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2021年02月18日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 掲載が遅くなってしまってすいません。
 今回は、前回予告したように、2月1日付けで調教師免許交付・厩舎を新規開業した永田幸宏調教師にお話をうかがいました・・・という話題です。



★永田幸宏調教師。今回は真面目な顔の写真を

-ではですね、永田調教師補佐あらため永田幸宏調教師にいろいろお話をおうかがいしたいと思います
「調教師と呼ばれるとまだ何か変な感じがしますね(笑)」


-永田調教師は2015年に調教師補佐になられているんですけど、今、調教師を目指そう・調教師になろうと考えられたきっかけを教えてください
「そうですね、“自分でやりたい厩舎のカタチ”というものがようやく分かってきたというか、それを自分でやってみたい、と考えるようになったのがきっかけ・・・でしょうか。
 調教師補佐になった時は売り上げも今より低くて、まわりの調教師さん達が高齢になっていく中で後のなり手がいないなと思った、正直言うと“危機感”だったんです。
 だったんですが、その後橘友和調教師や飯田弘道調教師が開業して、齋藤雄一騎手も調教師になって、若手がこれくらい増えたなら自分が調教師にならなくても良いんじゃないか?と。
 それが、徐々に“自分がどういう厩舎を創りたいか”が見えてきたので、それなら・・・というタイミングですね」


-じゃあ、もしかしたら補佐のままで過ごす可能性もあった?
「馬を触る仕事は好きですからね。でも、こうしたらどうなんだろうか?自分ならこういうしてみたい・・・とも思うようになって。
 調教師試験を受けると決めてからも方向性に悩んでいたのですが、去年のシーズンオフの事、紹介していただいて天栄(※ノーザンファーム天栄)で手伝わせて貰ったら、そこの厩舎長さんが自分が “こんな感じでやりたい”と思っていた事をやっておられたんです。
 風通しが良く、人が働きやすい厩舎というんですか。人が良ければ馬の方も自然と良くなっていくんだと、そういう考えの方だったんです。そういう厩舎にしたいなと」



★コースに出る志村厩務員と見送る永田調教師


-その辺をもう少し詳しく聞いていきたいんですが、「働きやすい」。例えば人間関係がフラットで、お互いに意見も言いやすくて・・・というイメージ?
「馬の仕事は日夜同じ所で一緒に働いていますから人間関係がね、どうしても大事になると思います。パワハラだなんだという事にも世の中は厳しくなっていますしね。そんな中で、上意下達ではなくて、同じ方向を向いて働けるような厩舎・・・ですね。
 自分がいた晴山厩舎が、大きい方向性を調教師が出して、細かいところはそれぞれのスタッフに任せるというやり方でしたから、それを踏まえて、スタッフの力を引き出していければなと思っています」


-いきなり突っ込みますけども、なかなかハードル高くないですか?
それは高いと思っています。自分でも具体的にどうするかはまだ見えていないですし。ですが、そういう方向性とか理想とかを見失わないようにやっていけたら、そういう形になっていくと思っています。
 やっぱり厩舎の雰囲気がそのまま馬にも出ると思うんですよね。雰囲気がいい厩舎の馬って成績も良いと思う。
 もちろんトップダウンもひとつのやり方ですが、それは自分の技術に自信がある人であれば、しっかり勉強している人であればいいんだと思うんですよね。でも今の自分にはそこまでの技術は無い。無いのであれば、そこはできる人に任せる。自分は自分の得意な部分をやる。自分のできない部分と他の人がもっとできる部分で戦ったら絶対に負けるわけですからね。だったらそこは組織で補っていけばいいんじゃないかと。“そんなの甘い”と言われるかもしれませんけどもね」


-そうか。ある意味こう、割り切っているという事ですね。他の人の力を借りることで全体の能力を高めていくと
「これだけ馬に乗っていると自分がどこまでできるかも分かっていますからね。それ以上のものを現時点で出すのは簡単じゃない。そこは、自分よりももっと上手いスタッフが入ってきていますから、力を借りて行きたいです」


-さて、開業直後ですがそろそろ春の開幕も近づいてきました。永田厩舎の陣容はどうなりそうですか?まずは馬の方
「こんな状況なのであちこち営業に回るというのもなかなかできないでいるのですが、スタッフの志村君(※永田厩舎の最初の厩務員として入った志村直裕厩務員。前回もちらっと名前が出てきました)があちこちに声をかけてくれたおかげで最初に入厩したのは志村君が連れてきてくれた馬ですし、橘友和調教師はじめたくさんの方を通して馬主さんや牧場を紹介していただいたり。今入っている馬の一頭はオーストラリア時代の同期がやっている育成牧場の馬なんですよ。そういうつながりもあって。
 今の時点で入厩が決まっているのは3頭。オークションも値上がりしていてなかなか手に入らないですが、3月いっぱいくらいまでには最初の10馬房を一杯にしたいなと思っています。
 調教師になってみて改めて、いろいろな人たちに応援していただいているなあと感じて。嬉しいですね」


-“オーストラリア”というワードが出てきたのでちょっとそっちに行きますが、永田調教師はいつ頃オーストラリアの競馬学校に?
「96年、97年だったかな。クィーンズランドにあった日本人向けの競馬学校にいました。志村君は同期であり同級生です。
 騎手になることを目指してオーストラリアに行って、カリキュラムも終えたのですが、ビザが取れないという事もあって日本に戻ってきて(※現地で騎手のライセンスを取るにはワーキングホリデーのような一時的なビザではなく正規の就労ビザを取得する必要があるのですが、雇い主の推薦とかが必要で、条件が整わないと難しい)。
 自分は埼玉出身だから南関東とか北関東が近かったんですけどね。校長が「岩手が希望だったよね!」と岩手の関係者に紹介してくれたんですよ(笑)。それで盛岡の厩舎に勤め始めました。
 今まではそのことを敢えて話さなかったりもしましたが、調教師になったからにはそれを売りにしないとな、と」


-その志村厩務員と一緒に働くのはそれこそオーストラリア時代以来だそうですね。岩手でそういう出会いがあるとは、自分も見ていて興味深いです
「そうですね。こうして一緒に働くことになるとは思っていなかったですし、20年経っても考え方が近かったり、アイデアもいろいろ出してくれたりするので楽しいですね。面白い考えはどんどん取り入れていくつもりです」


-志村さんとの再会の経緯は?
志村君は日本で騎手になることを目指しているんです。その前提で動いた時、岩手なら可能性があるかもしれないと。その時にちょうど自分も調教師試験を受けるので、ならば岩手で騎手を目指せないかということで連絡を取り合って。自分としても乗り手がね、それも腕の良い乗り手が来てくれるのは渡りに船・・・で。
 こういう形だとは思っていなかったですが、自分もね、いつか調教師になれたら、昔の同期と一緒にやれたらいいなあ・・・と漠然と考えていたりもしました。それが意外なことから形になったのも面白いなと」


-話を戻して。まだ少し気が早いかもしれませんが開業初年度の目標等が決まっていたら教えてください
「そうですねえ・・・。厩舎としての方向が定まる1年になれば、かな。まだいろいろ試行錯誤しているし、いろいろ挑戦したいこともあるし・・・。いろいろ頑張った結果、馬主さんに喜んでいただければ、でしょうか」


★長く活躍したシャークと口取り写真におさまる永田師(当時補佐・右)


-これも気が早いですが厩舎としての初出走、そして初勝利の時を楽しみにしています
「最初のレースは関本淳騎手にお願いするつもりです。関本淳騎手とはずっと一緒に仕事してきましたから、晴山調教師が了解してくれるかどうかですけどもね、自分の最初の一頭は関本淳騎手にお願いしたいと思っています」



 永田調教師は1977年生まれですので現在の岩手では3番目に若い調教師という事になります(1番若いのは84年の齋藤雄一調教師。次いで79年の橘友和調教師)。
 永田調教師がオーストラリアの競馬学校に行っていた話は実は自分も最初知らなくて、自分がクィーンズランドの競馬場に行った時の写真をSNSに上げていたら、「あそこは昔はもっと立派で」みたいな話をされたことでそうと知った・・・という事がありました。ちなみに太田陽子騎手とは学校は違うと思いますが時期が近いはずです。
 オーストラリアの話をゆっくりする機会もないうちに調教師になられたのですが、そうすると厩務員として入ったのがそのオージー時代の同期であり現地で騎手としても乗っていた志村厩務員。お話の中にも出てきたように当時の同期のつながりから預かる馬もいるとのことで、意外な形で“オージーコンビ”な厩舎が岩手に生まれることになりました。
 その厩舎がどういう形になっていくか、それもまた師のお話通りにこれから定まっていくのでしょうが、まずは初出走、初勝利。そして、来年の今頃、どういうふうに振り返ることができているのか?注目していきたいですね。






最終更新日  2021年02月19日 17時01分16秒



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