2015/10/22(木)15:44
足利義政
朝日新聞出版、マンガ日本史「足利義政」。
室町幕府の黄金期を作り上げた3代将軍足利義満が没してからわずか数十年後、飢きんや疫病の流行、農民たちの一揆などが起こり、政治は悪化し始めます。
そんな中、室町幕府の8代将軍に14歳の若さで就いた足利義政。
最初は父の6代将軍足利義教を理想として、前向きに政治に取り組むのですが、有力守護大名や、妻の実家日野家の政治への口出しや、幕府の財政難などもあって、思うように政治ができず、だんだん政治への情熱を失ってしまうのです。
次期将軍の後継者争いで応仁の乱が勃発しても、連歌をしたり、酒宴を開いたり。
ついには、政治の場である御所からも転居してしまいます。
義政と言えば、やはり妻の日野富子。
悪女、鬼嫁として有名です。
高利貸しをしたり、新しい関所を作って通行料を取ったり。
しかし、これは、財政難の幕府を支えるためだったよう。
応仁の乱が起こり、そのため、室町幕府が崩壊し、戦国時代に向かうという時代に、有効な政治を行うことができなかったので、将軍としての評価はかなり低い義政ではありますが、義政の趣味、芸術への傾倒のおかげで、銀閣寺の建立など、東山文化は隆盛を極めることができたのです。
この時代のドラマと言えば、NHKの「花の乱」。
足利義政は、亡くなられた市川團十郎さん。日野富子は三田佳子さん。
少年期の義政は、市川海老蔵さん、富子は松たか子さん。
西軍の大将・山名宗全は、萬屋錦之介さん。
オープニングの映像がとてもステキでした。
東軍の大将・細川勝元役で、20代の野村萬斎さんも出てます!^^