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タンゴを除くスタンダードダンスは、スウィングダンスといわれています。
これらは、体をスウィングさせることで推進力を得て、踊っていきます。 スウィングの詳細は後日考えることとして、まずはスウィングを行うタイミングについて考えたいと思います。 まずはワルツを例にとります。 「1&2&3&」という音楽の流れの中で、スウィングの開始はどこでしょうか。 一般的には、「3&」の「&」であると言われています。 そのため、普通はこの「&」のタイミングでスウィングを開始しようとします。 しかし、実際問題として、このタイミングで開始していては遅いのです。 なぜでしょうか? それは、このタイミング(「3&」の「&」)では、スウィングが「開始されて」いる必要があるからです。 このタイミングで「開始しよう」としていては、これを聞いてから準備動作に入ることになり、実際には「1」に近い(もしくは、より遅い)タイミングでスウィングが開始されるケースが多いのです。 そのため、少しずつ音楽から遅れていったり、遅れを取り戻そうと無理な動きをしてバランスを崩したり、二人の間にトラブルが発生することが多くなります。 この問題を解決するために必要なことは、「3&」の「&」では、「準備が終わっている」状態にすることです。 つまり踊り手の意識の中では、もっと早いタイミングから「準備を開始」する必要があるのです。 では「準備が終わっている」状態とは、どのような状態でしょうか? ・ムービングレッグとサポーティングレッグがほぼそろった状態 ・体重はサポーティングレッグ上にあり、リラックスした状態 ・ムービングレッグが、いつでも振り出せる状態 ・CBMがなく、骨盤や肋骨がまっすぐな状態 つまり、「二人が組んですぐのリラックスした状態」と言えます。 スウィングを開始する前に、毎回この状態を早いタイミングで作り出すことが、質の高いスウィングを作り出すポイントになると思います。 |
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