テーマ:今日の出来事(287446)
カテゴリ:出来事
今日、株式市場を混乱させた出来事で、こんなのがありました。
この日記を書いている段階で、未確定の内容もいろいろあるのですが、株に詳しくない方のために、簡単に概略の説明を。 ・ジェイコム、という会社が本日上場した。 ・上場するときには「市場適正価格」がわからないので、あくまでも「感覚」で人気がある株は買う人が集中し、人気がない株には売りが集中する。 ・ジェイコムの株はそこそこ人気があったため、公募価格より上で取り引きが続いていた所、いきなり急落。 ・異常では、と感じた投資家・証券会社が買いあさり、その後急上昇。 ・実はこれが、みずほ証券が「61万円で1株を売る」という操作を「1円で61万株売る」という操作にしてしまったことであった。 ・ミスした証券会社は気づいた後すぐ何らかの対策(買い直すなど)をしたとは思うが、基本的には「あとの祭り」。 株は基本的には自己責任ですので、(今後、損失が発生し、急落することが見越される)みずほ関連の株を持っている方は「仕方なし」とするしかないのですが、他にもいろいろ問題がありまして、 ・「東京証券取引所がそんな甘いシステムだったんかい!」という外国人投資家の信用をなくす恐れ。 ・みずほ関連会社が損失を補填するため、現在上昇中の株を売るのでは、という不安(=順調に業績を伸ばし、その業績に期待して株を購入している個人投資家に必要以上の不安を与える)の醸成。 ・途中、「日興コーディアル証券がやった」と報道した報道機関があり、このことによる日興株急落(この誤報はまずいですよね)。情報に気づいた人と、「何かあったのか?恐い…」と感じた投資家が連鎖的に売ったわけです。 いずれにせよ、必要以上の不安を与えてしまった責任は重いです。 みずほ証券自身のみの損失、では済まされません。 連鎖的に損害が及んだ人はどうなるのでしょうか。 それも「自己責任」と片づけられる範囲かもしれませんが、株価が上昇基調にある中で、市場に冷や水をかけ、今日の日本全体の株価急落の原因を作った責任が重いのです。 ※一つの個別事件が全体に影響を及ぼすことがある、というのは、株をやらないとわからないかもしれませんね。 株をやっている自分自身として、「自分の今日の損害をどうしてくれるんじゃい!」と言うつもりはありません。 しかし、日本経済が上向き基調にある中、ミスしたみずほ証券のみならず、そんなミスを許す証券取引所のシステム、および証券会社だけが特別に認められた規定なども見直してほしいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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