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横川典視

2022年05月19日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 今回はレースから少し離れた話題を。『厩舎オリジナルウェア』のお話です。

 大手の牧場であったりJRAの厩舎では以前からオリジナルのウェアを着ている姿をよく見ました。スタッフが皆おそろいのスタイルで働いている姿はなかなかにかっこいいものですよね。門別競馬場なんかだと、新馬戦でデビューする生産馬を応援に来たであろう牧場のスタッフさんたちが揃いのベストを着ていたり・・・という光景もよく目にします。

 地方競馬では、やはり門別の厩舎は揃いのウェアを使っているところが多いように感じます。角川厩舎や田中淳厩舎はウェアとメンコも揃えていたり。

 岩手競馬でも最近、ウェアを揃える厩舎が目につくようになってきました。ファンの皆さんもパドックで見かけて「お!?」と感じたりされているのではないでしょうか。

 一大勢力(?)っぽく感じるのは伊藤和忍厩舎でしょうか。夏用から真冬用まで様々なタイプがあって、パドックで見かける機会も多いのでは。


★伊藤和忍厩舎の冬用ロングジャケット(グロム厩務員)


★長袖ジップタイプ(キリチ厩務員 ※ポーズをとってもらったわけではありません)


★半袖ベストタイプ(鈴木厩務員)

 一昨年の調教師200勝達成記念も兼ねて作られたものからのバリエーション展開。伊藤和忍調教師には作成の経緯などを伺っておりますので後ほど。


 「○勝記念」で作るパターンが多いようですね。例えば以下の厩舎。


★村上実厩舎・村上実調教師1500勝記念(伊藤厩務員)


★佐々木由則厩舎・佐々木由則調教師1600勝記念(鈴木厩務員)

 佐々木由則厩舎にはポロシャツもあるんですが綺麗に撮れた写真がなかった・・・。





 これは木村暁騎手500勝記念を着ている千葉博次厩舎の鈴木厩務員(“鈴木厩務員”がいっぱい出てきていますがすべて別人です)。
 ○勝バージョンはあまり長く着ないことがあるのでパドックで見かけたらぜひ激写!をおすすめします。

 厩舎ウェアでは、例えば菅原勲厩舎。去年の秋頃から使用している模様。


★菅原勲厩舎ウェア(阿部厩務員)


 齋藤雄一厩舎も複数バージョンを展開。


★白ベストタイプ


★紺ベストタイプ(いずれも山田厩務員)


★橘友和厩舎ブルゾン(橘友和調教師 ※口取り撮影時なのでマスクをしておりません)パドックで着ているのは見かけないかも


 昨年開業した永田幸宏調教師は盛岡開催に移ったあたりで“厩舎ウェア”を作成。背中に大きくロゴの入ったポロシャツを着用するようになりました。


★赤ポロバージョン(久留主厩務員)


★別バージョン(永田調教師)


★こちらは冬用の厚手ブルゾン(志村厩務員)

 厩舎開業に合わせてウェア作成・・・は一番いいタイミングですよね。

 ということで、伊藤和忍調教師にウェア作成の狙いなどを伺ってみました。

「“チーム”としてやっていこうという考えを持っているので、チームワークとか、団結力とか、やっぱりこういうのがあるとイイじゃないですか。こうやって揃いの服を着ることで士気が上がればいいなとも思いますし。あとは、少しでも格好良く見える事で競馬の世界で働いてみようと思ってくれる若い人がいてくれたらいいな・・・とも。
 こういうウェアは、馬主さんに作ってもらったものもありますが、オリジナルのは費用は調教師持ち。結構かかりますね・・・。厩舎分だけでなく牧場とかに配る分も含めて・・・50着くらい?作りますから。
 スタッフには服を渡しておいて“好きな時に着ればいいよ”ということにしてあります。“揃ってこれを着ろ”という指示は出さないですね。普段の仕事だけでなく、食事に行く時に着ていっても別にいいですよ。目立つかもしれないけど(笑)。
 今年の夏はポロシャツを作るつもり。何種類かあれば長く使えますしね」


 ちなみにこちらは岩手競馬統一デザインのポロシャツおよびジャケット二種。ポロシャツは、3年くらい経ったのかな?ちょっと色が落ちてきた感も。


★夏用ポロシャツ(梅村厩務員)


★ウインドブレーカー?ブルゾン?と冬ジャケット

 昨年のエンパイアペガサス引退式の際、写真左側の佐藤厩務員が着ているのが冬ジャットで右の熊谷厩務員が着ているのがブルゾンでした。

 さらにちなみに昔の支給服。


★半袖ジップシャツ(2001年の不来方賞。写っている厩務員さんはどちらも現役)


★長袖ブルゾン(96年南部駒賞。福島厩務員が若い!)

 胸に「岩競」と文字が入ったジップシャツ、懐かしく思うファンも多いのでは。30年くらい前からあるのかなあ?
 半袖のは、現行ポロシャツができるまでは着ている厩務員さんがちらほらいましたが、最近は見なくなったですね。ブルゾンはまだ着ている厩務員さんが少しいます。いずれにせよもしこれを着ている厩務員さんがいたとしたらそれは「大」がつくベテラン。

 こうやって厩舎でウェアを揃えよう・・・という気運が、岩手に限らず各地の競馬場で増えてきたように感じるのは、それだけいろいろ余裕ができてきたということなのでしょう。一時はそんなところまでに気を回せなかったですものね。
 伊藤和忍調教師が言うようにチームワークを作るのに、また競馬の世界で働いてみたいと感じてもらえる効果もあるでしょう。パドックで見るファンの皆さんも楽しめるのかなと思ったりします。厩舎や厩務員さんのこだわりとかアピールとかもあって、自分が見ていても興味深いです。いろいろなオリジナルウェア、皆さんもパドックで探してみてください。






最終更新日  2022年05月20日 12時45分44秒


2022年05月12日
カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 気がつけばもう5月も半ばになりまして、2022シーズンの春の水沢競馬も6開催中3開催が終了、半分が終わりました。
 とはいうものの、3月の特別開催が2開催あったから、実質5開催経過ですね。あと3開催、1ヶ月ちょっと。
 水沢通いが長く続いてそろそろ盛岡開催が恋しくなってきましたが(近いから!)、今時期は新緑は綺麗だし遠くの山々の景色も初夏の装いになってきていて、そんな景色を見ながら車を走らせるのはそれなりに楽しくあり気持ちよくもあり・・・ではあります。

 さて今回はお題を二つ。まずは木村暁騎手重賞初制覇!の話題。

 5月8日に行われた岩手伝統の重賞・シアンモア記念。4番人気に推されていたヴァケーション号が優勝、鞍上の木村暁騎手はこれが自身の重賞初制覇となりました。


★シアンモア記念/優勝ヴァケーション号・木村暁騎手

 前走の赤松杯から引き続き同馬の手綱をとった木村暁騎手ですが、僅かに及ばず2着に終わった前走の雪辱を見事に果たす差し切り勝ち。M1重賞、レースの格も伝統も文句なしのシアンモア記念、1着賞金1000万円!初めての重賞タイトルとしてこれ以上ない勝利はお見事!ですし、おめでとう!の他に言う言葉はありません。


★ゴール直後のヴァケーションと木村暁騎手

 ガッツポーズするんじゃないかと思ってレンズを少し上に振りましたが木村暁騎手は何もせずそのままゴール板を通過。あとで聞いてみたら「余計な事をして馬を転ばせたりしたらいけないと思って」といたって真面目な返事が返ってきました。そういえば木村暁騎手の“ゴール直後のガッツポーズ”って見た事がないような気がするなあ。


★引き上げてくる時はガッツポーズ


★表彰式を待つファンの声援に応える


 木村暁騎手は2002年4月20日のデビュー。齋藤雄一騎手(現調教師)と同期になります。デビューも同じ日でしたが初勝利は木村暁騎手の方が早かったですね。




★2002年4月20日、デビュー戦の木村暁騎手


★同年4月29日に初勝利を挙げました

 ほぼちょうどデビュー20年での重賞初制覇。なかなか勝てなかったわけですが、それだけの事情もありました。
 デビューしてしばらくの間の木村暁騎手は怪我で騎乗できない時期が多かった。改めて調べてみると、デビュー翌年の2003年は7月から11月下旬まで(5ヶ月弱)、2006年は10月以降(3ヶ月)騎乗できず。2007年は特別開催から復帰したものの4月最初の一開催騎乗したのちに長期療養に入って結局この年は復帰なし(8ヶ月弱)。2010年も7月から10月半ばまでの3ヶ月ほど騎乗できなかったり・・・と、離脱している時期が非常に多い。それも成績が上がってきて流れが良くなってくると怪我・・・みたいなところもあって若い頃はホント流れに乗れなかった印象。“デビュー20年・21シーズン目”とはいえそのうち2年分くらいは乗れてなくて、順調にシーズンを過ごせるようになったのはここ10年くらいですからね。


★さきの4月24日の4レースでの勝利が地方通算600勝となった木村暁騎手


 重賞制覇も決して遠かったわけではなくて、2018年のダイヤモンドカップではエルノヴィオ号に騎乗して2着、昨年の絆カップではゲンキチハヤブサ号に騎乗して2着。エルノヴィオの時はチャイヤプーンやサンエイキャピタルがライバルだったし絆カップの時はキラットダイヤが相手。運もちょっと無かった。


★2018年ダイヤモンドカップ2着(エルノヴィオ号)


★2021年絆カップ2着(ゲンキチハヤブサ号)

 その意味では今回は逆に運が向いた面がありました。シアンモア記念の日は村上忍騎手・山本聡哉騎手・高橋悠里騎手・陶文峰騎手の4人が不在となっていて、前走時から手替わりにならざるを得なかった馬が多かった中で引き続きヴァケーション号の手綱を取る事ができた。それはやはり最大の幸運。
 そうして向いてきた流れをきっちり掴んで重賞制覇に繋げることができたのは、運や馬の力だけではなくて、木村暁騎手の実力も当然あったでしょう。
 今シーズンの木村暁騎手は調子も良いんですよね。先週終了時点でリーディング5位。去年も良かったですけども(最終的にリーディング6位)、今年は去年以上に良い感じに見えます。今回の勝利は、自分は“勝つべくして勝った”と言っていいと思いますね。

 ま、ひょうひょうとした木村暁騎手ですからこうやって煽っても乗ってこないでしょう(笑)。まあ今の調子で、怪我なく乗り続けていって欲しいですね。





 もうひとつの話題もベテラン騎手のお話。5月9日の水沢4レース、フォーエバーソング号に騎乗して優勝した大坪慎騎手はその勝利で自身の地方競馬通算500勝達成となりました。


★大坪慎騎手地方競馬通算500勝達成/5月9日水沢4レース・フォーエバーソング号


★デビュー直後の写真が見つからなかったのでちょっと後のものを。2007年、なまはげと一緒の大坪慎騎手


★大坪慎騎手の重賞初制覇は2017年の赤松杯、イーグルカザン号。ナムラタイタンを破った衝撃的な勝利でもありました

 大坪慎騎手は2000年4月のデビューですから木村暁騎手の2年先輩になりますね。23シーズン目での500勝達成。レース後のコメントで「もう少しペースを上げて勝ち星を増やして、次の区切りはもっと早く達成できれば」と言われておりましたが、600、700と加速していく事を期待しましょう。


 騎手の区切りの勝利、大きなものは高橋悠里騎手・坂口裕一騎手の地方通算1000勝が控えています。先週終了時点で高橋悠里騎手は907勝、坂口裕一騎手は944勝。それぞれ昨シーズンと同じくらい勝ち星を獲得できれば今シーズン中に到達する可能性は十分にあります。これが今シーズン中の楽しみ。
 そして小西重征調教師。5月10日の9レースを優勝した事で自身の通算勝利数が1914勝、阿部時男調教師の持つ岩手競馬歴代最高勝利数に並びました。あと1勝で新記録。その達成の瞬間も非常に楽しみです。






最終更新日  2022年05月13日 02時54分39秒
2022年05月05日
カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。すいません書くのが遅くなりました。木曜日の分を土曜になって更新します。

 その木曜日、船橋競馬場で行われたダートマイルのJpnI『かしわ記念』。結果は2番人気の牝馬ショウナンナデシコが優勝。グレードレース化後初の、レース史上としても1990年の第2回以来(優勝フジノダンサー)32年ぶりとなる牝馬によるかしわ記念制覇を達成しました。



★第34回かしわ記念/優勝ショウナンナデシコ号


★ゴール後のガッツポーズ


 思い切ってハナを奪い取り、強豪牡馬の攻勢を凌ぎきっての逃げ切り勝ちは見事なレースでしたが、同馬にとって久しぶりの“逃げ”はどの時点での作戦だったのか?
 表彰式でのインタビュー時に鞍上・吉田隼人騎手は「逃げる事も頭にあったが、それを決めたのはスタートが良かったから」というのコメントを残しています。ただそれは“競り合うようなら控える”という消極的な意味というよりは“出遅れでもしない限りは行く”という決意があってのそういうニュアンスかなと感じました。
 実際、最内枠から好発を切ったショウナンナデシコ・吉田隼人騎手は周りの様子は一瞬うかがったくらいにして迷う事無くハナを獲りに行っている。それも特に押すでもなく急かすでもなく自然な加速で。ハナで競馬をするというのは最初からの作戦だったのだろうと思います。


★好発・好ダッシュでハナを狙うショウナンナデシコ(右端)

 相手関係的にも、今回の時点においてマイルの距離で後方からズバッと差し切れるほどの脚を持っている馬はいない。どちらかといえば先行しつつ自分の勝ちパターンに持ち込みたいタイプが多い。機先を制して自分のリズムで戦うのは恐らく理にかなっている。

 なので、これも表彰式での吉田騎手のコメントですが、「勝負所では後続の馬の方が手応えが良かった。馬の気持ちが一杯になりそうだった」と振り返っていたのは、実に正直な感想だなと思いました。
 こういう形で戦うと決めたなら最大の懸念は力負け、あるいはパワー負け。牡牝のパワーの違いで作戦を崩される可能性を心配していたのでは。
 自分も“牡馬にこれだけプレッシャーをかけられたら厳しいだろう”と思いながら見ていて、相手に前に出られたところもあったと思うのですが、それを凌ぎきった。作戦勝ちの面だけでなく、ショウナンナデシコの底力、力量も褒め称えなくてはならないでしょう。




 ショウナンナデシコがグレードレースに登場したのは今年1月のTCK女王盃が最初。その時はテオレーマに敗れたものの存在感十分の走りを見せており、次戦のエンプレス杯で1番人気に推されて勝った事に不思議は感じませんでした。その時に書いたこのブログでも『テオレーマやマルシュロレーヌが抜けた後の女王の座に一番近そうなのはこの馬ではないか?という点を覚えておきたいと思います』と書いています。


★エンプレス杯優勝時のショウナンナデシコ

 ただ、そこからグレード3連勝で一気にJpnIまで突き抜けてしまうとまでは想像していませんでした。女王どころか牡馬相手のチャンピオンですものね。
 ここまでの戦いを見る限り、2100mのエンプレス杯も勝ってはいますがそれは少し長くて距離レンジはマイルから1800mがベターでしょう。とすると南部杯やJBCレディスクラシックとバッチリ合いますが、さて今後はどこに挑むのでしょうか。

 ひとつ懸念があるとすればこの間のローテーションです。近年のかしわ記念優勝馬はフェブラリーステークスからの転戦が一番多くて、そうでなければ川崎記念から、あるいは3月頃のダートグレードからのパターン。一方ショウナンナデシコはグレードレースだけでも1月26日のTCK女王盃から3月2日エンプレス杯、4月13日マリーンカップ、そして5月5日かしわ記念と連戦していますし、その前も昨年秋から月1走ペースで走り続けています。

 近年だと2013年のかしわ記念を勝った際のホッコータルマエが、前年11月から8戦目、その年は1月20日の東海S2着→佐賀記念1着→名古屋大賞典1着→アンタレスS1着からのかしわ記念制覇という、今回のショウナンナデシコと似通ったローテーションで来ています。2009年に最初のかしわ記念優勝を果たした時のエスポワールシチーもその年4戦目でしたし、そのこと自体は、その後GI級のレースを勝ちまくるような馬でも下のクラスから上がってきてグレードレースを選べるような賞金を手に入れるまでは少々キツくても走る必要がある・・・という事なのだと思います。ホッコータルマエなんかそんなローテーションで来ていながら同じ年の帝王賞・JBCクラシック・東京大賞典優勝、南部杯2着・JCダート3着で、翌年の川崎記念を勝ってフェブラリーS2着から海外まで行っていますしね。ほんとタフ。

 ショウナンナデシコにとってもここまでが“産みの苦しみ”で、ここからはレースを選んでいけるようになるでしょう。その意味でも次戦がどこになるか?には注目したいですね。


★引き上げてきてスタンドに向かって?カメラに向かって?「1」のポーズ


 一方の牡馬勢。2着ソリストサンダー、3着テイエムサウスダンは現状の力は出しているだろうと思います。ソリストサンダーは海外帰り、テイエムサウスダンはひとハロン長い。それでも積極的に戦ってのこの結果ですから、今回は勝ち馬が優ったということ。


★ソリストサンダー(パドック)


★テイエムサウスダン(返し馬)


★これが南関移籍初戦だったタイムフライヤーは8番人気9着


 ただ、昨年のかしわ記念の顔ぶれであったり、今年の3月・4月あたりのグレードレースのそれを見る感じ、以前よりもちょっと手薄になっている印象がありますよね。ダートの一線級がドバイだけでなくサウジも選ぶようになったことでけっこう長い期間不在になる影響、決して小さくないように感じます。

 さて、競馬ファンの皆さんはご存じでしょうが、船橋競馬場ではスタンドの全面改築が行われておりまして、3月下旬からその新スタンドA棟をオープンしての開催が始まっています。


★正面の入場門は変わっていませんが・・・


★中に入ると一変

 大きく変わったのはパドック回りで、高低差があって立体感がある構造になっています。高さを変えたり位置を変えたりといろいろな角度を選べるのはお得感がありますよね。




★パドック回りは競馬場とは思えない立体感&開放感


★かつてのパドック回りが平面的だっただけによけいにイメージが違います

 ただパドックの、夜になってからの照明の当たり具合はもっと均質であってほしいかな。まあその辺はまだ工事中の部分も残っているという事で。


★コース側から見たスタンド。マスコミ控え室がコース脇にあるのはええなあ・・・



★かしわ記念の表彰式は工事中のスタンドの下で。特設会場みたいな感じ


 名古屋競馬場だったりこの船橋競馬場だったり・・・、南関四場はだいぶ変わったのか。まあ、少し前はこんな風に競馬場の「新しい景色」なんかJRAの競馬場だけしかないと思っていたものが地方競馬でも見られるようになって。隔世の感というとオーバーかもしれませんが、それくらい変わったなという感じがしますね。






最終更新日  2022年05月08日 00時08分20秒
2022年04月28日
カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 まずは、先週行った名古屋競馬場のお話をもう少し。

 4月8日に移転オープンとなった新名古屋競馬場。元々の弥富トレセンは40年以上前からあるので全くの新規ではないものの、新設されたスタンド等、“新しい景色”はやはり新鮮。前の名古屋競馬場の面影があまりないだけに余計にそう感じるのかもしれません。


★入場門 今風でコンパクト



★パドック
 シンプル。スタンドの壁がやや殺風景にも思えるけど、ファンの方からは見ない角度だし、これでいいのでしょう。


★金シャチ競馬けいば&J-PLACEのロゴは右隅につつましく


★オープンスペース
 雨だったので誰もいませんが、天気が良ければこの辺でのんびりするのもよしでしょう。やぎさんに会いたかった・・・。




★スタンド/下から

 屋根が、昔の競馬場の「鉄傘」ではなく陸屋根っぽいのが今風な。


★スタンド3階から見たコース
 マスコミ控え室が3階にあるのでその窓から見下ろしたコースです。コース幅30mはやっぱり広く見えますね。
 盛岡とか、これまで幅広だったコースが25m。水沢とか少し狭いコースで20m。水沢の1.5倍。JRAの芝コースは30mとか40mとかあるのでそれに比べたら・・・ですが、地方競馬の感覚だとかなり広い。というか「ゴール板が遠い」。
 写真を撮る身で言えばコース幅が狭いよりは楽なんだけど、ダート競馬はどうしてもラチ沿いを回ってくるパターンが増えるので構図の変化がつけづらくなるかも、と思ったりします。
 そしてコースとスタンドとの間に水路があるのは西日本のデフォルトなのか?

 そういえば、旧名古屋競馬場の名物?だった「夕方のレースの大逆光」は弥富ではどうなんでしょう?4コーナー側に大きな倉庫があるから大丈夫なのかな・・・。




★ホースビューコリドー 中から・外から
 「パドックからコースに向かう馬を間近で見る事ができる」という触れ込みのホースビューコリドー。ここから推し馬・推し騎手を応援しているだろうファンの姿もありました。
 ただほら、自分にはちょっとピンとこなかったのは、考えてみれば盛岡も水沢もコースサイドにパドックがあって馬場入りする馬をすぐそばで見れるからですな。コース脇にパドックがあるのはJRA・地方含め平地では盛岡・水沢だけなんですよね。


★LED照明
丸形の灯具のLED。岩崎電気?
どんな明るさ?色は?とかフリッカーは?ムラは?とか、そんな事が気になる。


 スタンドの中は1階しか見てないですが、こぢんまりしているのは動線が短くなる分楽でもあるのでいいんじゃないでしょうか。売店がねえ。コンビニが入っているんですけども、それほど混んでないだろう自分が行った日も食べ物はお菓子ばかり、飲み物はアルコールばかりみたいな感じで。まあどういう品揃えにするか試行錯誤中ではあるのでしょう。

 「機能を絞ったコンパクトな競馬場」は門別競馬場なんかがそうですし、あとは、たとえばオーストラリアの競馬場なんかもシンプルな所が珍しくないので、必要十分であればいいのかなと思ったりします。新名古屋競馬場で気になる部分は無きにしも非ずですが、開催しながら調整したり改善したりしているという事でもありますし、いろいろ落ち着いたら、手頃な、居心地のいい競馬場になるのではないかと思います。




★オーストラリア・パケナム競馬場。オーストラリアで2番目に新しい競馬場(市街地にあったものが郊外に移転)ですが、ファンエリアも業務エリアもコンパクト


 気になるのは交通手段ですねやっぱり。前回も書きましたが帰り。旧競馬場なら昼間開催の最終までいてあおなみ線で名古屋に出て、東海道新幹線から東北新幹線の最終に間に合ったのですが、弥富だと最終後の無料バスを使うとちょっと際どいんですよね・・・。


 さて、5月1日の水沢競馬場では3歳三冠の一冠目となる『ダイヤモンドカップ』が行われます。
 前哨戦・スプリングカップを制した重賞2勝馬クロールキックが不在となり、登録があった牝馬のマルルットゥ・ボサノヴァも日高賞に向かうためこちらは自重。“一強ムード”からの一転して混戦模様になった感。

 となると。スプリングCの上位馬、2着グットクレンジング、4着サンエイブレーヴが有力視されるわけですが(※3着リュウノガルシアは金沢に移籍)、ここ2戦強い競馬を見せているコイビトサンタ、過去実績からすればもっとやれていいエイシンリュージュらにもチャンスは拡大したのでは。


★グットクレンジング(スプリングカップ出走時)


★コイビトサンタ(4月18日水沢7R優勝時)

 ダイヤモンドカップはわりと一強あるいは二強対決な構図が多く今回くらいの混戦ムードなのは久しぶりではないでしょうか。そんな中で一冠目を獲得し、三冠挑戦権を手にするのはどの馬なのか?予想は難しいですが勝敗の行方を想像しがいのあるレースになりそうです。






最終更新日  2022年04月29日 12時54分41秒
2022年04月21日
カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 今回もまずは桜の話題から。水沢競馬場の桜並木は先週満開を迎えました。日曜日は日向にいると暑いくらいの好天にもなり、競馬場内からだけでなく桜並木の向こう側になる土手から桜を眺めている方もたくさんおられました。








 今年の桜は、なんというか“一気に来た”感じですね。水沢競馬場が満開になったのと盛岡あたりで満開になったのと、ほぼ同時くらいじゃなかったでしょうか。4月に入って気温の変動が大きかったせいなのか?例年のこの時期は盛岡から水沢に通う道すがらあちこちで満開になっている桜を見るのが楽しみなんですけど、今年は全面的に急に満開になったような感じでしたねえ。
 向こう正面の桜並木も火曜日にはもう散り始めていました。つい3月下旬くらいまで雪が降ったりしていたのに、ようやく来た春があっという間に過ぎ去ってしまうような、ちょっとセンチメンタルな感覚になります。

 さて、遠征ネタを2件。まず水曜日に大井競馬場で行われたスプリントJpnIII『東京スプリント』。ここから北海道スプリント、クラスターカップ、東京盃からのJBCスプリントという流れができつつあるダートスプリント路線の重要な一戦です。
 日中の雨の影響で不良馬場で、レース前には小雨もぱらつくような天候の元で行われたレースは4番人気シャマルが制しました。デビュー8戦目にして初の重賞挑戦だった馬の勝利に。




★第33回東京スプリント/優勝シャマル号

 ゴール前の攻防が際どかったですねえ。外から伸びるシャマル、その内で食い下がるギシギシ。そして内ラチ沿いから伸びてきたリュウノユキナ。自分も含めリュウノユキナの脚色優勢とみたカメラマンは多かったようですが、勝ったのは外のシャマル。最後はハナ差の大接戦でした。

 この日の馬場傾向はある程度前に行けてなお最後の決め手がある馬優勢・直線は外からも来る・・・という印象で、前走がそんな感じの勝ち方だったシャマルにとっては好都合の状況だと思っていました。実際シャマルはそんなレース運びであり最後の伸び脚。
 キャリア8戦目なのですが、デビュー戦が昨年3月13日の未勝利戦でしたから、1年と1ヶ月でグレード勝ちまで成長したという事になりますね。
 キャリアの浅さはフレッシュなパワーを感じる一方で経験値の積み重ねの点で時に脆さにも繋がるのですが、しかし昨年のこのレースを勝った時のリュウノユキナ、あるいは一昨年の勝馬ジャスティンはいずれもそれが重賞初勝利で、そこからダートスプリント界の中心的存在になっていきました。ここは「キャリアの浅さ=伸び代の大きさ」と見て、シャマル号の次戦以降の戦いに注目するのが正解でしょう。





 3着のギシギシには驚かされました。単勝8番人気ながら1番人気・4番人気馬と最後まで互角の戦いを見せましたものね。




★最後まで食い下がっていたギシギシ

 青森産馬でしたから出馬表の中でなんとなく気にとめてはいたけれど、いや見事な走り。

 ギシギシの母ラーニーは岩手で走っていた馬です。2014年9月28日の新馬戦では1番人気に推されながらも3着。その後6戦走って未勝利で、この1シーズンのみで引退。最初の産駒コンチパーティーも岩手で走っていました。


★ギシギシの母ラーニー。2014年9月28日の2歳新馬戦出走時


 ギシギシもこれが初めてのグレード挑戦にして初めての重賞挑戦。それでこの結果なのだから今後が楽しみになった・・・と言っていいでしょう。
 勝ったシャマル、このギシギシ、4着だったルーチェドーロはいずれも4歳馬。ベテラン馬たちに立ち向かう若い馬たちの台頭を予感させるような今年の東京スプリントになったのかもしれません。

 遠征ネタをもう一件。名古屋競馬場で行われた『東海クイーンカップ』のお話を。

 先日オープンした“新”名古屋競馬場。でも名古屋競馬場と呼ぶよりは「弥富競馬場」と言った方が分かりやすいような。前の競馬場も「土古」と呼ぶ人が多かったですからねえ。新競馬場も弥富と呼び慣れていくような気がする・・・。




★弥富の名古屋競馬場。コンパクトと言えばコンパクトですが、十分大きい。コースも幅が広い

 それはさておき。東海クイーンカップは3歳牝馬の地方競馬全国交流で、グランダムジャパン・3歳シリーズの一戦ともなっています。既に各地の牝馬重賞を転戦してきた馬たち対東海北陸の牝馬重賞でしのぎを削り合ってきた馬たちとの激突。
 結果、勝ったのは船橋所属のグラーツィア号でした。2歳時の園田プリンセスカップ以来となる二つ目のタイトルを獲得。


★東海クイーンカップ/優勝グラーツィア号


★引き上げてきたグラーツィア号、手前の腕は米谷調教師

 同馬は門別でデビュー、園田プリンセスカップ優勝、ラブミーチャン記念では2着と2歳時から重賞で活躍していた実績馬。南関に移籍してからこのレースまでの3戦では3着が最高という結果も、2歳時の戦いからすれば今回の勝利がこの馬本来の力と見て良いでしょう。



 今のところは右回りの方が結果が出ているので・・・という米谷調教師のお話で、次戦は5月11日の大井・東京プリンセス賞か5月15日水沢の留守杯日高賞かになりそう。総合3位だったグランダムジャパン2歳シーズンの雪辱を狙ってのレース選択にもなっていくようですし、その辺も熟考しながらのローテーションになると思われます。


 このレースで1番人気だったのはアップテンペストでした。昨年岩手でデビューして年末に名古屋に移籍、今年になって重賞連勝を挙げるなどここまでの重賞4戦で2勝2着2回。その実績もかわれての1番人気だったのですが、レースでは先行したものの3コーナーあたりで手が動き始めて・・・の11着敗退という結果でした。


★アップテンペスト号 パドックにて



★一周目のスタンド前を2番手で進むアップテンペスト

 大きく敗れた形にはなりましたが、前走から2ヶ月開いて馬体重もプラス11キロ、パドックで見ていても休み明けを感じる気配でもありました。陣営は距離が長い方が良い馬だと判断されているようですし、次戦以降の巻き返しに注目したいですね。

 さて弥富の名古屋競馬場。直接近くまで行く公共交通機関がないので“どうやって行くか”はなかなか悩みどころ。今回は、行く時はあおなみ線金城ふ頭駅からタクシーで、帰りは近鉄蟹江駅行きの無料バスで、と異なったルートを使ってみました。


★競馬場へは「名古屋駅」「サンアール名古屋(前の名古屋競馬場)」「近鉄蟹江駅」の3ルートの無料バス路線が設定されています。開催日によって時刻が変わるので要注意

 鉄道+タクシーはある程度行く時間を選べるし時間も計算しやすい。ただし単価は高い(あおなみ線360円+タクシーが4000円弱)。
 帰りの無料バスは、夕方のラッシュ時間帯にかかることもあって時間が読めない怖さあり。今回は最終レース後の近鉄蟹江駅行き最終便に乗ってみましたけど、競馬場を出た所から混んでいて、結局競馬場から駅まで40分かかりました。なお競馬場に行く方向のバスは割とスムーズだそうです。

 一番良いのはレンタカーのようですね。時間をある程度フィックスしたいなら金城ふ頭からタクシー。時間に余裕があるなら(帰りにラッシュに捕まっても耐えられるなら)名古屋駅からの無料バスで往復・・・かな。これから行かれる方、ぜひ良いルートを見つけて教えてください。






最終更新日  2022年04月22日 14時58分41秒
2022年04月14日
カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 水沢競馬場にいよいよ桜がやってきました。




 自分のSNSで先に書きましたけども、先週末に好天&気温が高い日が続いたおかげか12日になって場内の桜が咲き始めました。
 写真は向こう正面の待機所のわきにある桜の木で、水沢競馬場のコース周辺では最初か二番目に咲き始めます。なぜなのか?は謎。陽当たりの具合とかその辺だけ土が良いとか言われますけども、ここと1コーナーの所の木が早く咲く理由はよく分かりません。
 恐らく他よりも古い木なのは確かだと思うんですけどもね。もともと田畑だったところに作った競馬場ですし、何か地下水脈みたいなものがあって早く咲くのかも。

 その12日には向こう正面の桜並木の木々もだいぶほころんできているのが見えました。ここ2,3日気温が低めで雨がちょっと強いのが心配ではありますが、この感じなら今週末はかなり良い感じの桜の景色を眺める事ができるのでは。

 しかし残念ながら今年も一般公開は実施されず・・・となりました。3年連続で無しなのはちょっと残念。今年は各地の桜祭りが再開されているので余計に・・・という気がしないでもない。でも実施されないという事ですから、ファンの皆様にはせめて水沢競馬場まで足を運んでいただいて、スタンドから、あるいは内馬場の公園から(日曜は開放されると思う)桜並木を眺めて楽しんでいただければと思います。


 という事で今回は桜並木特集。一昨年もこんな感じのを書いたのですが、まあ綺麗なものは何度見ても良いことだということにして。

 昨年の桜並木は4月11~13日の週末にほぼ満開になりました。例年よりも早く咲いて早く終わってしまい、翌週には葉桜になってしまいました。




★昨年の桜並木。一般公開があればちょうど満開と日曜日が重なっていたはず


★向こう正面のは翌週にはほとんど葉桜になってしまって、そのかわり4コーナーのしだれ桜が綺麗に咲きました

 一昨年、2020年は4月12日頃から結構咲いて、翌週を越えて26日まで良い感じの光景を見る事ができました。満開に近づいたあたりからしばらく低めの気温の日が続いたせいでなかなか花が落ちなかったんだと思います。
 といってもこの間はずっと無観客開催だったんですよね。希に見るくらい長持ちしたのにお客様はいないという・・・。


★2020年。3週間近く綺麗に見えたのは珍しい


★桜と早池峰山


★1600mのスタート地点の裏側から


 2019年は4月20日の週末に満開。この年までは一般公開に合わせて乗馬体験などのイベントも行われていて、桜並木が非常に賑わっておりました。




★桜並木が賑わっていた2019年




 こういう感じに賑わうというか、ファンの皆さんに間近で楽しんでいただきたいですね。来年こそは・・・。


★内馬場の公園は開放されるかな?


 ところで、イベントの乗馬体験、最近は角馬場で行われていますが以前は桜並木の中を歩くという形で行われたこともありました。馬上から眺めると桜並木が近い!と好評だったようです。結構人に近いところを歩くから、いくら引き馬と言っても今時分はなかなか簡単には実施できないのかもですねえ。


★並木の下を歩く乗馬体験、何年間か続いたと思います



★2002年、20年前の桜並木。木が若くて小さいですよねえ。昔は並木の下に入る公開はしていなかったような記憶

 先週は夏のような暑さに慌てて半袖を出したりしましたが今週末はほどほどな陽気で収まりそう。天気予報的にも17日は好天に恵まれそうですし、ぜひ競馬場に足を運んでいただいて桜を楽しんでいただければと思います。






最終更新日  2022年04月15日 00時27分29秒
2022年04月07日
カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 今回はまず「2022シーズン開幕」の話題から。既に3月11日からスタートしていた春の水沢競馬ですが、この4月3日から年度が替わって2022年度に入りました。幸いなことに雲ひとつ無い好天にも恵まれ、春の陽気の中で、たくさんのお客様の前での開幕セレモニーとなりました。


★開幕セレモニーは久々に青空の下に



★新シーズンの装飾。ここ数年は白系統が続きましたが今年は青が主張


 4月の開幕初日の日ってぐずついた空模様のことが多くて、昨年などは雨で肌寒かったですよね。青空の下での開幕は2019年以来。
 当日はケータリングの屋台も出ておりましたが開門の時間帯はそれぞれ行列ができるくらいの賑わいぶり。
 去年は、天気が悪かったしまだあまりあちこちに出歩けない雰囲気だったこともあって早く帰る方が多かったりもして、せっかく出ていた屋台も売れ残りがあったという話でしたが、今年は早くから良い感じでさばけていたように見えました。


★1300mのスタートを見守るファンの皆さんの姿も多かったですね



★新シーズンの最初のレースを制したのはベルシャダンディ・岩本怜騎手


 内馬場の公園が開放されていたので久しぶりに行ってみました。少年時代の大谷翔平選手も遊んだと思われる内馬場(遊具は変わっていますが)。こちらもまずまずの賑わい。








 やっぱり、スタートが良いお天気で、盛り上がるのは、良い事ですねえ。
 売り上げも良くて、前年同期の3日間に対して約129%だったそうです。


 そして開幕初日に行われた3歳重賞『スプリングカップ』を制したのは1番人気クロールキック号。3角で早め先頭に立った3番人気グットクレンジングを直線だけで捉えて突き放す快勝。ここからダイヤモンドカップ、東北優駿へと続く春の三歳戦線での最有力馬なのだと、自らの走りで強烈にアピールしてみせましたね。


★スプリングカップ/優勝クロールキック


 同馬は昨年のホッカイドウ競馬所属で参戦した南部駒賞が2着、岩手に移籍後の寒菊賞で優勝。力量のほどは既に証明済みと言える存在でしたが、冬季に南関に移籍しての戦いの歯車が噛み合わず直前のレースで12着。その辺の影響が心配されもしていた今回でしたけどれども、この勝利でそこもあわせて払拭。この後の戦いへ向けての視界は大きく拡がったと言っていいでしょう。




★口取りをパドックで撮影したのは久しぶり。表彰式もパドックを使って行われました

 しかし、2着グットクレンジングはこれが転入初戦で水沢での実戦は初めて。3着リュウノガルシアや4着サンエイブレーヴはまだ成長途上。それぞれの血統からみても距離が伸びていった時の逆転の可能性はあるはずで、“一強”と見るのはまだ早いかもしれません。


 さて、残念なニュースは、今年も水沢競馬場の桜並木の一般公開が行われない・・・との事。一昨年は無観客でしたし、昨年も公開なしとなっていて、今年は見ていただけるかと思っていたのですが。来年こそは間近で見ていただけると思っています。


★昨年の向こう正面桜並木の様子

 当初は例年よりも早いと言われていた水沢付近の桜の開花ですが、今の時点では例年と同じかやや遅いくらいになりそう。向こう正面の桜並木は恐らく、17日から翌週にかけて見頃になっているのではないかと思います。残念ながらすぐそばではご覧いただけませんが、スタンドからあるいは(開放されるだろう)内馬場から、眺めていただければ・・・。






最終更新日  2022年04月08日 12時24分43秒
2022年03月31日
カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 年度末ですね。3月11日から実質的な新シーズンが始まっている岩手競馬ですが、3月31日までは「2021シーズン」、4月1日からは「2022シーズン」。ここまで、パドック解説等で昨年のレースの事に触れる際に“昨シーズン”と言わず“昨年”と言うように気をつけたりしましたけれど(3月いっぱいは昨年は“昨シーズン”では無いから)、次からは心置きなく昨シーズンと言えます。


★空の気配も冬の鈍い色合いから春の明るい色合いに変わってきました


 3月29日の前年度終了を受けて発売成績も発表されました。2021年の発売額は約578億4400万円で前年度から40億円増加・対前年比では107.5%と発表されています。

 昨シーズンも降雪による取り止めが全レース取止が4日・途中取り止めが4日、だいたい6日半分のレースが無くなり、その中には桐花賞や金杯も含まれていますから、3月開催が1日増えた分と差し引きしてみて取り止めの分の売り上げとしておおよそ10億円くらいがあったのかなと思います。600億には届かなかったかな、という感じ。

 ここで他地区の状況を見てみましょう。年度替わりにあわせて発表された主催者さんの発売金額の数字です。

■ばんえい/517億9517万3200円(前年比107.12%)※単独開催化後最高
■ホッカイドウ競馬/522億9969万2470円(同100.5%)※過去最高
■船橋競馬/886億7443万4730円(同126.52%)※過去最高
■浦和競馬/662億1749万520円(同105.7%)※過去最高
■東京シティ競馬/1828億6471万1820円(同105.7%)
■川崎競馬/971億8718万1440円(同106.7%)※過去最高
■名古屋けいば/636億5989万8800円(同108.1%)
■高知競馬/949億4150万5600円(同111.15%)※過去最高
※以上ウェブサイトでの主催者発表による


■金沢競馬/313億9552万400円(同117.1%)
※主催者発表が見つからなかったので地全協の開催成績より2021年1月~12月の成績より

※園田競馬は4月に入って発表、笠松・佐賀は主催者発表見つからず・年度計算だと思うので以下は地全協の開催成績「2021年4月~2022年2月」を参考に。
■笠松競馬/178億968万2600円(同61.5%)
■兵庫県競馬/1124億1560万2700円(同108.4%)
■佐賀競馬/559億51万6900円(同127.5%)

 船橋競馬の伸びは開催日数が増えた比重が多く1日あたりでは対前年比111%ほどになります。佐賀競馬はナイター開始でグッと伸びてきた印象。そして高知。900億近くからのさらに11%増は凄いですね。この伸びで行くと2022年度は大井に次いで2位に上がるのでは。


★売り上げ絶好調の高知競馬は場内スタンド各所を大規模改修


★佐賀競馬も通年ではないもののナイター開催実施が好調

 ただ、「過去最高」の発売額となった主催者が多数ある一方、伸び率としては一昨年の140%・150%当たり前!では無くなったように見えます。

 細かく数字を見比べたわけではないので感覚というか感触で書きますが、“一極集中”的な感じになってきているような気がします。1日まんべんなく売れると言うよりは大レースに集中する。
 例えば、開催本場への入場が再開されてはいるものの以前のように毎日競馬場に通うような習慣は無くなり、ネットで購入する事が多くなっている・・・とする。すると、競馬場に行って“とりあえず”で買っていた馬券をネットでは買わなくなる。そのかわりにメインレースや注目レース・話題のレースに絞る。ゆえに大レースほど売れる・・・という事なのかな、と。

 それが進んでいく・より浸透していくと、その場の開催レースの中で、あるいはその日の開催場の中で、“勝ち組”“負け組”のようなものが分かれていく・・・のかもしれません。ここ2年くらいと同じように伸びてくれるのが一番ですけどもね。
 まあ、バブルと言われた一昨年からさらに伸びるだけでも十分凄いとは思いますが、2022年度はちょっと注意しておかなくてはならないのかもしれません。


 さて、4月になれば気になるのは水沢競馬場の桜の事。つい先日まで雪が積もったりして春なんだか冬なんだか分からないような日が続きましたが、過去の例を見ても4月に入れば一気に春めいてくるものです。

 昨年の水沢競馬場・向正面の桜並木は4月11日から13日の開催の頃に見頃を迎えていました。途中天気が崩れた事もあって長くは持たず、翌週の18日には花がだいぶ落ちていましたね。


★2021年の桜並木

 一昨年、2020年は4月12日から26日くらいまで保ちました。かつて無いほどに長持ちしたのに無観客でね・・・。


★2020年は長持ちしたのに無観客で・・・。2011年もそうでしたが、お客様が入れない時が妙に綺麗だったり

 2019年は開花が遅くて4月20日の週から。そして雨がちな日が多かった事もあって翌週までは保ちませんでした。
 天気が良すぎて気温が上がると散るのが早くなるし、雨が降ったり風が強かったりしたらやっぱり長持ちしないですし、ほんと水もの。

 今年の一般公開は、あるのかなどうかなあ・・・。とはいえ春、新シーズンの開幕と同時に桜の具合も非常に気になります。一般公開が無かったとしても、競馬場のスタンドから、あるいは中継の画面から、春の訪れを楽しんでいただけるなら幸いです。






最終更新日  2022年04月01日 10時51分59秒
2022年03月24日
カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 さて今回は新シーズンを盛り上げてくれる転入馬の話題をしてみたいと思います。

 4月3日からスタートする2022年シーズン。今年はその初日に行われる3歳重賞・ダイヤモンドカップトライアルの『スプリングカップ』を皮切りとして、翌週4月10日にはシアンモア記念トライアルとなる古馬マイル重賞『赤松杯』、さらにその翌週には留守杯日高賞トライアルの3歳牝馬重賞『あやめ賞』と、シーズン前半戦の主要重賞につながるレースが開幕から目白押しに続きます。

 一方で、長年にわたって古馬戦線を支えてきたエンパイアペガサスが昨シーズンをもって引退、また同馬のライバルとしてしのぎを削り合ってきたヒガシウィルウィンは南関東に移籍。昨年・一昨年の活躍馬ランガディアやチャイヤプーンも他地区に移籍しており、気がついてみるとその昨年・一昨年、2020年・21年の古馬ダート主要競走(シアンモア記念・一條記念みちのく大賞典・北上川大賞典・桐花賞)の勝馬が全て不在という状況で迎える新シーズンとなっています。

 大混戦、なのか。

 改めて感じますよね、5年間にもわたって古馬のトップを、屋台骨を支えてきたエンパイアペガサスの存在の大きさを・・・。

 ただ、そんな状況は見方を変えると“どの馬にもチャンスがある”でもあるでしょう。これまで大きなタイトルが獲れずにいた馬たちにチャンスが巡ってくる年になるのか?あるいは一昨年のランガディアのように春に転入して重賞を勝ちまくるような新勢力が現れるのか?勢力図はまだまだ読めないですが、どんなシーズンになるのか?を想像しながら過ごしていくには興味深いこの開幕の春・・・なのかもしれません。

 そこで今回はそんな混戦に断を下す!事になるかもしれない新勢力のお話です。まずはヴァケーション。2019年の全日本2歳優駿を制したG1ウイナーが水沢・畠山信一厩舎に転入してきました。

 ヴァケーションは2019年の5月に川崎でデビュー、4戦目の平和賞を制すると返す刀で全日本2歳優駿も制覇。明けて3歳春は南関クラシック路線を進み、秋も戸塚記念まで中距離中心に戦いました。この年のダービーグランプリにも登録があったりしましたが、その3歳秋から短距離路線の方に転じて園田・楠賞を制しています。古馬となった昨年はのべ7戦に出走して最高は2着。8月31日の川崎・スパーキングサマーカップ11着が今の時点での最終戦となっています。


★土曜日に行われる能力検査に出走予定のヴァケーション


 一昨年・去年はコロナの影響で思うように遠征取材できなかったので実馬の写真が手元に無い。戸塚記念あたりは行っておきたかったなあ・・・。

 という事で、畠山信一調教師に近況と今後の予定をうかがいました。

「こちらに来たのは2月の下旬。調教が始まって、ある程度馬場状態が良くなってにしましょう、と相談してそのタイミングにしていただきました。
 レース間隔が空いているからまだ気が入っていないと感じますが、それはある意味よけいな所でスイッチが入らない、無駄に気力を使わない賢い馬なんだということだと思います。休養中もトレッドミルに乗ったりしていたそうですし、どこか不安があって休養していたわけでもないのでね。良い条件のレースとタイミングが合わなくて間隔が空いたというだけで、能検を使って、実戦を使っていけば良くなっていくでしょうから、心配はしていません。
 どのレースを使っていくかは能検をクリアしてから、そしてオーナーさんの判断次第ですけども、賞金・斤量を考えると赤松杯に向かうのが、平場のA級戦より斤量が楽なのかなとか考えています」

 実戦からは約7ヶ月、最後の勝利からは約1年半経っているだけに、まずは初戦でどんな戦いを見せてくれるかに注目・・・という事になるでしょうが、平和賞-全日本2歳優駿を連勝した時のような走りをまた見せてほしいですよね。


 もう一頭は3歳馬から。3月20日の水沢4R、3歳A級戦はこれが転入初戦だったボサノヴァが快勝。3歳牝馬戦線へ向け力強いスタートを切りました。


★ボサノヴァ(3月20日水沢4R優勝時)

 ボサノヴァは昨年5月に門別でデビュー。4月上旬に能検を通過して一ヶ月おいての最初の実戦は8番人気ながら3着、2戦目2着から6月の3戦目で初勝利を挙げました。当初は気性に若さが残ると言われながらも連続好走してみせて、結果も評価も上げていったようです。
 門別の上級認定戦を2回使って結果が出なかったことを契機として2歳夏の段階で金沢に移籍、それが功を奏して成績が一変します。移籍後2戦目の重賞『金沢プリンセスカップ』2着、次戦で金沢初勝利を挙げるとその次のレース、昨年11月の『金沢シンデレラカップ』で重賞初制覇。金沢では結果、6戦2勝2着3回3着1回の馬券圏内パーフェクトの成績を残しました。

 そして岩手転入初戦。道中は持ったまま、直線も鞍上が後方を確認しながらなお持ったまま・・・で単勝1.0倍の人気に応える楽勝ぶりを見せつけました。
 手綱を取った山本聡哉騎手は「馬場状態も悪かったですから無理をさせないように・しないように気をつけました」とレース後のお話。それであの走りなのだから、力量はかなりのものと考えていいでしょう。





 岩手転入初戦を終えた同馬について、管理する齋藤雄一調教師にお話をうかがいました。

「今回はあやめ賞に向けての前哨戦として、鞍上に感覚を確かめてもらう意味でもね、いろいろ話をしながらレースに挑んだのですが、思っていた以上に強かったし、良い競馬をしてくれたなと思います。
 距離は今のところは1400mがベストなんじゃないかなと思っています。ノボジャック産駒なのでね、いずれは短距離指向が出てくるんじゃないかとも想像しているけど、今はあやめ賞から留守杯日高賞の路線をにらんでの今回のマイル戦でした。まずはこの路線で良い結果を残したいですね」


 ボサノヴァ号がどれだけやれるか?のひとつの物差しになるのが昨年12月の笠松『ライデンリーダー記念』です。
 ボサノヴァは3着で、勝ったのはエムティアンジェ、門別デビューで6戦1勝の成績を残して夏に金沢移籍というボサノヴァと同じようなキャリアの馬。金沢では常にボサノヴァに先着。そして2着だったのがアップテンペスト、昨年の岩手在籍時は重賞『ビギナーズカップ』でカクテルライトの2着、『プリンセスカップ』では遠征勢2頭には敗れたもののカクテルライトには先着して岩手勢最先着の3着の成績を残していたその馬。


★アップテンペスト(21年9月21日盛岡6R優勝時)

 名古屋に移籍した後のアップテンペストは4戦2勝2着2回、すべてが重賞で、岩手では経験していなかったマイルや1800mでも好走するくらい力を付けてもいます。ですがまあそれはより成長しているであろう最近の話、昨年の時点ではまだそこまででは無かったのかもしれませんが、しかし岩手の重賞で勝ち負けを争っていた段階の同馬と互角に戦っていたわけですから、ボサノヴァの素質も高く評価していいものだ・・・という事には異論がないのではと思います。
 昨年度の岩手競馬2歳最優秀馬に選ばれたカクテルライトも牝馬。あやめ賞での対決がまず最初の注目点。そして留守杯日高賞、実施時期が変わって遠征勢が一層強力になった感のあるこのレースでどれだけ戦えるか。未知数の部分はあるものの転入初戦のレースぶりを見ると期待も高まるというものです。

 3歳牡馬の方では昨年の『寒菊賞』を制したクロールキックが岩手に戻っています。


★クロールキック(21年12月14日寒菊賞優勝時)

 所属は昨年と同じ水沢・千葉幸喜厩舎。岩手では南部駒賞2着・寒菊賞優勝、特に寒菊賞では既存勢力に対して抜けた力を見せてもいましたし、3歳牡馬戦線は重賞勝ちの実績を持つこの馬と、寒菊賞で2着、3月11日の春初戦を制して成長を感じさせたサンエイブレーヴが現時点での主役候補という事になりそうです。


★サンエイブレーヴ(3月11日水沢5R優勝時)






最終更新日  2022年03月24日 17時37分48秒
2022年03月17日
カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 先日の地震には驚かされました。2011年以来、地震というものに慣れたというか慣らされたというか、“ヤバめの揺れ”“あんまりヤバくない揺れ”みたいなものになんとなく敏感になっているように思っているのですが、先日のはどちらかと言えば“ヤバめ”の方だと感じました。
 “大きく揺さぶるような揺れ”が長く続くパターン、3.11の時はそれが長く続きかつどんどん激しくなっていったのを覚えています。なのでちょっとその時の記憶が蘇るような感覚がありました。

 普通の“大きめの地震”の場合だと(何がもって「普通」というか?ではありますが)地鳴りの音共に揺れがやってきて、さーっと通り過ぎていってしまうような感じです。だから揺れている最中に「あ、強いピークは過ぎたな」と安心したりもできます。
 ですが今回のような長く続く揺れだと「もっと激しくなるかもしれない」と思ったりして、心臓の鼓動が速くなるのを抑える事ができません。

 結果的に盛岡あたりとか岩手県内とかでは大きな被害は無かったようですが、宮城・福島は被害が大きかったようで、東北新幹線なども再開見込み不明なくらいの被害があったとのこと。震災から11年経ちましたが、地震というものからなかなか解放してもらえませんね・・・。

 余談ですが、3.11の本震と3月9日に起きた前震とされる地震、あの時の「船の上で揺すられるような感覚の揺れ」はちょっと他の地震で感じた事がないものでした。自分は阪神大震災も京都で経験しましたがあの時の揺れの感じとは全く違う。この二つが自分の中での“ヤバい揺れ”のTOP2です。

 3月11日からスタートした春の岩手競馬、その11日の14時46分にはパドックにおいて黙祷が捧げられ、11年前の東日本大震災で亡くなられた人々へ改めて追悼の意をあらわしました。


★3月11日14時46分、水沢競馬場から三陸の海の方へ向けて黙祷

 11年前の東日本大震災で亡くなられた方々、そして先日の地震で亡くなられた方々、改めてご冥福をお祈りいたします。


 岩手競馬の話題に戻ります。

 当初予定の4日間に昨年末~年始の間の取り止め分を加えた5日間の開催で始まった春競馬。“休み明けでいきなり5日連続開催はツラい”という関係者間の声も聞こえてきましたが、大きな事故も無く乗り切る事ができたのは安心しました。
 この開催からは塚本涼人騎手も復帰して、これで久しぶりに全騎手が揃った開催にもなりました。




★11日の2レースから復帰した塚本涼人騎手。頬のあたりがずいぶんシュッとしていて「痩せたんじゃない?って言われました」

 11日の1レース、1年間のリーディング争いが始まる最初のレースを制したのは村上忍騎手。5日間・計50レースを終えた時点ではしかし、山本聡哉騎手が8勝を挙げて最初の週のトップに立ちました。村上忍騎手は7勝で2位、3位は5勝2着5回で山本政聡騎手、高松亮騎手が5勝2着4回で4位。木村暁騎手が5勝2着3回で5位。昨季も上位だった顔ぶれが順調なスタート。


★開幕週8勝を挙げた山本聡哉騎手。「自分の感覚ではまだ8分くらいの身体の動き。でも佐賀で乗っていた分、いつもより動く感じはありますよ」


 そう、山本聡哉騎手や高松亮騎手だけでなく高橋悠里騎手、岩本怜騎手、小林凌騎手、菅原辰徳騎手なども積極的なレースを見せていた印象があったのは、冬場に他地区でレースをしていた分の“アドバンテージ”かな?と感じましたね。他の競馬場で経験を積むだけでなく身体や気持ちを緩めない効果もあるのでしょう。




★11日の2レースを制した岩本怜騎手。「笠松ではコロナや開催取止があったりして慌ただしかったですが楽しかったです。良い経験になりました」

 調教師の方は村上実調教師・飯田弘道調教師が4勝2着4回3着2回の同数、勝率で村上実調教師が1位。しかし4勝3名、3勝4名、2勝8名と勝ち星の上ではまったくの一団。調教師リーディングの趨勢が見えはじめるようになるのはもっと後、盛岡開催が始まる頃になるでしょう。




★15日のメインレース「弥生特別」を制したのは村上実厩舎のリリーモントルー。担当・村上朝陽厩務員も大喜び

 今シーズンは各調教師さんの管理馬房数に変更が加えられ上限35馬房、一部厩舎は15馬房になりました。昨年までの管理頭数と異なる厩舎もあって、調教師リーディングにも影響があるのでは・・・と思っています。

 これは自分のSNSの方に先に書いた話ですけども、2011年をもって廃止された荒尾競馬、そこでトップジョッキーとして活躍されていた牧野孝光騎手の事を覚えておられるファンはまだ多いかと思います。かつて行われていた岩手・九州騎手交流の『M&Kジョッキーズカップ』で何度も岩手に来ただけでなく、2008年には岩手競馬で期間限定騎乗もしましたね。





★2008年6月28日、岩手での期間限定騎乗初日の牧野騎手

 その牧野元騎手、荒尾競馬廃止後は大手育成牧場で勤められていたのですが、今年から水沢・菅原勲厩舎で厩務員として働かれております。菅原勲調教師と牧野厩務員は騎手時代は同期。岩手での騎乗から14年、荒尾競馬廃止から10年経った今年、岩手で“同期コンビ”結成となりました。

 15日の第9レースでは牧野厩務員が担当するイチネンセイ号が優勝して同厩務員の“岩手初勝利”。今後ますますの活躍を期待しております。




★イチネンセイを出迎える牧野厩務員。「自分が見ていたところ(※4コーナーの待機所あたり)からはゴールが良く見えなくて。勝ったと思ってなかったよ」と笑った笑顔は昔のまま


 この5日間は比較的好天だった最初の2日間、雨模様にもなった後半の3日間と天候が分かれ、春から冬に戻ったかのような寒さも残っていましたが、それでも12月頃の寒さに比べれば、それはもう断然暖かい。日差しの暖かさも段違いですものね。乗っている騎手やパドックで馬を曳く厩務員さんたちの表情もやはり緩やかというか、真冬の緊張感が無くて、やっぱり春なんだなあと思います。

 コース状態の方は例年のこの時期に比べると時計が速め。春先は砂がモサモサしてパワーを要求される馬場傾向になりがちなのですが、今年はそれほどではない感じに見えます。
 恐らくなんですけども、コースの砂がそろそろ末期なんじゃないか。昨年盛岡の砂の入れ替えが行われた時にもそんな事を書きました。砂が使い込まれて粒子が崩れてくると時計が速くなってくるのでは、と。この春の水沢もそんな感じなのではと思います。
 3月中くらいは馬の方も仕上がってないからそれほど速い時計はでないでしょうが、4月5月くらいになれば、雨が降れば超高速馬場になるかも・・・とか想像しています。


★15日の7レースでは6番人気のマハロモアナ号が優勝、2着に11番人気メイショウケイゼン、3着に8番人気ダイヤモンドブルーが入って3連単138万円の大波乱

 予想の方は本当に手こずらされたこの5日間でした。それも開催が進むにつれて力量どおりの結果になっていくはずです。






最終更新日  2022年03月18日 16時06分48秒
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