|
カテゴリ:坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。 大型連休。 毎年、名古屋競馬が、最も熱く盛り上がる日。 5月3日が、ダートグレード競走のかきつばた記念 そして、5月4日が、3歳重賞路線の駿蹄賞 今週の開催は、指定席を除き一般エリア場内滞留1500名の入場制限を実施していました。入場門が1カ所なので、そこで厳密に出入りの数をカウントしているそうです。 リポートは、ベテランさんたちから。 すでに毎回お伝えしていますが…これは「吉例」なので(笑)。 マルカセンリョウ 23歳 ダートグレード競走の日の恒例 誘導馬 名古屋は、誘導馬がいるのはこのマルカセンリョウがいるときだけです。 この日も元気な姿を見ることが出来て、何よりでした。 あとは、こちらもまた会えました。 ヒカルアヤノヒメ。17歳牝馬 この開催も、元気に出走 パドックをゆっくりのんびり歩いていたので、見ていたお客様からは「やっぱり17歳じゃな…」みたいな声も上がってた。でも、いまはこのように毛艶がきれいで、体調はとても良さそうでした。 この日は、9頭立ての8着 ただ行き振りは決して悪くありませんでしたし、このあともうひとつ下クラスの最下級まで下がれば、もしかしたら掲示板に乗るような走りを見せてくれるかも知れません。 とにかく…マルカセンリョウも、ヒカルアヤノヒメも、まずは無事に。 また会える日を楽しみにしたいと思います。 同じ、5月3日の第4レースで、柿原翔騎手が通算1200勝を達成! 一番左は、加藤聡一騎手 その右が本人 さらにその右が、加藤誓二騎手 写真撮影が終わって、本人 「この勝負服、俺以外が着ても、似合わないな…」 …と、一言…(笑)。 「1200勝とは言っても、みんな続けていけばそのぐらいは行きますからね…まあ、自分の場合は一つ一つ、来年は年間1200勝目指してがんばります(笑)」 最後は冗談としても…確かに、積み重ねて行ってる、という存在感。 このときはそれがとても重くて、貴重なものに感じられました。 そのほかのひとコマ。 2年目・細川智史騎手 この日、エイシンハルニレでダートグレード競走初騎乗! 係の方から、馬主服を手渡されたところ。 「すごく楽しみです!」 …と話しつつ、お祭りの一日の雰囲気を味わっていたようです。 返し馬 新たな経験に、かれはどんなことを感じただろうか…… さて、その、かきつばた記念 1周目 ゴール板前の先行争い 正直…上位はここから殆ど何も変わりませんでした ゴールまで、残り100m レースを引っ張っていたらプタスガ、そのまま後続を突き放す 結局…ラプタスの強さだけが際立ちました。 昨年につづき、かきつばた記念連覇 今年は、ハンデ58kg 自分のペースで行って後続を消耗させて、最後は悠々とゴール この馬のこれまでの戦いの中で、最も内容のあるレースだったのではないでしょうか。 幸英明騎手のインタビューの模様は、名古屋競馬公式Youtubeの動画でご覧下さい。 地方競馬所属馬の中では、兵庫から参戦のナリタミニスターが、4着と大健闘。 改めて馬の力を示しました。 レース後引き上げてくる、ナリタミニスターと吉村智洋騎手 「(満足な動きでなかった)前走の東海桜花賞よりも、いい走りでした。交流重賞なので、あの位置取りになってしまうのは仕方がない。前回の状態なら、最後の競り合いでノボバカラに差し替えされてしまっていたと思いますが、今日は踏ん張ってくれました。道中の行き振り、終いの脚、今日は納得出来るレースをしてくれました。」 前回は残念そうな表情を見せた吉村騎手も、この日は馬の好感触を明るい感じで振り返ってくれました。 続いて、翌5月4日・駿蹄賞(SP1)当日のひとコマ。 まずは、先の開催からデビューした新人・塚本征吾騎手が2勝目をあげました。 3レース ノーブルルビー 外枠から果敢に行き切って1着 馬を管理する、倉地学調教師とともに。 レースを見ればわかるのですが…ふフカしすぎて、正直最後まで持つのか心配になるようなレース振りではありました。勝ちはしましたが…倉地調教師からは厳しい指導の言葉も出てた。 勝ったレースの後、何を学んだか。 そういうことが問われる段階なんでしょうね。 5レースは、ゴール前で女性ジョッキーふたりの競り合い 内・木之前葵騎手のバジガクハート、アタマ差凌いで勝利 木之前騎手 前日1勝 この日は2勝 馬と、厩務員さんと、最高の笑顔で (角田調教師が記念撮影していたところにお邪魔しました) (写真はイメージ画像です 本文と関係ありません) 4日の7レース、落馬事故にはほんとうにハッとさせられました。 見た目…大丈夫なのかと。 宮下瞳騎手は、事故現場でも検量前に搬送されてきた時にも、はっきり受け答えをしていましたが…負傷していたので病院へ。怪我の状況は、名古屋競馬HPでリポートされています。決して軽傷とは言えませんが…昨日現場で見聞きした範囲では、大事には至らず良かった、という状況でした。ファンの方で、ものすごく心配されている方がいらしたら、まずは少しご安心下さい。 今日は騎乗変更になっていますので、もしかしたら少し戦列を離れるかも知れません。 一日も早い快癒をお祈りいたします。 加藤利征騎手は軽傷だったようで、今日も騎乗。こちらはひとまず、安心。それでも、事故の直後、様子を厳しい表情で振り返っていて、本当に危ない事故だったことを窺わせていました。 ちょっと最近、事故が多いような気もするので… レースですから、気をつけられる範囲もあるでしょうけど、是非皆さん、無事でいいレースを! さて、メインレース 1800m戦は、向正面から馬場を1周半するコース設定 レースは、2歳時から重賞戦線で活躍してきたブンブンマルが主役。これに、JRAから転入後4戦4勝と、彗星のように現れてここに参戦してきたトミケンシャイリの、2頭の一騎打ちの様相。 1番枠と言うこともあり、ハナを主張したトミケンシャイリ(白帽)。さっとそれを追う位置を取った、ブンブンマル(赤帽)。 勝負所で、トミケンシャイリがブンブンマルを一旦離し、脚色的にもこれはセーフティリード?という形で直線を迎えました。 しかし…ここからブンブンマルが、猛追 というか、トミケンシャイリが、速度を失った感じ。 トミケンシャイリが、ブンブンマルを辛くも振り切って、辛勝。 今井貴大騎手のインタビューの模様は、名古屋競馬Youtubeチャンネルの動画でご覧下さい。 竹下直人調教師(写真左)の話 「転厩してうちの厩舎に来たときに、この馬は違うと感じていました。ただ、目標までの時間がなくて、押せ押せの日程になって、賞金の関係で前開催を使わなければならなくなって、仕上げの面では気を遣いました。今日は最後苦しくなって止まりましたが、一度1800mを経験しましたし、次は(東海ダービーまで)間隔があるので、余裕を持って調整できる分いいと思います。奥が深い馬。まだ伸びしろがあると思っています。」 一方、敗れたブンブンマルの川西毅調教師は…一言「馬場やな…」 内側の枠で、相手が行ききって、今日は昨日と違って逃げが有利な馬場状態。決して力負けではないという彼の思いは、最後相手を追い詰めたブンブンマルの走りを見た私たちも、共感できるものでした。 この続きは、東海ダービーで。 待て!次号!!(笑) 今日の締めは、かき揚げきしめんで。 来週は、門別の話になるかな…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年05月05日 17時08分33秒
[坂田 博昭] カテゴリの最新記事
|