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2023年06月29日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 溜まってる分がありますがまず今回は帝王賞のお話。メイショウハリオが“帝王賞史上初の連覇達成”な話題から。




★帝王賞優勝/メイショウハリオ

 史上初と聞いて実は「あれ?そうなんだ」と思ったりしました。歴代成績を見てみるとフリオーソ(08年と10年)やホッコータルマエ(13年と15年)のように隔年で2勝している馬こそいるものの「2年連続の連覇」は確かに初めて。

 同じコース・距離の東京大賞典の方は、オメガパフュームのように4連覇もした馬を筆頭にアジュディミツオー、スマートファルコン、ホッコータルマエと連覇を達成した馬がいます。東京大賞典→帝王賞→東京大賞典のような流れで連勝している馬も珍しくないんですけどね。
 余談ですが、アブクマポーロって何もかも勝ちまくったような記憶しかないですが、意外にも帝王賞も東京大賞典も1勝ずつ、そもそもそれぞれ2回しか出走してないんですね。
 そうかと思うとボンネビルレコードみたいに6回も出走している馬もいる。

 閑話休題。帝王賞に連覇した馬がいなかったのはどうしてなのか?と考えてみました。結論らしき結論までは行き当たりませんでしたが、ここでは敢えて時期的なものを主張してみたい。
 冬の東京大賞典は“冬の傾いた陽が当たる、乾いた馬場でのレース”の印象が強いように状態のいい馬場で行われることが多い。一方の帝王賞は梅雨時期で重・不良になることが多いですよね。表面が乾いて見えても下はじっとり・・・という馬場状態は、自分の経験からも多かったと感じます。そんな馬場状態の違いからの合う合わないの影響が、あるいはレース展開自体に与える影響が、結構あるんじゃないかなと思ってみたり。帝王賞はキレ、東京大賞典は息長いパワー、みたいな。

 ローテーションの影響も確かにあるのでしょう。だから来年の川崎記念が4月に、名古屋グランプリが5月に移動してこの辺のラインを強化するんだと思います。

 メイショウハリオについては、やっぱり馬が充実していると感じますね。かしわ記念の時もパドックを見ていて思いましたが去年の帝王賞どころか秋頃に比べてもだいぶ印象が変わった。



★↑去年の帝王賞でのメイショウハリオ ↓今年。トモ周りのボリュームがひとまわり増した印象




 今回のレース後、岡田調教師に“イメージに対してどれくらいの完成度ですか?”と訊ねてみたのですが答えは「ほぼほぼ完成形」。今が一番いい時期なのだろうと思って見ていて良いんだと思います。

 コリアカップ参戦の話は今後の目標の話の中で出てきたもので、これも岡田師の話をひけば「JRAG1も勝ちたいが、海外にも遠征したい。韓国は近くて遠征しやすいから“海外慣れ”するにもいいんじゃないか」という意。そんな流れであれば来春の中東遠征組の中にこの馬の名前が入っている可能性は十分にあるという印象でしたし、何よりそうしていろいろな路線に行けると陣営が感じているくらいメイショウハリオが力を付けている・・・ということを覚えておきたいですね。


 さてふたつ目の話題は“もうひとつの馬像”

 OROパークのゲートを入るとすぐ正面にある馬像。競馬場のシンボルとしても親しまれているアントワーヌ・ブールデル制作のこの馬像なのですが、日本にもうひとつあることをご存じでしょうか? ・・・というお話。

 群馬県の高崎駅からバスで20分ほど。郊外の森の中にある『群馬県立近代美術館』にそれはあります。建物正面の広場に置かれた『巨きな馬』と題された馬像がそれ。




★1990年寄贈とあるのでOROパークのよりは先に設置されていたのか


 こちらもやはりアントワーヌ・ブールデル制作。台座の有無の違いとそれによる見え方の違いはあるものの、そして周りの景色の違いもあるとはいえ、自分には親近感しかない姿。


★木立に囲まれているのと台座が低いのでぱっと見の印象はずいぶん異なります

 群馬県のWEBサイトによればこちらの馬像のサイズは高さ450cm・長さ400cm・幅185cm(※台座除く)とあります。OROのは正確なサイズを記載した資料が見つからなかったですが、見た感じ同じサイズだと思いました。
 OROのは台座上にあって見上げる形になります。群馬のものは実質地上にある形なので非常に近い。そんな違いはあるものの、表情や馬装、身体の筋肉のうねりまで何もかも見慣れた感覚ですねえ。



★↑群馬 ↓ORO






★↑群馬 ↓ORO




 種明かしをすると、この馬像は元々はアルゼンチンのカルロス.M.デ.アルヴェアル将軍の記念碑制作コンペに参加したアントワーヌ・ブールデルが、記念碑用の像を10年近くかけて構想する中で制作した“馬部分の習作”。同型の馬像は、やはり群馬県のWEBサイトによれば「この作品は他に、フランスに1点、アメリカに3点、韓国に1点の合計5点あります」(https://www.pref.gunma.jp/page/12103.html より)とされています。

 ネットでざっと探してみたところ、フランス・パリにある『ブールデル博物館』の1点アメリカ・ダラスの公園にある1点、そして韓国の『湖岩美術館』というところにある1点が見つかりました。アメリカのもうひとつのものの画像は見つかったものの場所がよく分からない。残念。

 日本にも、盛岡にもあるよね~というところはさておき、ブロンズ作品には同型のものが複数あったりして、ブールデルの作品で有名な「弓を引くヘラクレス」などは計18点制作されたとのこと。鋳造なので同じ型から同じものを作ることができる。

 ちなみに「本体」というべきカルロス.M.デ.アルヴェアル将軍記念碑はアルゼンチンはブエノスアイレス市のフリオ・デ・カロ広場にあるそうですが、それは馬だけでなく将軍本人も乗った状態でして、高い台座の上に立っていることもあって印象がだいぶ違います(参考/​https://en.wikipedia.org/wiki/Monument_to_General_Carlos_M._de_Alvear​ )。
 その記念碑の画像を見ると、OROや群馬の馬像にある首のところの線(?)は手綱が首に接している部分を作ってあったんだな・・・と分かったりしますね。


★こちらは巨きな馬の近くに置かれているブロンズで、群馬県の彫刻家・分部順治作『飛翔』。日本の馬だな、という感じがする。巨きな馬はいかにもヨーロッパの馬

 群馬県にある“兄弟”馬像。お時間があればぜひ一度ご覧になってみてください。​群馬県立近代美術館のWEBサイトはこちら​。


★群馬県立近代美術館(群馬の森)に向かうバス『ぐるりん』は旧高崎競馬場跡地(現「Gメッセ群馬」)の近くも通ります。こちらもお時間があれば





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最終更新日  2023年07月01日 12時01分30秒



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