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来年のカレンダーが、出来上がりました! で、早速に鎌倉へ参上!? 山口県臨済宗連盟において、托鉢等でお預かりしていた東日本大震災義捐金を鎌倉・建長寺の若手僧侶のボランティア・グループ「スジャータ・プロジェクト」さんに、建長寺本山にて手渡すことが出来ました。 活動支援金として、および現地で実際に必要とされるところへ届けられます。 風評被害なども多く、手付かずといった所の多い福島県にも目を向けた活動。 本当に大切なのは、これから。 この場をお借り致しまして、ご縁いただいた方々には、御礼申し上げます。 山口県内では、今後も淡々と托鉢を続けて参ります。 今回は、建長寺での用事がメインだったのですが、 ご案内頂いた建長寺の歴史研究員さんのご縁で、図らずも?お隣にある円覚寺の管長さんに相見させて頂く機会がありました。 ちょっとした勘違いで、アポ無しのまま、あれよあれよで隠寮へ。 こんな失礼なことで申し訳なく思っていたところ、待合いで、老師の付き人である修行僧から不意に「洞春寺さんですね。マル住職、お元気ですか?」と小声でたずねられ驚き???!!! なんと、マルが南禅寺の修行道場へ行く前の生後すぐ、預かって頂いた和歌山・本宮のお寺の息子さんでした。 昨年のゴールデンウィーク、山口へ訪ねてきて下さった際には、「何処に修行へ行くのが良いですか?」と問われたこともあったのですが、まさかの再会。 こっそりと、カレンダーを手渡しました。 管長さんとは、同じ紀州人ということ、明治以降の円覚寺と山口、そして弊寺にも隣接施設の創建において深いつながりがあるということで、初対面とは思えず。 お話が進んだところで、 「修行僧を指導するにあたって、禅籍を勉強する時間を多く設けていると聞きますが、どのように教えていらっしゃいますか?」 と質問したところ、ちょっと身を乗り出して、 「書物を読むなといった指導は、修行道場へ入るまでに、禅籍を勉強してきた者に対しての話。今時は、漢和辞典すら引けずにやって来る者が大半。簡単に訓読や解説を抜き書き出来ぬよう、解説本などが発刊されていない書物を選んでテキストにし、素読の時間を時折設けている。それにしても3年で帰るようでは、教え込むことが多すぎて、基本的な事だけでも時間が足りないよ。近頃、妙心寺さんが、修行道場を出た後も、本山での住職研修を必須にしているのもよくわかる・・・ おいおい、煎茶の後に、今度は抹茶を持ってきたのか。順番があべこべじゃないか!」 今度はこちらから、建長寺を会場に行う碧巌録の勉強会についてをお話したところ、更に身を乗り出して関心を持たれ、講師や授業内容、受講者の内訳について次々と質問。 「見てみたいなあ」と開始時間を問われました。 結局、ゆっくりと円覚寺の宝物風入れを管長さんにご案内頂き、建長寺にたどり着いた時には、すでに閉門前。 建長寺の風入れは、あっという間の駆け足となりました。 翌日は、報国寺へ立ち寄った後、碧巌録の勉強会。 このたびは、子どもを相手に活動される「鎌倉てらこや」、「全国てらこやネットワーク」によるバックアップを得て、毎月の福岡会場、小倉会場、広島会場、そして山口会場から、鎌倉・建長寺に集まった大人のための移動教室。 4時間の講座を終え、創建当時に植えられたといわれる栢槙を見上げつつ、何事であれ枝葉を追うばかりでなく、しっかりと根差した幹を見ないことには、全て枯れてしまうことになりかねないと、一息つきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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