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カテゴリ:坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。
東京にいます。 渋谷・スクランブル交差点 世の中の雰囲気も少しずつ変わっていってはいますね。 でも、センター街とか正直全然人がいない感じ。 まだ「動き出したばかり」だからなのか。 やはり世の中は「元に戻ろうとはしていない」のか。 なんだかよくわからないですね。 競馬の世界は、変わってないです。ぜんぜん。 これもまた、動き出したばかりだからなのか、もう元に戻ることはないのか。 少し時間が経ってしまいましたが… 先週木曜日 10月21日の名古屋競馬場のリポートです。 名古屋市内 土古にあるこの競馬場で行われるレースも、もうあと半年足らずです。来年4月には、弥富市にあるトレーニングセンターに場所を移してレースが行われることになります。 なんだか、コロナのドタバタで、「もうじきさよなら」の雰囲気がいまひとつ盛り上がってこなくて…そこは、競馬場の広報担当の方も頭を悩ませているようです。 今やっている全ての重賞、この場書庫の条件では、最後なんだよね…。 私は、遙か太古の昔の(笑)社会人になりたての頃からの、この名古屋やこの競馬場との縁なので。感慨もありますね。 こういう「場所との縁」って、訪れたて関わったことのあるひとそれぞれにあるはず。そんな「縁」を実感しに、是非移転の前に名古屋競馬場を訪れて頂きたいと思っています。 遠方の方々は、恐らくそれが、この土古の競馬場を訪れる、最後に機会になると思います。大きなレースの時よりも、「いつものこの場所」が味わえる通常の開催の日に起こしになるのがいいのではないでしょうか。 この場所で、皆さんとお目にかかるのを、お待ちしていますよ! さて、この日のプレイヤー。 遠征でやってきた、この人に会うことが出来ました。 高知の多田羅誠也騎手 23歳 一昨年4月のデビューで、3年目 デビュー年48勝、昨年66勝と来て、今年はここまで49勝 「今年は怪我で休んでいましたからね。でも、勝率はいいはずですよ。」 確かに!そうなんです。 1月に腕を骨折して、4月まで3ヶ月間戦列を離れていてこの数字。 騎乗数が少ないので、勝率は昨年の11%から13%にアップしています。 これはもう純粋に、中身の濃い仕事が出来ていると言うことではないでしょうか。 「何とか残り2ヶ月半頑張って、昨年と同じ数字(勝ち鞍)にまではもっていきたいですね。」 どこかで見た、多田羅騎手のプロフィール資料のニックネーム欄に… たらちゃん …って、書いてあったんですよね。 なので、公認なのかなと思って水を向けてみました。 ほんとに「たらちゃん」でいいのかと。 「いいですよ。なんでそうなったかわかりませんけど(苦笑)。みんなに知ってもらえるなら。周囲の人たちは、普通に『せいや』とか『たたら』って呼びますけどね(笑)。」 そりゃそうだよね。「せいや」の方が、なんだかかっこいいし。 でも…どこかのイベントか配信かで、「たらちゃん、ブレイク中」って話したら、女性の初心者系の出演者には結構ウケました。なので、「たらちゃん」も悪くないのではないかと。 ということで、皆さん「たらちゃん」ということでお願いします。 その、たらちゃんも勿論出場した、今年のゴールド争覇(SP1・1400m) 11月に行われる、この距離の全国交流競走としては大一番に当たる笠松グランプリのトライアルということもあり、地元東海勢だけでなく、各地から精鋭が集いました。 賑わい、やや戻る 最初のゴール板前 川崎のドンフォルティス(先頭の桃帽)がスタートダッシュ良く、外から先行争いにあっさりと決着をつけました。すると、更にその外の大外枠だったダノングッド(2番手の桃帽)がこれに追随するように番手。1番人気のトーセンレビュー(写真中央の桃服橙帽)は、この2頭を行かせて直後の好位で位置を取りました。その外にいる黄色帽がカツゲキキトキト。 終わってみると、この序盤の「展開」が勝負の鍵となりました。 「いつも動き出しに苦労する馬が、今日はすぐに反応して出て行けた」(多田羅騎手)というダノングッドが、勝負所から進出。直線入り口で楽々と前に並びかけ、これを巡って他馬が追いついていけるかどうかという攻防になりました。 上がって来た多田羅誠也騎手も、この満面の笑顔 会心のレースだったことでしょう。 勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬公式Youtubeチャンネルの動画でご覧下さい。 別府真司調教師は… 「高知で走っていても(同厩舎の)スペルマロンが強いので勝つのは難しい。こうして遠征で勝てたのは本当に良かったと思います。せっかくこうして勝てたので、次は笠松グランプリに挑戦するつもりです。」 実は…高知にはコロナのこともあり最近出かけられていないのですが、別府調教師とは高知に私が出向かなくても、名古屋に遠征してきているので、本当によく、それこそ毎開催お目にかかっているような感じです。四国からなら車だけで移動できるとは言え、高知から名古屋までの輸送は自場で走るのとは違い確かに「遠征」。それを何度となく、そして難なく普通にこなせる「チーム力」も、見逃すことは出来ません。 今回は、南関東からも多数参戦していました。南関にはない「適鞍」を求めて、チャンスがあると思えばこうして多少の輸送による遠征は、それが出来るチームにとってはもう当たり前のこと。名古屋には全国交流競走も多くあるので、「今年名古屋○回目だよ(笑)」という話も調教師から聞かれるほど。 人の経験値、そして馬の経験値。 そういうことを改めて感じさせられたこの日の結果でした。 名古屋は、来週の開催は重賞なし。 次の重賞は、11月19日の東海菊花賞です。 あ、その前に… 明日28日は笠松で、2歳牝馬のラブミーチャン記念ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年10月27日 17時11分33秒
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