ダンス!DANCE!

2017/03/24(金)15:44

ねぼけ人生

読書(202)

  ねぼけ人生」-水木しげる著ー。  一昨年、93歳で亡くなられた漫画家・水木しげるの半生記。   とてもとても大変な半生だったのに、ユーモラスに語られています。   妖怪に対する興味は、子どもの頃から。   幼少の頃、まかない婦として家に出入りしていたのんのんばあが、語り聞かせた妖怪の話に強い影響を受けたそうです。   ですが、祖母が亡くなった時に霊を見たり、   山に船が登るのを見たり…と   かなり霊的なものには敏感だったのですね。   絵はやはり得意で、画家を目指し勉強していたのですが、   太平洋戦争が起こり、徴兵。   激戦地のラバウルに送られてしまいます。   何度か、死に直面しながらも、生き延びたのですが、   米軍の空爆により、左手に重傷を受け、左手を切断。   …漫画は、片手で書いていらしたのですね。   帰還後、終戦を迎えた日本は、全国中、貧しい時代。   赤貧の中、紙芝居や、貸本マンガを描き続け、   そして、訪れた妖怪ブーム。   今度は、毎日が締め切りというとんでもない超多忙生活に。   波乱万丈の人生を、   楽天的にしたたかに生き抜いてきた、   面白くて、ちょっぴり哀しい半生記です。    

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る