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どうぶつ畑

どうぶつ畑

養老牧場お手伝いの一日

2005年8月11日、
埼玉の山奥の馬の養老牧場へお手伝いにいってきた。
朝から一日お手伝いしたかったので
前日隣町の宿泊施設に泊まる。

あまりのローカルっぷりに半ば感動する。

電車の扉が手押しだった。
どうやるのかわからなくてまわりをさりげなくみて
情報収集に励む。
冷静なふりをしながらこころはドキドキ。
ボタン押して扉開けちゃった。
ふふ・・・。

軽くコーフンする。

そしてバスの本数がない。
電車もない。
朝早くタクシー会社に電話しても誰も出ない。

軽く笑う。

牧場はとても小さく手作り感たっぷりだった。
田舎道に突如現れた牧場にびっくり。
敷地内にロバが放し飼いになってて2度びっくり。
街中じゃ考えられないなあ。
牧場の入り口には鉄棒が一本とロープが張ってあるだけ。
そこにロバがのこのこ歩っている・・・。
そしてスタッフさんがなかなかこなくて3度びっくり。

軽く焦る。


5頭の馬と1頭のポニーと1頭のロバ。
競馬や乗馬クラブを引退してその後の行き先のない馬は
処分となる。
ここにいる馬はみな、処分を免れた馬たち。
それぞれの馬に里親さんがいてここで最期を迎えるのだ。

馬はみんな20歳以上の高齢馬で
各馬四肢になんらかの問題をかかえている。
若いときにどのような運動をしていたかにもよるようだが
20歳を越えると大抵の馬(ポニー)は大なり小なり
四肢に障害がでてくるそうだ。
当然それにあったケアと医療と運動と食事のメンテナンスが必要となる。

(馬だけでなく家畜はすべてそうだが)
ほとんどが天命を全うすることなくその生涯を終える。
そのため高齢動物に関する資料やデータがないのが現実だ。
頭をひねることも多々あり、手探りな部分も多い。

たくさん話を聞いてきたし、してきた。
ここにいる馬たちのことや馬を取り巻く現状、
自分の今までのことやこれからのこと。

スタッフの方々は丁寧に受け答えをしてくれた。
言葉の端々に馬に対する真剣さや愛情が感じられ
とても嬉しかった。

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馬の終生牧場は最近増えてきているようだが一体、
終生を謳っているどれだけのところが
真剣に馬と向き合っているのだろう。
終生飼育というのはただ飼い続けることじゃない。
それぞれの個体に合ったそれぞれのケアができて
はじめて『終生飼育』といえるのではないか。



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