でくの坊 雨にも 風にも 

2011/11/26(土)07:23

光托鉢

山口県臨済宗連盟による今年4回目の托鉢を光市で行いました。 今回は、3ヶ寺が集合場所、休憩場所、食事場所を提供するといったふうに、共同で引き受け。 光市で、臨済宗が托鉢を行うのは初めてのことになるとのことで、引き受け寺院は慎重に。 9月下旬の開催を依頼していたのですが、諸般の事情により11月下旬となりました。 その間、3ヶ寺でミーティングを重ね、先ずは各地域の檀家さんや住民の方々に対し、托鉢の説明と歩くコースの地図を作成し配布。 また、直前に地域の折り込み新聞を利用して、托鉢について広報。 それぞれ、市議会、ライオンズクラブ、社会福祉協議会の構成員として、積極的に地域と関わっていらっしゃり、コミュニティでの役割を最大限に活かした報知活動は、現代における布教の可能性も、はかることが出来ます。 受け入れ寺院のある方は、一ヶ月前の集まりで、「泉さん、今、このままじゃ、お寺はきっと生き残れないよね。このメンバーを見回しても、どうだい。でもうちの寺は、30年後も問題なく生き残る自信がある。現状をよく見ずに、ボケとっちゃいけんよ!」と言い切ってニヤリとしたことを思い出しました。 さてさて開始直前より、すでに山門前には人だかり。 歩行時間は、二時間半ほどでしたが、多くの方が道端で待ちかまえ、喜捨を預かることに。 保育園児らが、次々に。泣き出す子もいました。 遠鉢といって、修行道場の縁故寺院を頼って、僧堂の雲水さんたちが遠方まで托鉢に出掛ける際、やはり引き受け寺院は、同じように地域の広報を用いて、布教の一環とされることが多く。 今回も手応えありで、引き受け寺院の方々は、毎年一度でも行って定着するものにしたいと希望されていました。 また、義捐金托鉢として行われ、今までは日本赤十字社に届けていたのですが、実際、現場へボランティアに出掛ける際の活動費や旅費の一部に充ててはどうかとの意見がありまして、近頃何かと交流の出来はじめた曹洞宗ボランティア・シャンティ山口とタイアップし、毎週出されるバスに便乗させていただき、傾聴ボランティアに参加させていただくといった方向に。 宗派を超えてのつながりも、ようやく視野に入って参りました。

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