2011/05/06(金)12:38
大切なもののために
突然ですが、10年間にわたり、勤めて参りました『六本木ラガッサ』を5月4日を持ちまして退店致しました。
このようなご報告が事後報告になってしまいました事を心よりお詫び申し上げます。
多くの皆様と出会い、ご愛顧頂き、時には優しく、時には厳しくご指導頂き、ご寵愛賜り、深く感謝致しております。
先の3月11日の大震災において、普段から精神的に弱かった妻が、『地震恐怖症』に拍車がかかったようになり、この度の断続的な余震にて、体調的にも放置出来ない状態になってしまいました。
この10年間に、2歳の息子と4歳の娘は小学校6年と中学校2年にまで成長しました。
一重に妻の努力に感謝せずにはいられません。
夕方出勤して、朝帰宅するまで母子家庭のように『夜』を過ごした10年間のストレスか、『夜が怖い』と子供のように泣き出すようになり、このままでは家族が壊れるとの思いに至りました。
今は『夜』一緒にいてあげる事しか救う手立てがないとの思いから、六本木ラガッサ、を退店する運びとなりました。
突然の事で皆様にお伝えする事も出来ず、またラガッサキャスト、スタッフを初め多くの皆様にご迷惑をお掛けしてしまった事を心よりお詫び申し上げます。
千秋楽を待たずに、舞台を降りてしまう事、最後までステージをやり遂げられない事に心苦しい気持ちで一杯ですが、ご容赦下さいますようお願い申し上げます。
今後につきましてはまったくの白紙状態ですので、何か決まりましたら、随時ご報告申しあげる所存でございます。
自分自身の人生を振り返り、ダンスもショーも、タレントも芝居もやれるだけの事はやってきました。
今は大切な命ある家族3人の父親として、夫として、夜一緒にいてあげる事、ただその事から初めたいと思っております。
この不況下、この年齢ですので、仕事も生活も予断許されぬ状態ですが前向きに頑張って行く所存でございます。
皆々様のお力添え、ご指導ご鞭撻、更なるご愛顧を誠に勝手ながら、宜しくお願い申し上げます。
武口明