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「踊るお父さん」の「踊る情報局!」

「踊るお父さん」の「踊る情報局!」

近藤真彦 in 武道館・・・



ジャニーズ時代の思い出



ジャニーズ時代の思い出の中で1番印象に残っているのは

近藤真彦IN武道館・・・



日本武道館・・・・

その日、武道館の前に立った時、その大きさと威圧感にドギマギした。

「ここで踊れるんだ・・・」

自分が高揚していくのが判る。

楽屋に入って行く。



楽屋と言っても「ジュニア様」と書かれた大部屋だ。

中からは、若い男独特のはしゃぎ声が聞こえていた。

「おはようございます!」

誰ともなく挨拶を交わし、稽古着に着替える。

いつものメンバー・・・



その頃はまだ同じジュニアだった

元、光GENJIの大沢幹生と内海光二・・・

元、忍者の柳沢超に正木慎也・・・



スタッフから声がかかった

「リハーサル始めマース!」

慌ててステージへと向かった。



ステージに立ったときその大きさに愕然とした・・・

2階スタンドが目の前にある。

「高い!」

2メートル程の幅しかない細い長い花道で踊る事になった。

正直、下を見れば高くて怖くて、足がすくむ・・



そこで仲間のジュニアとスクールメイツの女の子達とすれ違う・・

少しでもバランスを崩すと下に吸い込まれていくような錯覚に陥る・・

振り付けどおり手を振り回したら、嵌めていた時計が外れて下に落ちていった・・

「うわっ!やば・・」

遠くの方で微かに落ちていった時計の音がした

本番で自分が落ちたら・・・

そんな不安が脳裏をよぎった・・



少しの休憩の後「客入れ」が始まった。

アナウンスが流れる・・



本番が始まる・・・



ステージの裏で出番を待つ・・

心臓は張り裂けそうな程脈打っている・・

1万人を収容した武道館の明かりが消える・・

場内に耳がつんざけそうな程の大歓声が沸き起こる・・・



「いよいよだ・・」

聞き覚えのある音楽が聞こえてきた・・

マッチの「ハイティーン・ブギ」だ



「行くぞ!」

誰の声かは解らなかった・・

夢中で全力でスロープを駆け上がりリハーサルの場所へと走る・・・

目の前には・・

1本の光り輝く道が見えた・・

そして・・真っ暗な闇の中に・・揺れ動く無数の蛍の群れがいた・・・



ファンの子が手にした蛍光色のペンライトだった・・・

大歓声に音楽がかき消される・・・

俺は闇と光と音楽と大歓声の中に包まれ・・無我夢中に踊っていた・・・

「気持ちいい・・・」

音楽の中で踊っているようだった・・・

「高い」と言う恐怖心も消えていた。

ただ全力で踊っていた・・・・



目の前に主役である近藤真彦がマイクを持って走っていく・・

歓声が一段と大きくなる。

「最高だ!」

その時が・・永遠に続いて欲しいとさえ思った・・



あの時の感覚を味わいたいがために・・踊り続けているのかもしれない・・

1度味わったらやめられない・・・

麻薬のようなものなのかもしれない・・





                           



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