こどもの褒め方
岩堀美雪先生という福井県で小学校の先生がいます。 先生のメルマガ↓を読んでいた私は、 http://www.mag2.com/m/0000155073.html どうしても先生にお会いしたく、 今年の2月10日に先生の東京出張の際に、友人知人を誘って 先生を講師としてワークショップを開催させていただきました。 先生が実践なさっている パーソナルポートフォリオ(略してパソリオ)は、 こどもに、 「自分のことを大好きになってほしい」という大きな目的があります。 思い出や好きなものや、「いいところ」を 色々な人に付箋に記入してもらい、 それをクリアファイルにファイリングする、それがパソリオです。 我が家では、おじいちゃんおばあちゃんからもらった バースデーカードなどもファイリングしています。 (たくさんの人から愛されていることを知ってほしいからです。) パソリオ作成の目的は、 別のいい方をすると「自己肯定感」を育てること。 自己肯定感を育てる=自分のことを好きになれれば、 お友達や家族のことも大好きになり、 自分に自信を持つことができます。 もうひとついいところ。 クラスのお友達同士で「いいところ」を書いた付箋を交換しますが、 お互いにいいところを認め合うことで、信頼感が増し、 「いじめ」もほぼないそうです。 さらに言うと、自分に自信がつくことで、 成績があがる子ともいれば、 運動を頑張る子もいて、みな積極的になっているようです。 岩堀先生のように学校で取り組んでもらえると一番いいのですが、 パソリオを家庭の中で取り組む場合、どういう風に行っていくか。 これが私の大きな課題のひとつです。 親としてこどもを「褒める」。 いいところを見つけ出し、それを付箋に書く。 本人に見せると同時に、パソリオにファイリングしていく。 ファイリングすることで、こどもがいつでも見ることができ、 自分のいいところを確認する良い材料となるのです。 その取り組みをしようと、こどもの行動に注目し、 いいところ、助かったところ、感謝の気持ちを伝えようと 付箋を前にしましたが、私は一度立ち止まってしまいました。 ん? どうやってほめたらいいんだ? いいところって、どういう風に伝えたらいいんだ? 将来いつかこどもがパソリオ見返したとき、 どういう表現がふさわしいんだろう? そんな疑問があとからあとから沸いてきて、 先に進めなくなってしまいました。 私が書いたことといえば・・・・ 「今日は、玄関の靴を全部そろえてくれました。 お母さんはとっても助かりました。ありがとう!」 「妹に優しく接することができました。いいおねえちゃんですね。」 これでいいのか? これで本人は嬉しいのか? なんか薄っぺらいなぁ? 自己肯定感を育てる褒め方は? それから約半年・・・・ 「褒める」という題名の本を読んでみたり、 Iメッセージで伝えたらいいのかなぁとか、 行動を見るのではなく、本人の資質を褒めるべきなんだろうか・・・ 褒めるコツなんてあるんだろうか・・・ などと考える日々。 でも、岩堀先生の本「心がぐん!と育つパーソナルポートフォリオ」を 改めて読み直して、悩みはほぼ解決いたしました。 こんなことならもっと早く、見直すんだった・・・・ 灯台元暗しとは、このことでした。 岩堀先生の褒め方から、下記のような方程式があることを発見しました。 1.「いいところをズバリ書く」 ↓ 2.「なぜそう思うのか、その子の具体的行動を書く」 ↓ 3.「そのいいところが将来の人生でどう影響するのかを書く」 もしくは 「なぜそれが大切なのかを書く」 ↓ 4.「いいところのお陰で、周りのみんながこのように助かっている(Weメッセージ)」 もしくは、 「そのことについて私(自分・記入者)がどう感じているのかを書く(Iメッセージ)」 この法則で書くと、いろいろと出て来る出て来る、 昨日は5枚くらい一気に書いてしまいました。 さすが、小学校の先生ですね、褒めるポイントを熟知されている! 「○○ちゃんへ。 ○○ちゃんはとても素直な子ですね。(1) お母さんに言われたことをすぐに実行に移せるのは、 ○○ちゃんがとても素直だからです。(2) 素直というのは、これから生きていくうえでとても大切な素質です。 素直だからこそ、人はいろいろなことを勉強していくことができます。(3) これからもその素直さをどんどん伸ばしていってほしいとお母さんは思います。(4)」 どうでしょうか? こんな感じで書けると、こどもの心にも届くのではないかなぁと思います。 パソリオを作るところまで行かなくても、 例えばバースデーカードを送るとき、お手紙を書くときなどにも 応用できます。