今秋は、サンバの秋です。
今秋は、たまたま、3クラスでサンバのレッスンをしています。
サンバは、細かく体を使うダンスなので、
そのおかげか、昨年までピッタリだったパンツが、
今年はいてみたらゆるゆる~になっていました。
サンバは、白人が黒人を蔑視して呼ぶときのサンボ(Sambo)がルーツだとされ、
「黒人の踊り」という言葉がサンバの始まりと言われています。
アフリカの黒人が、サトウキビ畑の奴隷としてブラジル北部に連れてこられ、
その黒人たちによって踊られていたダンスでしたが、
徐々にアフリカ的要素がなくなり、
ブラジルの国民的ダンスとして発展してゆきました。
日本でサンバが知られだしたのは、
1960年公開ブラジル・フランス合作映画「Orfeu Negro(黒いオルフェ)」以降と言われています。
無名の演技経験のない俳優さんたちで作られた映画ということでしたが、
音楽とカーニバルのダンスシーンが素晴らしい映画です。
私がこの映画を始めて見たのは、
大学2年の夏、帰省した折に、実家でのテレビの深夜放送でした。
サンバを習い始めたばかりの頃でしたし、
そのころ、ルンバで一番好きだった曲が「黒いオルフェ」でしたので、
40年経った今でも強く記憶に残る映画です。
美しい朝日の中で、オルフェがギターをつま弾きながら「黒いオルフェ」を歌います。
~実は、オルフェの歌が朝日を昇らせるのです。~
そしてオルフェも恋人のユーリディスも亡くなってしまったあと、
オルフェのギターを子供たちが引き継ぎ、
そして最後に踊る「オルフェのサンバ」。
とても素敵なシーンでした。