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カテゴリ:百瀬 和己
こんにちは。 隔週月曜日、今日の担当は㈱耳目社の百瀬です。 本日、馬の話題は出てきません。 予めご了承ください。今日のテーマは「バス」です! 金沢競馬で仕事をしていたある日の事。 事業局の事務所に置いてあった ファンバスの時刻表にふと目が留まりました。 競馬場への無料バスというと、 比較的競馬場に近い駅から 出発しているイメージがありますが、 金沢競馬場の場合、 市内の中心の金沢駅からだけでなく、 県内でも金沢市から離れた能登半島の和倉温泉や、 県外の高岡駅から来る便など、 かなり長距離を走るものもあります。 その存在は以前から知っていましたが、 何気なく手に取った時刻表を眺めながら 「随分長距離を走るファンバスがあるなぁ~」 としみじみ思いを巡らせていると、 ある疑問が生まれたのです。 「ファンバスで一番長い便ってどれくらい走るんだろうか?」 きっとこんな事を考える競馬ファンは私くらいだと思います。 でも、思っちゃったんだから仕方ない。 本日はきっと本邦初公開! 『地方競馬場・ファンバス長距離ランキング!』 を発表したいと思います。 まずファンバスとは何か? この調査に当たっては以下の3点を満たすバスを 「ファンバス」と定義することにしました。 1.競馬場へのアクセスを目的に運行しているもの 2.定期運行している路線バスとは異なり、 競馬開催日や場外発売日など 競馬場の営業に準じて運行しているもの 3.無料で乗れるもの 競馬場にアクセスする為のバスにはいくつか種類があり、 例えば、定期運行している路線バスで「〇〇競馬場前」などの バス停を通る便などは、これに該当しないものとします。 また、競馬場での乗車に限り無料 (例:品93系統、大井競馬場‐目黒駅) などのバスも除外しました。 さらに有料の乗り合いバスも 今回も集計からは外しています。 (佐賀競馬場の「友の会バス」など) 「無料で乗れる、競馬ファン向けの送迎バス」 これを「ファンバス」としました。 さらにコロナ禍による無観客開催により運行を休止し、 入場再開後もバスの運行を取り止めているバスもあります。 しかし、今回のランキングについては 休止便も含む形で作成しています。 距離の計測にあたっては、 各バスの運行する正確なルートが分からない為、 Mapionの「キョリ測」を使って 出発点と競馬場を直線で結び、 計測された数字を採用しています。 (こんな感じで集計しました。姫路競馬場~姫路駅) 実際の走行距離と異なること をご理解頂きたく思います。 それでは参りましょう! 地方競馬場ファンバス、運行距離ランキング! 走行距離が短いものからご紹介致します。 まずは約5km以下のバスを一挙紹介。 (小数点第2以下切り捨て) ・浦和競馬場~南浦和駅(約1.0km) ・園田競馬場~園田駅(約1.6km) ・帯広競馬場~帯広駅(約1.7km)※現在運休中 ・大井競馬場~大井町駅(約1.8km) ・水沢競馬場~水沢駅(約2.2km) ・姫路競馬場~姫路駅(約3.4km) ここまでは乗車時間20分以内。 頑張れば歩ける距離!?かも知れません。 (浦和競馬場のファンバス) 続いて5km以上10km以内。 ・園田競馬場~阪神尼崎駅(約5.8km) ・金沢競馬場~金沢駅(約6.9km) ・盛岡競馬場~盛岡駅(約7.0km) ・高知競馬場~高知駅(約7.1km)※現在運休中 ・名古屋競馬場~近鉄蟹江駅(約8.7km) 園田競馬場を除くと、最寄駅から競馬場まで 徒歩で行くのはかなり厳しい感じがしますね。 10km圏内で乗車時間は30分近くになります。 (ファンバスのバス停。金沢駅金沢港口ロータリー) ではいよいよ10km越え! 長距離ファンバス、ベスト7を発表します! 第7位:名古屋競馬場~サンアール名古屋(約10.1km) 現在は場外発売所になっている旧名古屋競馬場と 新競馬場を結ぶバス。開催日のみ3往復運行。 第6位:金沢競馬場~平和町(約10.6km) 金沢市郊外の平和町から、兼六園下、香林坊、武蔵ヶ辻など 金沢市中心を経由する路線。開催日のみ1日1往復。 (平和町行。金沢競馬場ロータリーにて) 第5位:名古屋競馬場~名古屋駅(約15.9km) 名古屋駅(名鉄バスセンター)と名古屋駅を結ぶ。 時刻表によると乗車時間は約40分。 開催日3往復。 第4位:金沢競馬場~高岡駅(約32.5km) ついに30km越え! 今回紹介した全路線で唯一県を跨いで走ります。 "路線バスの旅"で大変重宝しそうな路線です(笑) 開催日1往復。 いよいよベスト3! 第3位:金沢競馬場~粟津駅口(約38.2km) 石川県の南部、加賀方面からのバス。 40km近くの距離を無料で乗れると聞くだけで、 とてもお得な気持ちになるのは私だけでしょうか。 開催日1往復。 第2位:金沢競馬場~七尾駅前(約51.8km) 能登半島の中ほど、七尾駅から 更に先の和倉温泉に立ち寄り、金沢市内までの 能登半島にある主要な街を経由し競馬場に向かうルート。 ついに50km越え!こちらも開催日1往復。 いよいよ1位の発表! 金沢競馬場の上位独占なるのか!? でもその前に… ファンバスの運行形態には、 大きく分けて2種類が存在します。 1つは競馬場営業時間内は時間帯を問わず、 最寄り駅と競馬場それぞれから定期的に バスが出発する、いわゆる"ピストン運転"タイプ。 (浦和競馬場、園田競馬場など) もう一つは、 開門時刻や1R発走時刻に合わせて"行きの便"を、 メインレース後や最終レース終了後に"帰りの便"を運行する "非ピストン運転"タイプと2種類があります。 (あまり良い表現が見つからず…汗) 浦和、園田以外の競馬場はこのタイプが多いです。 それでは発表しましょう! 堂々の第1位は…… 門別競馬場~札幌駅前(約79.5km)※現在運休中 さすがは北海道! 他の路線とは比較にならない長さ。 北海道の大きさを改めて実感する結果になりました。 ちなみにこのファンバス。 10年ほど前、私がこの世界に入る前でしたが、 ファンとして門別競馬場に訪れた際に乗車しました。 いわゆる路線バスタイプのバスではなく、 高速バス用の大きなバスだったと記憶しています。 (10年前なので今は変わっているかも知れませんが…)
そして現在、このバスは運行休止中とのことですので、 門別競馬場へ訪問予定の方はご注意下さい。 (2012年5月に訪れた時の門別競馬場。バスの写真は見つからず…) 本稿の執筆に際しては、 各競馬場の公式HPのアクセスページを参照しましたが、 各ファンバスの運行状況については、 必ず主催者発表のものを再度ご確認下さい。 コロナ禍による無観客開催実施の結果、 ファンバスも運行を取りやめ、 入場再開後も引き続いて取り止めていたり、 路線が変更、廃止になっていたりする場合があります。 数年前と状況が変わっていることもありますので、 久しぶりに競馬場に行かれる方は、 どうか改めてアクセス方法をご確認頂きたいと思います。 最後に金沢競馬のファンバスについて 詳細にまとめているサイトを見つけ、 今回、非常に参考にさせて頂きました。 (「金沢競馬ファンバス」) さて今回は地方競馬場に限定し、 無料送迎バス、「ファンバス」について考察してきました。 たくさんの反響と時間がありましたら、 いつか多種競技を含めた公営競技場ファンバスランキングを ご紹介したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年08月15日 19時59分14秒
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