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2022年06月22日
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カテゴリ:坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。
 
 今日は、先週19日日曜日の、佐賀競馬場のリポート。
 
 お昼過ぎに佐賀競馬場に着くと、馬運車が1台やってきました。
 通用門のところに車は着いて、馬が一頭降りてきた。
 


 佐賀競馬 重賞開催日恒例の、誘導馬でした。
 この日の担当は、通称「メテオ」
 2011年の差が記念の勝ち馬・メテオロロジストです。



 メテオによる、誘導シーン。
 動きも優雅で、大変上手



 装鞍所の馬房で待機しているんですが…
 この顔、そしてこの目
 ヤバくないですか?かわいくて。

 待機中、本当に大人しくしてるんです。



 取材の合間に癒やされ通しでした。
 
 
 今日はまず、若者の話題から。
 


 中山蓮王騎手 17歳
 4月にデビューして、2ヶ月半が経ちました。



「デビューの頃に比べると、少しは落ち着いて乗れるようになったと感じています。いま気をつけているのはその点。どうしても早仕掛けになって失敗してしまうことがあるので。」



 デビューしてからここまでの心持ちについて聞きました。
 
「9勝していますけれども、馬が強かっただけのことで。例えばこのあと減量が取れたら本当にやっていけるのかどうか、不安に思うこともあります。」
 
 いまはまだ、様々なことを学んでいくとき。
 その過程では、「不安」はつきもの。わかっていないのだから。
 それが感じられるということを素直に口に出来る彼の姿勢に、ハッとさせられました。
 
 自分を見ているひとだな。ちゃんと。
 わたしはそう感じました。



 デビューから1週間後の4月9日。
 所属する平山宏秀厩舎の看板馬・ミスカゴシマに騎乗する機会を得ました。
 結果は、タガノキトピロにクビ差遅れを取り、2着。

​「他の馬とは、全く乗った感じが違いました。馬が柔らかいし、高級車に乗っているみたいで反動が全然ないんです。」​

……とひとしきり話した後で、苦笑いしながら一言。

「それより何より、プレッシャーがすごかったです……」
 
 平山宏秀調教師は「良くも悪くも、今時の若い子」と評していました。
 まさにそんな感じ。
 それが出る素直さが、いまの彼の良さなんだと思います。


 この日は、5Rのイーテーラーで1着。
 勝ち鞍が通算10勝に到達!
 
 これからだね。
 怪我だけは気をつけて、頑張って行って欲しいです。
 
 
 
 ここでちょっと一服。
 以前から気になっていた、この装置が稼働していました。



 馬用のシャワー
 レース後、ここで馬たちに水を浴びせてクールダウンしてから、厩舎に帰ります。




 九州の夏は、暑いですから……。

「2年前ぐらいから話が出ていて、ようやく実現しました。レース後すぐにシャワーを浴びせると、息の入りが違うんですよね。濡れても、厩舎まで歩いて5~6分の間に乾いてしまいます。」

……とは、真島元徳調教師の話。

 それぞれの場所なりの工夫があるようです。
 
 
 
 さて、ここからはベテランの話。
 兒島真二騎手が、この日19日をもって引退することになりました。
 今年、まもなく8月で60歳。騎手生活41年。
 


 4Rスピーディダブル
 騎手服での最後のレース パドックにて



 青帽、桃色と紫色の服が兒島騎手
 初めからたぶん「絶対」と決めていた突っ張り先行。



 レース後、まずは1回記念撮影。



 引退セレモニー。
 前の週からこうして、表彰式やその他式典などがお客様方の前で行われるようになりました。

 戦歴紹介もされていたのですが……
 私はやっぱり、勝ったレースじゃないけど、名古屋JBCのレイナワルツだな……。あの最後の直線の興奮は、いまでも忘れません。



 騎手たちによる胴上げ。

 とにかくこの日一日、バックヤードのスタッフの皆さん方も含めて、全ての人たちが兒島さんとの別れを惜しんでいました。
 
 
 そんなこんなで、バタバタしているうちに、あっという間にメインレースの佐賀王冠賞。
 古馬の重賞。向正面から馬場を1周半する2000mのレースです。



 半周走って、最初のゴール板前
 1番人気のドゥラリュールがハナを主張し先頭
 スタート後出して前へと行ったテイエムチェロキーが2番手
 その後ろの緑帽2頭の外が、復活を期するアンバラージュ(黒服)

 中段赤い帽子が、このあとドラマを巻き起こすゲットワイルド
 その影に隠れている緑色の服が、2番人気のパイロキネシスト
 
 
 向正面の勝負所で、新人の山田義貴騎手が騎乗するゲットワイルドが動き出して先頭に迫ったときには、場内は多いに盛り上がりました。私は正直、やったんじゃないかと思ったよ……。



 3コーナーでフカして行ったドゥラリュールは直線で一杯
 最後は、2番手から抜け出したテイエムチェロキー(桃帽桃服)と、外からまくり追い込んできたゲットワイルド(赤帽橙服)の一騎打ち。



 テイエムチェロキーがハナ差、凌いでいました。
 外のゲットワイルドは2着。
 内の2頭は2馬身後ろで、アンバラージュが3着
 一番内のドゥラリュールは4着。



 上がって来たゲットワイルドと山田義貴騎手。
 この表情……どんな思いを抱いて帰ってきたんだろう……



 一方こちら。勝ち馬のテイエムチェロキー。
 田中純騎手のインタビューは、​佐賀競馬オフィシャルYoutube映像​でご覧下さい。

 管理する平山宏秀調教師の話

「一言で言って自在型の馬。距離の融通も利くし、どんな競馬でも出来る馬。(秋以降の)長い距離の重賞戦線もあるんですけれども、その前に霧島賞(九州産の中央・地方交流 1400m)に行っても面白いと思っています。」

 元々は、JRA2勝クラスまでは勝っている馬。
 年は重ねたとは言え、本来の力量は足りるはず。
 もし挑戦することになれば、上げ潮ムードのいまなら面白い勝負になりそうです。
 楽しみですね。
 
 
 ところで……
 このメインレースの佐賀王冠賞は、兒島真二騎手の現役最終騎乗でもありました。
 ラヴィアンレーヴに騎乗し、10着。



 ゴール後、正面のお客様方の方に戻ってきて、声援に応える。



 最後の騎乗を終えての、記念撮影。



 左は、兒島真二騎手の弟子に当たる​出水拓人騎手​
 最後、出水騎手、涙をこらえきれませんでした。

 実は彼、前の週に自らのミスで騎乗停止の制裁を受け、この日はレースに乗ることが出来ませんでした。丸一日、他の騎手の検量済みの鞍を両肩に提げて行ったり来たりして、装鞍を手伝っていました。
 
 レースに乗っていれば、もっと気が紛れていたと思います。
 でも、レースには乗れず、柵の外で師匠の兒島騎手の最後の姿を見ることに。
 一日、どんな気持ちで過ごしていたのだろうか。

 兒島騎手の一日も慌ただしく、長いものでしたが……
 出水騎手のこの日一日は、それよりも遙かに長いものだったかも知れません。


 出水拓人騎手の話

「兒島さんは、もう引退するって話になっていたところに、自分のことを指導するために現役で残ってくれて……自分がデビューする前からずっと指導してもらってきました。色んなことを教えてもらったし、ずっと厳しく言ってくれたりもしていた。感謝しかありません。まだ、教えて頂いた恩を全然返せていないのが心残りなんですけど……それはこれから活躍して、少しずつ恩返ししていきたいと思っています。」

​​ 出水騎手へ。
 兒島さんに聞いたら、こう言ってたよ。

​「変な騎乗をしてはいけないから、彼には本当に色々と言ってきました。もう伝えなければならないことは全て伝えましたよ。」​

 大丈夫。頑張りましょう!




​ 来週は、名古屋のリポート。
 明日行われる重賞・トリトン争覇を中心に。
 昨日走ったヒカルアヤノヒメの話も、次回お伝えしますね!






最終更新日  2022年06月22日 22時26分01秒
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