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2022年06月16日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 14日月曜日に行われた岩手のダービー『東北優駿』。12頭が覇を競った戦いは1番人気グットクレンジングの勝利で幕を閉じました。


★東北優駿(岩手ダービー)優勝グットクレンジング

 勝ったグットクレンジングのレースぶりは「完璧」と言っても言い過ぎではないのではないでしょうか。

 前半の1000m通過が1分4秒をわずかに超えるくらい。リュウノシンゲンが勝った昨年のレースよりは0.5秒ほど速い、ただ意外に時計が出ていた当日の馬場傾向を考慮すれば“速くも遅くもない”ペースというべきか・・・という序盤の展開。その中でグットクレンジングはスタート直後から3番手を確保していました。


★一周目スタンド前を通過する馬群。グットクレンジングは3番手に

 レース後の山本政聡騎手は「自分から前に行く形も想定したりしたけれど、内にも外にも行きたそうな馬がいる。考えても仕方がない、馬がのびのび走れる位置につけようと思いました」と、その序盤の位置取りについて話していました。この“馬がのびのび走れる位置”という言い方がすごく山本政聡騎手らしい。前に2頭、後ろにフジクラウン、サンエイブレーヴを置く形の3番手、ペースは速すぎず遅すぎず。そこは、力を溜めながらも他の馬の出方をうかがえてかついつでも動ける位置。それも、決して無理に出していって獲ったわけではなくて、スタート後の自然なダッシュで“そこに収まるべくして収まった”かのようなポジションです。この位置を獲った時点で6割、いや7割、いやもっとかも。いずれグットクレンジングが勝負の流れを大きく引き寄せていたのでしょう。

 2000mという距離はどの馬にとっても未知のものですから、レースの終盤はどうなるか?は読めない部分がありました。しかし、道中しっかり脚を溜め、勝負所にさしかかってからの手応えも十分にあるように見えたグットクレンジングが、そこから大きく止まるとは思えませんでしたね。実際同馬のラスト3ハロンは40秒0、“上がり最速”でこそなかったものの12頭中2番目の速さ。こうもきっちり仕上げられては、直線差を広げる一方の10馬身差も当然・・・だと言う他なしです。

 父コパノリチャード・母父スターリングローズと並ぶと「長い距離はどうなのか?」となるのはまあ自然かなと思います。今回2000mを勝ったグットクレンジングですが、だから長い距離も得意!と言うのはまだ早い。ですけども折り合いに難のないレースぶり、好位で流れに対応できるレースセンス。それが距離への対応力として発揮されているのでしょう。
 秋の戦いは盛岡の2000m。門別→高知→大井と転戦してきて岩手では水沢でしか戦っていないグットクレンジングにとっては距離だけでなく“左回り・坂があるコース”という点もチャレンジングな部分になりますが、東北優駿でこれだけ安定感のある強い競馬ができるのなら、秋に待つ三冠目にも、自信をもって挑めるのではないでしょうか。



 板垣吉則調教師によればグットクレンジングは既に牧場で秋へ向けての充電に入ったとの事。不来方賞へはやまびこ賞を使ってからになるか直行になるかは馬の状態次第で決定される模様です。




 2着のフジクラウン。10馬身もの差を付けられてしまいましたけども、決して悪い内容ではなかったと思います。






 重賞二戦目、自身も初めての距離でライバルに真っ向勝負を挑んだ。しかしそれでライバルに完璧な展開を作られ完璧な勝ち方をされた時、挑んで敗れた方が大きく離されてしまうのは決して珍しい事ではない。10馬身という差は決して馬の力の差ではないはずです。

「ゲートが開いてグットクレンジングについていこうとした時にちょっとハミを噛んじゃって、そこで少し力を使ってしまった。自分が上手く流れに乗せてあげられていたらもっと差が縮まっていたかも・・・。ですが馬は最後まで本当によく頑張ってくれました。結果はこれだけ差が開いたけど自分の思っていた戦いはできました。距離にはそんなに苦しい感じはしなかったですし、これから身体がしっかりしていけばもっと良くなると思います(菅原辰徳騎手)」

 3着には5番人気のサンエイブレーヴ。前走の1番人気9着で株を落とした形の同馬でしたが今回は単独3着確保、それもフジクラウンとの差をジリジリとではありますが詰めながらのゴール。なかなか計算しづらい成績ですが力はあるのはやはり間違いないですね。
 今回は前に先行馬を置いた5番手の位置にいるときにはいい手応えで追走していましたが、周りがばらけたらちょっと気を抜くような所がありました。この馬の場合、外枠より内枠の方が力を出せるのではないでしょうか。




 さて秋はどうなるか?今回は不在だったクロールキックも不来方賞での戦線復帰を目指して再調整に入っています。フジクラウンも同様に最後の一冠を絶対に獲りたいでしょう。そしてグットクレンジング。一冠目ダイヤモンドカップ、二冠目東北優駿、いずれも濃い内容の強い競馬でした。当然三冠奪取を目指してライバルたちの前に立ち塞がるはず。3歳三冠最終戦・不来方賞は9月4日。2ヶ月半先のレースが楽しみで仕方ありません。







最終更新日  2022年06月16日 16時33分00秒



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