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大葱畑の小さな家

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2017.12.29
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カテゴリ:2017年公開映画感想



●あらすじ


新型レプリカントであり、旧型レプリカントを「解任」することを職務としたブレードランナーであるKは、農場の主を解任した際に木の下に埋められた遺骨を発見する。
その遺骨は旧型の女性レプリカントのものであったが、帝王切開の跡があり、レプリカントが出産をしたのではないかという疑惑が生まれる。
旧型レプリカントを作っていた故人のタイレル博士はレプリカントに子供を作らせる技術を確立しており、新型レプリカントの製造主ウォレスはその技術を欲していた。
ウォレスの働きかけで生まれた子供を探して連れてくる命を受けたKは遺骨の主であったレイチェルと共に消えたリック・デッカードを探しにネオンと汚染に満ちた街を巡るのだった――。


●感想


レプリカントって何だろう……観ている間そんな事を考えていた。
人と同じ姿をして、骨格なども有し、若干の差異はあれど似た考えが出来るアンドロイド。
そんな彼らが飽和し、人の為に存在するわけでは無く、自身の為に存在するようになった社会。
もはや、彼らは「特別な存在」では無くなっているのだ。

そう、この映画はその「特別な存在ではない」というのが主題だ。
我々だって、大抵の場合その「特別ではない」何かなのだ。
学校のクラスメイトAであったり、会社のヒラAだったり、通行人Aだったり……
多くの人は自分の存在を覚えもしないだろうちっぽけで当たり前に存在するようなもの。

主人公のKだってそうだ。だからこそ自分は特別な存在で、世界の命運を左右するような存在であるのではないかという期待を抱いたのだ。(このKって名前はカフカの変身からでいいのかな?)
恋人のAIであるジョイだって、大量に商品として売られているものなのだ。

そして、その「特別」であるというのは愛情によっても成しえるものだと気づき、人らしくある道を選ぶ――。



多国籍で混沌とした街並みは「私」という自我が国だの民族だのといったアイデンティティと繋げることを避けているようであり、
そんな世界で作られた存在である自分の価値は何なのか?と延々に彷徨う姿とデッカード探しの捜査が被るのが上手いわけであります。

そんな美しく、孤独で切ない物語。



――なのだけれど、まあそれはいい。
この映画はそれなりの傑作だし、間違っても「大コケーウェーイ!!」なんて言っている連中のオモチャにされるのは腹立たしいレベルであるのは確かだ。
(そもそも5000万ドル予測で3500万ドルの収益だったくらいだ)

でも、正直ブレードランナーの続編観たかった?デッカードとレイチェルがその後どうなったか描かれたかった?
いや、自分も期待して観たし、事実傑作だったけれどさ。

終わってから少し虚しさを感じえなかったのだ。

後、全体的に雰囲気出そうとし過ぎて冗長に感じる。
美しい美術堪能するにはいいんだけれど・・・


●予告編:





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最終更新日  2017.12.29 18:26:54
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