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2021年03月25日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 今回は、他の話を先に進めたことで延び延びにしていました「2020シーズン岩手競馬年度代表馬・各部門表彰馬」の紹介シリーズの続きを。最優秀古馬に選ばれたランガディア号と最優秀牝馬に選ばれたセシール号の2頭のお話をお送りします。


■ランガディア/2020シーズン岩手競馬4歳以上最優秀馬


★ランガディア/一條記念みちのく大賞典優勝時

-ランガディア号の最優秀古馬表彰、おめでとうございました
「ありがとうございます」

-昨年の春ですね、ランガディア号が板垣吉則厩舎に来た時にもお話をうかがったのですが、その時は“実績からいってやはり芝の方が良いんじゃないか。ダートもこなせる血統だと思うが、走ってみないと”という感じの見通しだった事を覚えています。それからすると、ダートでの活躍ぶりというのは想像以上だったのではないでしょうか
「そうですね、ダートはやっぱり未知の世界でしたからね。それが初戦(※赤松杯)から結果を出してくれて、これならダートでもやれるなという手応え。そのまま活躍してくれて、目標にしていたレースも勝ってくれたので、馬には感謝しています」


★岩手初戦の赤松杯では6番人気・単勝17.6倍。今から思えば信じられないくらい

-条件的な部分、距離なども当初は手探り、試しながらの面があったと思うのですが、今になってみて、どういう条件が合いそうだ、とか認識できた部分がありますか
「あくまで自分の感触では、ですが、マイルから1800mくらいの距離が一番脚を使える条件じゃないか、と感じています。2000mでも勝ってくれていますけど、気持ち長いかな」

-とはいえその2000mのみちのく大賞典を勝ったり、マーキュリーCでも3着に食い込んだりしました。昨年の前半の活躍ぶりは、ここまでのこういう戦績の馬がダートでもこれだけやれるんだ、と自分もちょっと驚きながら見ていました
「なんというか、予想以上の力を発揮してくれましたね。やっぱり馬には芝向き・ダート向きというのがありますから、両方で強い馬というのはなかなかね、少ないですからね。それが初戦でダートでも強い競馬を見せてくれた。相手に恵まれたわけでもなかったですからね」


★みちのく大賞典は鈴木祐騎手は初勝利、板垣吉則調教師と小綿厩務員はコスモフィナンシェ以来の2勝目でした


★マーキュリーカップでは3着(左の白帽)。岩手勢としては久しぶりのこのレースでの馬券圏内獲得。自分は、強く推しましたよ(自慢)


★桐花賞の頃は状態もだいぶ戻ってきていた印象でした


-さて、ファンの注目はランガディアが新シーズンのどこから始動するか?だと思います。春はどの辺からスタートされる予定でしょうか?
「この冬の間は天栄トレセンで調整していました。春のローテーションは昨年と同様に赤松杯からですね。厩舎には来週戻ってくる事になっています(※取材時点。既に帰厩しています)。あちらでもしっかり乗り込んでいたとのことですので力を出せる状態で戻ってきてくれるはずです」

-今言うのは気が早いかもですが、昨年並み、いやそれ以上の活躍を楽しみにしています
「去年よりもひとつ年を取って7歳。それがどんな影響をもたらすのかは走ってみないとわからないけど、オープンでやれる馬は年齢の影響をあまり受けないものですからね。自分も楽しみにしていますよ」


■セシール/2020シーズン岩手競馬最優秀牝馬

-改めて昨年のセシール号の、岩手での戦績を振り返っていただけますか
「JRAで2戦、芝で8着・9着の成績で岩手に来たのですが、こちらではじっくりと調教できたことが功を奏したのか初戦から良い走りを見せてくれました。そこからポンポンと勝ち星を増やしていって。馬主さんは芝で走らせてみたいと考えておられたので一度芝を使ってみたのですが、そこで結果が出なかったのでダートに戻った経緯もありましたし、最初の頃はこれくらい走る馬だとはね、あまり思ってなかったですね」


★セシールの岩手初戦は2020年7月7日の2R、3歳C2級。2着に5馬身差を付ける勝利


-クラスが上がっても勝っていったので目にはつきましたけどもね。重賞に挑戦するひとつ前のレースを勝った時に“次は重賞に挑戦する”と言われていたのを横で聞いていて、その時の勢いなら通用はするだろうけど勝つとかはどうかな?と思ったのを覚えています。そこから重賞を連勝するほどとは自分も思っていませんでした
「まあ最初の重賞(※OROオータムティアラ)は不良馬場で、二つ目(※イーハトーブマイル)は重馬場とスローペース。軽い馬場が合う馬でしょうから条件に恵まれた部分はあったのではないでしょうか。そうはいっても力が無ければ重賞は勝てませんからね。
 来た当初から30kgくらい馬体重が増えたのも良かったんでしょうね。来た当初はまだ幼い所があるなと思いましたが、使う度に成長して、馬格以上の良さも感じるようになりました」




★OROオータムティアラでは岩本怜騎手がマルケイマーヴェルに騎乗したために鞍上は阿部英俊騎手に

-そういう風に成長していった要因を挙げていただくとすると?
「伸びる下地、素質があった馬だというのがもちろん大きいのでしょうが、岩本騎手が調教からしっかり乗り込めたことと、それができるように管理してくれた担当の桂厩務員の努力と、それらもうまく絡み合ってくれたおかげじゃないかと思っています」




★イーハトーブマイルでは牡馬クラシック上位馬らも退ける価値の高い勝利を手に。自分の手でお手馬の重賞勝ちをゲットした岩本怜騎手の喜びもひとしお


-セシールは今は浦和競馬に移籍していますが、もし戻ってきてくれたらと思ったりもします
「浦和での前走後に休養に出ているそうです。岩手に戻ってくるかは分かりませんが、戻ってきたなら、また牝馬路線でね、注目の存在になってくれるんじゃないかな」



 ランガディアが赤松杯から始動の予定というお話でしたが、そこにはエンパイアペガサスやヒガシウィルウィン、グランコージー、パンプキンズらも出走意思を見せています。ヤマショウブラックもかな。4月11日の赤松杯、新シーズン開幕直後から凄いレースになりそう。
 そして秋には芝路線に再チャレンジの構想もあるようです。前半戦はダート、後半戦は芝で・・・という舞台設定になるのかもしれません。

 セシールは浦和に移籍しての12月22日の2000m戦で2番人気に推されていましたが11着敗退しています。とはいえ、2000mの重賞を勝ってはいますが、岩手時代の印象だとマイルくらいまでが良いのかな?と感じていましたし、血統的にも、お母さんは芝の中距離もこなしてはいますが勝ったのはマイルですしね。なので2000mでの敗戦は気にしなくて良いんじゃないかと思います。

 ランガディアにしてもセシールにしても、見ている方の想像を上回る走りを演じてくれる馬というのは走る度に新しい期待ができますし、やはり楽しいですよね。
 逆に言えば新シーズンは昨シーズンよりもハードルが上がった状態でスタートするわけですけども、それをさらに上回るような活躍を期待したいですね。





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最終更新日  2021年03月26日 14時52分04秒



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