勧酒 酒を勧む
勧君金屈巵 君に進む金屈巵(きんつくし)
満酌不須辞 満酌辞するを須(もち)いず
花発多風雨 花発ひらけば 風雨多し
人生足別離 人生 別離足たる
－亍武陵(ちょうぶりょう)ー
さあ、どうぞ、この金の杯に
なみなみとつがれた酒を、
遠慮せずに飲み干したまえ。
花が咲く頃、風雨はつのる。
人の世も、楽しみのあとは、常に別れが待っている。
井伏鱒二の訳が知られています。
コノサカズキヲ 受ケテクレ
ドウゾ ナミナミ ツガシテオクレ
ハナニ アラシノタトエモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ
楽しい忘年会や、新年会が終わり、
今度は送別会などの別れの酒を飲む季節になりますね。
お酒は、いつでも楽しく飲みたいものです。
