JBC2020からJBC2021へ
ミツオーです。先週だけで体重が3キロ近く減りました(増えてたんですよ)。さて、もう一週間がたってしまいますが、先週火曜日(11月3日)は、節目となる20回目のJBCデーでした。今年はクラシック・スプリント・レディスクラシックの3競走が大井競馬場で、そして新しく2歳カテゴリのJBC2歳優駿が門別競馬場でおこなわれ、JBC史上初の2場開催となりました。(スタッフの方々着用のブルゾン背中には、「大井・門別」のロゴが)今世紀最初の年に大井競馬場で第一回がおこなわれたJBCは、盛岡・名古屋・川崎・園田・船橋・金沢・JRA京都・浦和と開催経験場を増やし、今回ついにホッカイドウ門別競馬場に上陸したのです。個人的には、やはりJBCは全てのレースを同一場で一日のうちに実施されてこそ、との思いはありますが、開催経験場が10場の大台に乗ったことは素直にめでたいことだと思っています(…もっとも、このあと国内全ての場で実施したとしても、最大24までしか伸びない数字なんですが。競馬場が新設されない限り)。コロナ禍で場内にお客さまの戻りきらない、というより、ようやくほんの少しずつ戻りはじめたばかりの大井競馬場では、せっかくのJBCデーにイベントはナシ。山中寛アナウンサーも書いたとおり、場内装飾も特別なモノはナシ。そういう意味では、かつてないほどに寂しいJBCでしたが、レースそのものの盛り上がりはそれとは別の話。また、売上面も極めて好調で、そこも話は別。ちなみに今回のJBC売上は次のとおり。クラシック1,812,368,300円(2017大井)→2,991,791,200円スプリント1,626,144,900円(2019浦和)→2,047,129,900円レディスクラシック1,131,146,900円(2019浦和)→1,296,549,200円2歳優駿974,898,000円大井でおこなわれた3つのカテゴリ全てで売上レコードを更新。また、2歳優駿も、前身の北海道2歳優駿の売上成績と比較すると、ほぼ3倍という大レコードとなりました。大井競馬場の入場人員は、主催者発表で777人。昨年の浦和が29,191人、2017年大井は28,147人、また2015年の大井が34,153人であったことと今年を比較することには全く意味がありませんが、とにかく場内が閑散としていたことは間違いありません。それでもこの数週間より入場数を緩和した大井競馬場では、いわゆる密をさけるため、立ち入り可能エリアを少し広げて対応しました。(前日までは写真の赤い線より手前のみ開放されていたのが、当日は青い線までお客さまが滞留できるようになりました)この日、大井競馬場内ではイベントはおこなわれませんでしたが、JBC競走を前に、競馬界初の快挙を報告する式が実施されました。大井所属の的場文男騎手が、騎手として、中央・地方を通じて初めて、黄綬褒章を受章したのです。黄綬褒章とは、業務に精励し、他の人の模範となる者に授与される褒章で、綬(リボン)は黄色。的場文男騎手は、みなさまご存じの騎手としての大活躍・偉大な実績に加え、後進の指導・育成に尽力していることや、東京都騎手会の役員として騎手の地位向上に資する活動を行うなど、その事績が顕著であり、これらが競馬の発展に大いに貢献し、もって畜産振興に寄与したことが評価されての、このたびの黄綬褒章受章となりました。(褒章を受けたレジェンド的場文男騎手。「もう64歳で大変なこともあるが、お客さんが競馬場に戻るまで頑張りたい」と)なお、的場騎手の黄綬褒章受章を祝して、12月9日(水曜日)に祝賀イベントをおこなう予定とのことです。ファンの皆さまからのお祝いメッセージの募集・記念グッズプレゼントなどが予定されています。ぜひ大井競馬公式サイトなどでの発表をお待ちください。JBC4競走については、みなさまご覧になったことと思いますので、くどくど言いません。それぞれに、いいレースでしたし、胸の熱くなるシーンがたくさんありました。業務の合間に、なんとかかんとか撮影した写真を少しだけ。(レディスクラシック覇者のファッショニスタ)(頭差2着のマドラスチェック。追い比べは見ごたえありました)(1番人気のマルシュロレーヌは3着でした)(地方最先着の4着、ダノンレジーナ)(スプリントの覇者、サブノジュニア!)(出遅れながらも3着に追い込んだブルドッグボス…写真がひどくてすみません。業務の合間であわてて撮っているのと機材と腕の問題で…。マテラスカイの写真は撮れませんでした。ごめんなさい)。(ファンファーレ生演奏は東京トゥインクルファンファーレのみなさん。この日は特別編成)(クラシック覇者、クリソベリル。圧巻の強さでした)(2着オメガパフューム)(3着チュウワウィザード)大井競馬場では最終レース後、JBCフラッグ引き継ぎ式がおこなわれました。(JBCフラッグ近影)来年、21回目となるJBCは、金沢競馬場でおこなわれます。フラッグが大井競馬の斉藤弘開催執務委員長から、金沢競馬の新谷和幸競馬事業局長に引き継がれました。金沢競馬場でのJBC開催は2013年以来、8年ぶり2回目です。2013年の金沢JBC、みなさま覚えていらっしゃいますか?前日まで、開催当日の天気は雨!と、気象情報が自信をもって(?)言い続けたのが、いざその日になってみると、午前中に少し雨が通り過ぎたあとは青空が広がり、JBCというレースのお天気運の良さを心の底から思い知ることになりました。第3回にしてJpn Iに格付けされたレディスクラシックはメーデイアが、スプリントはエスポワールシチーが、そしてクラシックはホッコータルマエが制した、2013年の金沢JBC。8年ぶりに、金沢競馬場でJBCがおこなわれます。2021年のJBCは、11月3日(水曜日)です。金沢の吉原寛人騎手は、この春、2021年JBCの開催場が金沢に決定した際、「人類がコロナウイルスに勝利した証としての開催に」と話しました。正直、これを聞いた当時は、ずいぶん大げさなことを言う…と思ったものですが、これはわたしの方が認識が甘かった。吉原騎手の言うとおり、苦しい時期を乗り越えた証として、心配のない状況でおこなわれればどんなに晴れやかでしょう。そうあれかしと、心の底から願わずにはいられません。