贖罪
WOWOWドラマ「贖罪」。湊かなえさんの小説「贖罪」のドラマ化。ある田舎町にできた足立製作所の工場と社員のための社宅。その社宅は、田舎町に不釣り合いなほど瀟洒な建物でした。そこに転校してきたエミリ(木村葉月)の環境に憧れや羨望を抱きながら、4人の小学生~菊池紗英(小俣絵里)・篠原真紀(木村真那月)・高野晶子(菊池和澄)・小川由佳(柴田杏花)~は、エミリと仲良くなります。夏休みのある日の夕方6時、彼女たちはエミリの死体を発見します。彼女たちは、犯人の顔をみていたはずなのですが、なぜか思い出すことができないのです。エミリの母・足立麻子(小泉今日子)は、それを許さず、4人を責めるのです。そして15年後、大人になった4人、紗英(蒼井優)・真紀(小池栄子)・晶子(安藤サクラ)・由佳(池脇千鶴)。彼女たちが抱き続けてきた罪の意識と、エミリとエミリの母に対する罪の意識が、さらなる悲劇を巻き起こすのです。小柄でおとなしい性格の紗英は、強迫観念から結婚するまで初潮を迎えられず、異常ともいえる結婚で、夫からは「フランス人形」として扱われ、それがとんでもない悲劇に…。晶子は、事件後、普通の生活をしていくことが申しわけないように感じ、大人になっても人とうまく接することができずに引きこもりに…。エミリを殺した犯人は意外な人物でしたが、エミリを殺害した理由も自分勝手理不尽なものでしたが、実はエミリは自分の子だと知ってしまった後の壊れ方が…。切ないという言葉だけでは言い表せない、なんともつらいドラマでした。