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2021年12月23日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 いろいろ考えていて遅くなりました。今回は、先日の水沢開催での取り止めのお話から。

 皆様もご存じのように、19日の水沢競馬が3R以降、翌20日は4R以降のレースが取止となりました。いずれも理由は「走路状況の悪化」。開催当日こそ降雪はなかったものの直前の週末に大雪に見舞われた影響があって、両日とも気温上昇にともなってコース全面に水が浮いてくるような状況になりました。途中のレースを取り止めにしてコース整備をして再開を・・・という努力もされましたが、最終的にはその状態でレースをするのは危険との判断から以降取止という形になりました。


★20日の1レース前のコース。この時点ではまだ良かったそうなのですが


★取り止めとなった頃にはこれだけ水が浮く状況に


★前日の取り止め後もコース整備は続けられたのですが・・・

 昨年も複数日が取り止めになりましたが、猛烈な寒気(気温低下)が続いた事による昨年と、気温が高めだったことによる今年と、少し状況は異なるようです。ただ「取り止め」という結果は同じ。ここ何年か12月の開催が予定通りに進んだ事がなくて、今年こそはなんとかと思っていましたが・・・。

 今シーズンは冬の開催リスクを減らすべく年明けの開催が近年より一週間早く終わる日程にしていました。
 冬は悪い馬場状態が続いてレースだけでなく調教にもリスクが大きくなる。昨年のような複数日の取り止めになる事こそ珍しいとはいえ1日・2日取り止めになる事はこれまでもしばしばあった。“吹雪の中のレース”などもレースをする方としては危険極まりない状況になります。

 桐花賞をいつやっていたか?を見ていただくとわかるんですけども、昭和の頃の桐花賞は12月8日とか11月27日とかに行われていて、岩手競馬の開催自体もその辺で終了していました。
 平成に入って開催終了が徐々に遅くなっていって、12月の最後まで開催が行われるようになったのは1990年。年明け1月まで開催が組まれるようになったのは1991年。言ってみれば“30年の歴史”があるわけですけども、そろそろ転機なのかもしれません。

 今後どうするかを考えていくとして、まずひとつはハード面。
 以前のこの時期の水沢での写真を見比べてみて、今年などは以前よりも浮いた水の量が多いのかな・・・という印象があります。


★2000年12月31日の桐花賞の日。水は浮いていますがそんなジャブジャブではない感じ


★2008年の12月27日、これだけ降ったのですが、


★翌28日はこんな感じ。寒かったのかあまり水が浮いていない


★29日、2日後になって気温が上がったのか水が浮いてきました

 もともと水沢のコースは水はけが良くなくて、冬に限らず夏場でもゲリラ豪雨に見舞われて水がはけなくて取り止めになる・・・という事が近年多くなっています。
 コースの排水性を良くすればいいのか?コース外に強力な排水設備を設置すればいいのか?あるいはもっと別の手段なり工法なり施設なりで改良・改善できるのか?
 例えばより透水性の高い路盤の構造を研究するとか、いっそコース全体をかさ上げするとか、費用を考えずに書いていますけども、いずれにせよ改良に繋がるハード面の対策があるのかどうか?は考えなくてはならないように思います。

 それで足りないなら、あるいはそれは費用的に追い付かないというなら、ソフト面での対応を考えてみることにする。例えば盛岡はこの時期でも開催できるコース状態になるというのなら気温が寒くても盛岡で開催する、年末の開催は諦めて以前のように遅くとも12月2週目くらいでシーズンを終えるようにする、いっそ2011年のように12月一週目まで盛岡で開催してそこで終わりにする。その替わり春~秋の開催日を今より増やす・・・。「真冬は開催しない」という選択肢を採る方が賢明なのかもしれません。

 そして今年や昨年のような「馬場状態悪化のため」という取り止めの理由に、なにか客観的な基準は持たせた方が良いようにも思います。砂の水分量とか、ペネトレーターで馬場硬度を計測して判断するとか。簡単な話ではないでしょうが、これこれの基準に対してこういう状況だからできます・できませんと見せるのは、お客様に対して大事だし必要じゃないかなと思います。

 やっぱり気温が高くなって、降る雪も以前より湿ったものになっている影響もあるんでしょうね。サラサラの雪なんかホント限られた時期にしか降らなくなりましたし。ちょっと前は湿った重い雪が降り始めると春が近づいたなと感じたものですが、今は年中湿った雪で。


 さて、10年前の2011年12月23日、荒尾競馬場が廃止されました。SNSにその話題がたくさん挙がってきていましたのでちょっと振り返ってみましょう。





 このブログで書いた事が・・・あったかな?2008年から2010年にかけ、冬季休催中の岩手から荒尾に人馬が移動、荒尾競馬場に滞在しながらレースをする・・・という取り組みがありました。
 在厩頭数が減っていた荒尾と冬場競馬がない岩手との「WIN-WIN」の関係を狙ったこの冬季交流、3年間でしたがなかなか目新しいものだったかなと思います。














 自分が最後に行ったのは2011年12月1日に行われたLJS荒尾ラウンド。廃止まで一ヶ月を切っていた事もあり、場内にはお別れの装飾があちこちに掲示されていました。




 岩手から来たと話すと現地の方は「地震は大変でしたね」と気を遣ってくれるのですが、いやもうすぐ廃止になってしまう方がよほど大変じゃないですか、と、そうはいまさら口にはしなかったですけども、そう思ったものでした。




★上2008年・下2011年。廃止直前は場内の食堂も減っていましたね


★荒尾名物?パドックのど真ん中の大きな木


★これも荒尾名物、たすき馬道を通って引き上げてくる馬。最後の頃は使われなくなっていた模様


★裏?荒尾名物、物干し竿にずらっと干されるゼッケン


★裏荒尾名物その2、コースを2/3周する厩舎-装鞍所間の馬道


 スタンドの上の方に上がればキラキラと輝く有明海が拡がり、その向こうには雲仙普賢岳。冬場にしか行った事がないですけど岩手に比べれば暖かくて、なんとなく波の音を聞きながらレースを見ているような、そんなのどかな空気に包まれる競馬場でした。






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最終更新日  2021年12月24日 12時49分24秒



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