでした。


★黒潮スプリンターズカップ/優勝サクラレグナム

 一昨年のこのレースを制しており2年ぶり二度目の制覇。自身は約1年ぶりの重賞勝ちともなったのですが、驚かされるのはその年齢で今年12歳。それでいて、それなのに、今回など勝負所から持ったままで上昇していきながら後続の脚色を測るくらいの余裕を見せつつ、直線では後続を寄せ付けない完勝なのですからね。
 破った相手も強力。特に兵庫勢、4着ドライヴナイトは元はJRAダート短距離でオープンでしたし6着ベイビータピットは南関A2で準重賞勝ち負けレベル。エイシンエンジョイは7着に終わりましたが、昨年の笠松グランプリをはじめダート短距離重賞6勝の実績馬。他馬の陣営が「12歳とは思えん」と舌を巻くのもむべなるかな。







 しかしながら“12歳なのになぜそんなに強いのか?”という問いに対しては、手綱をとった赤岡騎手も管理する田中守調教師も「分からない」と口を揃えるのが不思議であり面白いところでした。
 もちろん本当に“分からない”わけでは無いのは当然。田中調教師は「他の馬と違う事を特別やっているわけではない」と言うけれど、年齢を感じさせないくらいに張り・艶のある馬体を見ればしっかり手がかけられているのが見て取れますし、「高知に来た頃は他の馬を見たら呻りだすくらいの気性だった。今でもそういう部分は残っているがその頃に比べればずっと気持ちの抑えが効くようになった」と赤岡騎手が言うように、馬の力の出し所・気持ちの出し所が手の内に入ってもいるのでしょう。


★18年笠松グランプリ2着時のサクラレグナムは、確かにもっと荒っぽいレースをしていたイメージ

「高知に来た頃は返し馬から抑えきれないくらいかかる馬でしたが、11歳になった位の頃からかからなくなってレースでも息を入れるようになってきたんです。その頃から良い脚を使う馬に変わってきました。千六だと少し長いのか勝ち切れない事があるが、千三・千四だったら、3コーナー手前くらいから促してやると他馬とは違う脚色でね。今日なんかも持ったままで上がっていけるくらいでしたからね。
 展開的にも、他場の馬はあらかた前にいましたから、これなら相手は佐原君の馬(アイアンブルー)だなと。向こうが来てから、脚色を測りながら動けば良いと思っていました。
 年を取った事で昔のようなギュンとギヤチェンジするような迫力ある伸びこそはね、ちょっと薄れたんですけども、息が入っている分“溜め”が効いて、勝負所から最後の直線までスッと動いていける。最初の頃はもう、うなりながら逃げたり二番手だったりという馬で。今は上手く息を使えている事でこういう競馬が出来ているんだと思いますね。
 黒船賞は、もう12歳ですし同斤量ですからね。兵庫ゴールドトロフィーのようにハンデ戦だったらまだしもね。それで中央の一線級とぶつかるとなるとさすがに楽じゃないと思いますが、これまでのように5着、4着、掲示板圏内はね、期待してみたいですね」(赤岡修次騎手)

 黒船賞に出走するかどうかはレース後の時点では未定との事。赤岡騎手も「JRAや南関東の一線級が相手になるとなると、今回のように楽な競馬はね」と冷静でしたが、一昨年5着、昨年4着の成績を振り返れば、そして今回の強さを見れば、12歳にしての三度目の挑戦であっても好走の期待度は十分に・・・ではないでしょうか。

 ところで12歳という年齢での重賞制覇。高知は高齢馬の重賞勝ちが結構多いんですけども、ざっと見たところ2003年の建依別賞を12歳で制したナムラコクオーに並ぶ高知タイ記録なのかな。気の早い話になりますが来年になってもまた重賞を勝ったなら新記録になるのではないでしょうか。

 岩手から出走したツーエムマイスターは残念ながら12着でした。外枠から思い切ってハナ争いを挑んだもののハナを取り切れないまま3番手、向こう正面半ばあたりで急激に失速・・・という形。


★ツーエムマイスター(返し馬)。手綱をとった松木騎手は元高知所属

 本馬の場合、岩手の短距離で3連勝した時のようにハナを奪い切る事ができれば少々ペースが速くても粘りを見せて、実際転入初戦のOROターフ特別(※ダート変更によりダ1000mで実施)でもレコードタイのタイムで逃げ切るような走りをします。ダートの少し長めの距離でもそういう形の戦いができるようになる事を狙っての挑戦でもあったのですが、今回はそれが叶わなかったという事に。


★外からハナを獲りに行くツーエムマイスター

 「選定されて即、高知競馬場に移動。自分が帯同して一週間調整しました。盛岡ではトレッドミル、こちらに来てコースで乗り始めてすぐ追い切るような臨戦過程で若干急仕上げの面はありましたが、馬の状態は良かったと思います。やはりハナを獲ってこそでしょうからね。追い切った水曜日のように雨馬場ならもっと戦いやすかったかな」と飯田弘道調教師。ツーエムマイスターの次戦は兵庫ウインターカップ(2月25日)を検討しているそうです。





★パドックにて。帯同していたのは調教師で梅村厩務員は当日来て当日帰る強行軍

 ちなみに盛岡から高知まで遠征してきた同馬なのですが、かかった時間は20時間!だったとか。行きも帰りもそれくらい。

 金沢あたりなんかも岩手からは遠いですけど、高知はやっぱり遠いですよねえ。“高知から岩手に来る遠征馬”は最近は珍しくないですけども、岩手から高知への遠征馬はそれこそ2016年の黒船賞・ラブバレット以来だと思いますから5年ぶり?ですよね。
 右回りで小回りで平坦の千三・千四くらい・・・という条件を使ってみたい馬は岩手にも多くて、実際昨年の笠松グランプリには結局選定されませんでしたけど岩手から複数の申し込みがあったりしましたし、この黒潮スプリンターズカップ~黒船賞の路線も条件的には良いと思うのですが、やはり物理的な移動距離とか時期的なものとかあって岩手からは・・・となってしまうのでしょう。
 という事で、楽な遠征ではないでしょうけどもまた岩手からこの路線に遠征する馬が出てきたら良いなと思ったりします。

 新人王争覇戦、今年はどうなるのでしょうか。現地でうかがった感じ、緊急事態宣言が延長されたのが結構大きく影響しそうな雰囲気でしたが、果たしてどうなるか・・・。


★レースの写真を撮るの一ヶ月ぶりくらいだったから自分のカンを取り戻すのに時間かかった・・・






最終更新日  2021年02月05日 15時49分20秒



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