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2020/09/19(土)01:08

明智光秀

読書(202)

「明智光秀」早乙女貢。 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送も再開されたタイミングで、そういえば明智光秀の本は読んでなかったな~と。 で、この本が面白そうだったので読んでみました。 この本では、明智光秀という人物が、この当時の武将の中で(文字を読めないような武将もいたらしい)、いかに学問があり、教養があったかが描かれています。 故実式目や仏教、歌道、築城学(光秀の築城した坂本城は見て見たかった。)、軍学…、そして、実践では鉄砲は、百発百中だったとか。 将軍家を始め、多くの武将に一目おかれていた存在だったようです。 気性の激しい信長は、光秀の知力に助けられ、その実力を認めてはいたのですが、いつも冷静沈着な光秀がどこかわけもなくうっとおしい。 そして本能寺の変。 光秀がすごいなと思ったのが、その後の処理です。 信長討伐の正当性をしたためた書面を、献上品を持って参内。 民政安定のため、所司代、町奉行をすえ、神社仏閣には黄金などを寄進。 そして、京の民の税金免除などを、すぐに行います。 が、誤算だったのは、毛利軍と戦っていたはずの秀吉が思いのほか早く戻ってきてしまったこと、そして、娘婿である細川忠興が助けてくれなかったこと。 そして、敗走中に、落ち武者目当ての追剥の手にかかり、命を落として。 この後、光秀以外の人物のエピソードが。 明智左馬之助、光秀の重臣で、後に光秀の娘を貰ったようなのですが、伝説として語られている「明智左馬之助の湖水渡り」のシーンが描かれています。 光秀の敗死を知った左馬之助は、坂本城へ戻る途中、敵兵に遭遇し、琵琶湖を馬で渡って逃れた~。 琵琶湖の打出浜には、この記念碑があるそうです。 「麒麟がくる」では、左馬之助は、間宮祥太郎さんが演じていられますね、このシーンはでてくるのかな。 堀隼人正、架空の人物らしいのですが、光秀の死後、比叡山で光秀らしき人物を見かけたことから、生涯光秀を追ってゆき、そのことで苦節の人生を歩むことになります。 そして、後半で登場してくるのが天海僧正。 天海は、家康の信頼のもと、豊臣家を滅ぼし、盤石の江戸幕府を作り上げ、3代家光まで仕え、実に118歳で亡くなったといいます。 天海僧正は、比叡山で隠匿していた明智光秀だった~。 私が今までの歴史の授業で学んだイメージでは、信長があと少しで成し遂げる日本統一を邪魔した者という感じでしたが~。ですが、本来とても優秀で真面目な明智光秀、そんな光秀の生涯の願いは、戦のない平和な世、それを実現させたのかったかも。 私の亡くなった母は、かなりの明智光秀びいきで、明智光秀のことを悪くいうといつも怒られましたが。母の話では、母の家は明智光秀の血をひいている~とかで。 まあ、どのようなつながりだったかはわかりませんが、今年のNHK大河ドラマを見たら喜んだかもしれません。 この本も面白かったですが、今後の「麒麟がくる」の展開も楽しみです。

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