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カテゴリ:鈴木セイヤ
土曜日は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤが担当です。 園田競馬は3日間のお盆シリーズが開催されました。今年も場内イベントはありませんでしたが、木曜日の祝日(山の日)、金曜日のナイターは多くのお客様が本場に詰めかけました。 金曜の8レース終わりに突然雨が。 今年のその金ナイターはよく雨が降りますね(汗)。 ーーーー 兵庫県競馬 今週のトピックスーーーー ☆8月10日(水)☆ 【ケンジーフェイス 連勝ストップ】 9連勝中のケンジーフェイスが第9RのA2特別戦に登場。 A2昇級初戦、−14キロでの出走となりましたが、単勝1.4倍の1番人気に支持されました。 道中6番手追走のケンジーフェイスは向正面から進出を開始。3角では4番手に浮上し先行勢に迫ります。4角を過ぎて直線に入ると脚色が鈍り3着。連勝は9で止まりました。 兵庫では10戦9勝、3着1回となりました。 快進撃を続けてきたケンジーフェイスは4歳と伸び代がある年齢です。今後の走りにも注目です。 【5戦5勝!いざ重賞へ】 園田オータムトロフィーのトライアル競走、クリスタル賞が行われ、エコロクラージュ(吉村智洋騎手・保利良平厩舎)が3番手から抜け出して勝利。デビューから負け無しの5連勝となりました。 逃げ馬のサラヘレンがレースを引っ張り、ウインドケーヴが2番手を追走。2頭が後続を離す展開になります。菊水賞2着馬のエイシンクエーサーが向正面から早めに動くと、エコロクラージュも続きます。4角手前で先行馬に追いつくと、直線でサラヘレン、ウインドケーヴの間を割って抜け出しました。 先行して渋とく粘ったウインドケーヴが2着。 最後方から追い込んだシュルヴィーヴルが3着に入りました。以上の3頭が来月8日に行われる第5回園田オータムトロフィーの優先出走権を獲得しました。 なお、菊水賞2着馬のエイシンクエーサーが4着。菊水賞の勝ち馬で人気を集めていたベルレフォーンは6着でした。 園田オータムトロフィーに駒を進めるためには、3着以内が条件の馬達が上位を独占する結果になりました。 エコロクラージュは今年2月の姫路競馬でデビュー。春のクラシック戦線に間に合わず、放牧に出し秋に向けてパワーアップを促しました。陣営が自信を持って送り出した今回は春の実績馬を一蹴しました。遅れてきた大物が無敗の重賞制覇を目指します。 鞍上の吉村智洋騎手はこの勝利が今年の200勝目。(6年連続6回目) 昨年よりも10日早い達成で、今年も兵庫リーディングを独走しています。全国リーディングは現在3位です。 ☆8月11日(祝木)山の日☆ 【ゴール前6頭の大激戦】 天気にも恵まれ、真っ白な馬場では高校球児に負けない熱戦が繰り広げられました。 木曜日の4レースはゴール前6頭による大接戦となりました。実況担当は私でした。 ※写真提供三宅アナウンサー 内からも外から伸びてくるので、6頭の馬番、馬名を拾うので精一杯でした。 慌てずゴール前を捌けましたが、大混戦のレースは心臓に悪いですね(汗) なお、4Rを制したのはハッピーキララ。鞍上は【高校野球大好きジョッキー】杉浦健太騎手でした。 【2歳の夏決戦!兵庫ジュベナイルカップ】 8月11日、第11Rに2歳馬の新設競走、兵庫ジュベナイルカップが行われ、アルザードが広瀬騎手とのコンビで逃げ切り勝ち。認定戦に続き連勝で通算成績3戦2勝としました。 新馬戦(820m)はアイガットユーの2着。 距離が延びた前走の認定戦は好位から抜け出して初勝利。今回は強敵相手に逃げ切りを決めました。 一番人気のアズグレーターはスタートで出遅れ8番手からのレースとなりました。向正面から進出を開始してアルザードに迫りますが、クビ差届かず2着でした。 ゲート内で落ち着かず、横を向いた瞬間にゲートが開き出遅れてしまいました。 控える競馬、砂をかぶるレースになりましたが、力を示し負けて強しの内容でした。 新設された兵庫ジュベナイルカップ。 今年指定競走の扱いですが、来年は重賞に格上げされる見込みです。 【トップハンデも関係なし!】 最終レースに園田サマースプリント(ハンデキャップ競走)が行われ、トップハンデ57.5kgを背負ったメイプルグレイトが2番手から抜け出しての勝利。通算20勝目を挙げました。 大外枠から好スタートを決めたメイプルグレイトは逃げたケプラーをぴったりマーク。 4角付近で先頭に立つと外から伸びるマリターの鋭い追い込みを封じました。 昨年は重賞の摂津盃、兵庫ゴールドカップで2着と、タイトル獲得まであと一歩でした。勝って弾みをつけたメイプルグレイトは秋の重賞戦線で悲願の初タイトルを狙います。 兵庫古馬の短距離路線は、 イグナイター、コウエイアンカ、パールプレミアなど層が厚く、秋の短距離重賞は豪華な顔触れとなります。 短距離重賞は来月23日(金)に第19回園田チャレンジカップ(1400m)が、10月20日(木)に第6回兵庫ゴールドカップ(1230m)。 12月21日(水)にはダートグレード競走、第22回兵庫ゴールドトロフィー(Jpn3)が行われます。 【遠征馬の結果】 笠松競馬場で全国交流の重賞競走、第51回くろゆり賞が行われ、大井のメイショウワザシが逃げ切りで4馬身差の圧勝。 兵庫から参戦したナナカマドカは2着。イルティモーネは10着でした。 ナナカマドカは道中3番手の外を追走。3コーナー手前で川原正一騎手の手が動きますが、じわじわ伸びて2着を確保しました。 イルティモーネは後方9番手からのレース。向正面から長谷部駿弥騎手が追い出しを始めますが、中々前との差が詰まらず10着でゴールしました。 ☆8月12日(金)その金ナイター16週目☆ 【秋へのステップ!真夏のハンデ戦】 お盆シリーズ恒例のハンデ重賞、第54回摂津盃が行われ、トップハンデ58.5キロを背負った1番人気のシェダルが勝利。 レースは重賞2勝馬のテーオーエナジーが思い切ってハナを奪います。最内枠のシェダルは五分のスタートを決め、道中4番手を追走します。先手が予想されたタガノウィリアムは出遅れて後方からとなりました。 シェダルは向正面から仕掛けます。ハンデの影響でいつもの進みではありませんが、徐々に逃げるテーオーエナジーとの差を詰めていきます。直線半ばでテーオーエナジーを捕らえ初重賞制覇を飾りました。 2着は逃げて粘ったテーオーエナジー。3着は後方から追い込んだフーズサイドでした。2番人気のタガノウィリアムは出遅れが響き10着に敗れました。 人気に応えたシェダルは3度目の重賞挑戦で初制覇。JRA4勝の実績馬。兵庫移籍後は8戦6勝、2着1回、3着1回と抜群の安定感。 吉村智洋騎手は重賞36勝目。今年は新春賞、はがくれ大賞典に続き3勝目。 長南和宏厩舎は重賞4勝目。2020年の笠松ゴールドジュニア以来、2年ぶりの重賞制覇。 吉村騎手・長南厩舎ともに摂津盃初制覇。 ☆勝利騎手インタビュー【吉村智洋騎手】 https://youtu.be/ftp55zbvkdo 「発馬の遅れは想定の範囲内でした。今日は斤量(58.5kg)の分なのか、向正面でなかなか差が詰まりませんでしたが、4角では射程圏に入れられましたし、あの時点で行けると思いました。まだ5歳ですし、レースの数も使っていませんからね。今後も成長してくれると思いますよ。」 ☆長南和宏調教師インタビュー https://youtu.be/TN2evL7ObfY 「1つぐらいタイトルを獲っておかないとね。テーオーエナジーに並んだところで勝利を確信しました。そこでやめる馬ではないので。ジンギとはいずれ対戦することになるが、面白いレースができれば。惨敗しないようにしたい。」 次走は来月の姫山菊花賞を予定しています。現役兵庫最強馬のジンギとの再戦にも期待が集まります。 クビ差で敗れた兵庫大賞典のリベンジなるか?注目の一戦になります。 昨年の道営3冠馬、ラッキードリームが川崎競馬のオープン勝ちの後、兵庫の新子雅司厩舎に移籍してきました。兵庫の中距離路線は春以上の激戦となりそうです。 ウイニングラン。ゴール板前でファンの声援に応える吉村騎手とシェダル。 1番人気のシェダルはトップハンデ58.5kgで重賞初制覇。サラブレッド導入後は、2010年にアルドラゴンが59kg、2013年にはホクセツサンデーが58kgで摂津盃を制しています。アラブ時代はクールテツオーが2002年に58.5kgで勝利しています。
摂津盃はハンデを背負う実績馬の好走が多く、今年は重い斤量を背負ったシェダル、テーオーエナジーがワンツーを決めました。 来週の園田競馬も水木金の3日間。 通常、通常、ナイターの開催です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年08月13日 15時06分01秒
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