2022/06/20(月)17:14
石川ダービー直前スペシャル!!
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は㈱耳目社の百瀬です。
今年も全国の地方競馬場を
舞台に行われてきた"ダービーシリーズ"。いよいよ明日、21日に金沢競馬場で行われる、第6回石川ダービーを残すのみとなりました。
(石川ダービーの舞台・金沢競馬場)
本稿は『石川ダービー直前スペシャル』と銘打って、
石川ダービーがもっと楽しくなる!
そして、馬券の参考になる!
様々な情報を、惜しげもなく公開したいと思います。
今回の特集は以下の3本立てとなっております。
1.金沢競馬のプロに聞く!
第6回石川ダービーのポイント!2.石川ダービーに挑む、ジョッキー達に聞いた!3.徹底分析!データで読み解く石川ダービー!
まずはこちら!
1.金沢競馬のプロに聞く!第6回石川ダービーのポイント!
石川ダービーの事は
金沢競馬のプロに聞くのが一番!
という事で、昨年に続いて今年も
"地方競馬アンバサダー"を務める、中村勇好トラックマンに、今年の石川ダービーの注目点を伺いました。
2歳女王・エムティアンジェが戦線を離脱し、
ここに来て頭角を現してきたのが、⑪スーパーバンタム。
去年までは
"勝てるところ"を選んで使われてきたが、今年からは調教を強め、
最後の直線で伸びることをイメージした稽古を積み、それが実を結び、前走(北日本新聞杯)のように直線突き放すレースができるようになってきた。
担当厩務員も
「間隔を空けて使うことで、馬が成長している。」
と話すように、間隔を空けて使われることで、
みるみる馬が良くなってきています。
今回の追い切りの感じも
更に良くなっていて、成長を感じる。
これまではレース中に
ムキになるところがあったが、今年はそういう事はないので、
期待していいと思います。
ただ、逃げに拘る⑦サエチと③ウインイノセンス、先行力のある①スタイルユアセルフなど
内枠の馬が前に行くと、外枠のスーパーバンタムは
どの位置取りになるか。
序盤脚を使っても位置を取りにいくか、それとも差しに構えるか、青柳騎手の考え一つ。この辺りが展開に鍵になりそうです。
①スタイルユアセルフは最内枠からどう乗るか。
展開利もあったが、
お姉ちゃん(ネイバーアイランド)は関東オークス5着。この馬は姉よりもスケールの大きさも感じるし、中間も順調に乗り込まれている。
石川ダービーを目標に仕上げてきたので、あと1枠をどう乗るかだけでしょう。
④リュウノガルシアは前走案外。前前走は軽めの調整で古馬に勝ったけど、前走はハード調教を積んだ結果、
入れ込んでしまいレースでも伸びず。今回は工夫して軽めの追い切りを2本消化。
調整は変えてきたから、前走よりは走りそうだけど、
岩手の成績を振り返っても、善戦マンの印象もあり、
工夫した効果がどうでるかですね。
あとは⑩スターフジサン。もう勝負付けは済んだような感じもありますが、連勝の2走はちゃんと手前を変えて走っているし、ペースさえ早くなれば、
中島龍也騎手と手も合いそうなので、これまでよりはいいレースができると思います。
(中村トラックマン)
中村TMの最終結論は、当日の金沢競馬の専門紙(ホープ、キンキ、カナザワ)
に掲載されています。
併せて、netkeiba.comの予想コーナー「ウマい馬券」でも推奨馬、買い目を公開していますので、是非チェックして下さい!
2.石川ダービーに挑む、ジョッキー達に聞いた!
大一番を間近に控えた6月19日の日曜日。時間の都合上騎乗する全ジョッキーのお話は伺えませんでしたが、取材できた方の意気込みをご紹介します。
①スタイルユアセルフ 魚住謙心騎手
勝負になると思うので、自分も気合入れて臨みたいと思っていますが、最内枠に入ってしまったので、どう乗るかですね。
いい状態で臨めそうですし、
前走くらい走ってくれれば、打倒・スーパーバンタム、
勝ちを狙っていきたいと思います!
昨年は姉のネイバーアイランドで
結果が出なかったので、妹のスタイルユアセルフと
昨年の雪辱を果たしたいです。
(師弟コンビで挑む大舞台・魚住騎手と鋤田誠二調教師)
②エヴォラ 甲賀弘隆騎手
前走も騎乗して、
少しずつ馬が良くなってきていると感じました。
2歳の時に新馬戦を強く勝ち方している馬なので、強い相手に胸を借りるつもりで、僕自身初参加の石川ダービー、頑張ります!
④リュウノガルシア 吉原寛人騎手
前走は調教のメニューを強くしたことで
気が入りすぎて、装鞍からうるさくて、
パドックでも汗かいていて、
「いつもと違うな」って感じでした。返し馬でも自分に反抗する感じで
スムーズじゃなくて…。レースも行き脚がつかず、
本来の力を出せませんでした。
力を出し切れなかった分、ここで巻き返したいですね。
ただ距離は、伸びて良くなるイメージは湧かないから、こなして欲しいと願うばかりですね。
人気するスーパーバンタムに
自分が待ったを掛けられるか。
ただライバルは競馬が上手。
2歳時は折り合いも欠いていたし、
距離の不安もありそうだったけど、今はダービーを
イメージできる馬になってきたから、かなり強力なライバルですね。
あともう少し、外の枠が欲しかった。
枠も含めて、今晩から当日まで色んなパターンを想定して、
作戦を練って挑みたいと思います。
⑪スーパーバンタム 青柳正義騎手
前走は初めての1700m、
距離の心配はありましたが、自分のペースでたんたんと逃げて、
最後もしっかり脚使ってくれていい競馬ができたと思います。
追い切りもいい動きを見せてくれているので、あとは落ち着いて本番に臨むだけです。
もともとスピードタイプかなとは
思っていましたが、前走1700mこなしてくれたので、
前走ほどの不安はありませんが、
初めての2000mがどうかは、
正直分からない部分もあり、
馬のリズムで競馬できればと思います。
(展開については)
先行馬も多そうですが、外枠に入ったので、逃げには拘らず、
各馬の様子見ながらですね。石川ダービーは獲りたいレースです。なかなかチャンスも回ってこないですし、今年のようなチャンスをものにしたいですね!
(北日本新聞杯口取りの様子。耳目社・鈴木努アナ提供)
3.徹底分析!データで読み解く石川ダービー!
ここまで地元TMの見解、
各ジョッキーの意気込みを紹介しましたが、
最後に、過去5年の石川ダービーの結果から、
私なりに分析した
このレースの傾向をご紹介致します。
①一番人気(2.1.1.1)と堅実
過去5年のうち、
1番人気が馬券から外れたのは第1回のヤマミダンスのみ(4着)。続いて2番人気、3番人気の成績は以下の通り。
2番人気(1.2.1.1)3番人気(2.0.1.2)
単勝4番人気以下での勝利はなく、人気上位の馬が堅実にかけており、馬複の平均配当は2,280円、三連単は26,482円。
配当妙味を狙うなら、人気馬総崩れより2着3着に来そうな伏兵を探すのがベター。
②前走"北日本新聞杯組"が断然有利も…
過去5年の石川ダービー上位3着馬が、一つ前にどのレースを使われたか、前哨戦別に分類すると、
北日本新聞杯→2勝、2着2頭、3着4頭ノトキリシマ賞→1勝3歳特別競走→2着3頭3歳一般競走→1勝、2着1頭フラワーカップ→1勝
このように石川ダービーのTR競走でもある、北日本新聞杯組の活躍が目立ちます。
しかし、
北日本新聞杯からの連勝は昨年のアイバンホーのみ。
2冠馬は過去5年で1頭しか出ていません。
また、北日本新聞杯と石川ダービーの
過去優勝馬の比較は以下の通り。
これはスーパーバンタムには、
少し気になるデータかも知れません。
北日本新聞杯からの巻き返し、
そして別路線組の台頭にも要注意です。
③吉原寛人騎手3勝、金田一昌調教師4勝。
2017年の創設以来、騎手では吉原寛人騎手が3勝、中島龍也騎手が2勝。調教師は金田一昌師が4勝で、加藤和義師が1勝。
騎手、調教師それぞれ2名ずつしか、
優勝経験者がいません。
そして、今年の4名の布陣は
吉原騎手:④リュウノガルシア中島騎手:⑩スターフジサン金田調教師:⑧ビーブルー加藤義調教師:④リュウノガルシア、⑩スターフジサン
最有力・スーパーバンタムが勝てば、青柳正義騎手、鈴木正也調教師それぞれ石川ダービー初制覇!
初勝利か、それとも上記4名が優勝回数を上積みするか、
はたまた他陣営の勝利か、非常に注目です。
(各データはkeiba.go.jpなどを参考に筆者作成)
本稿の執筆に当たり、
多くの方のご協力を頂きました。
心より御礼申し上げます。
併せて読者の皆様の馬券検討の
参考になれば幸いです。
そしてたくさんのファンの方に、
石川ダービーをご覧頂ければと思います。
第6回石川ダービーは
明日6月21日の金沢競馬第11レース、
発走時刻は17:30です。