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カテゴリ:純作品・ドキュメンタリー
総合点:87 お勧め度:★★★★
(歴史の事実・衝撃性)=10 (重要度)=10 ![]() ●1982年 イギリス・インド アカデミー賞(作品・主演男優他 8部門) 監督・製作:リチャード・アッテンボロー 製作総指揮:マイケル・スタンレー・エヴァンス 脚本:ジョン・ブライリー 音楽:ラヴィ・シャンカール ジョージ・フェントン 出演:ベン・キングズレー キャンディス・バーゲン ジョン・ギールグッド マーティン・シーン エドワード・フォックス ●インド独立運動の指導者「偉大なる魂」マハトマ・ガンジーの波瀾に満ちた生涯の映画化です。 1893年。南アフリカで、肌の浅黒い一人の青年紳士が列車の一等車に乗っていたため、放り出されるという事件が起きます。明らかなこの人種差別に青年は激しい怒りを覚え、インド人移民に呼びかけて身分証明カードを焼き拾てることを提唱します。(ガンジーは若い頃、ロンドンで学んでいます) イギリス人牧師アンドリューズ(イアン・チャールソン)と『ニューヨーク・タイムズ』の記者ウォーカー(マーティン・シーン)がそれを支援、ガンジーは暴力をいっさい用いずに闘うことを信条としながら、「生涯禁欲」の誓いを立て、アシュラム(共同農園)を建設します。その彼の差別反対闘争にインド人労働者たちも次第に結束します。 以降、1948年に78歳で亡くなるまでに彼は、インド人差別からの発起、イギリス支配下にある祖国をつぶさに見て歩き、寒村では小作人の権利を守るため地主と闘い逮捕される、全国民の祈りと断食の日を制定しストライキを呼びかける、などなど、イギリスの強大な力の元に何度も逮捕・投獄されながらも、非暴力を貫いた抵抗運動を展開し、全国民の精神的支柱となります。 回教徒と袂を分かった1947年8月、アリ・ジンナー(A・パダムゼ)を指導者としてパキスタンが建国され、そのため、国境を中心として両教徒の間で衝突が激化、内戦状態になったときも、ガンジーはカルカッタで断食を行ない、民衆に武器を捨てさせることに成功します。 1948年1月30日。ガンジーはデリーで夕べの祈りをしている時、ヒンズー教極右派のヴィナヤク・N・ゴードセーによって暗殺される。葬儀には250万を越える人々が集まり、遺灰は聖なるガンジス川に流されたそうです。 ●世界には本当に偉大な人がいます。大きな川を前に静かに祈る姿を見ていると、それだけで涙が出てしまいます。 混雑した東京の雑踏から離れ、地元の駅に降り立つと、どこか別世界に降り立ったような不思議な感じがする。映画を見終わったとき、そんな印象にどこか似た感情が湧きました。こういう映画を見ていると、人間の偉大さと、人間が持つ残忍さや狡猾さといった反対の面とを、同時に思い知らされます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 24, 2007 10:48:23 AM
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