逃亡者

総合点：90　お勧め度：★★★★＋ (ストーリー展開/緊迫感）＝9　(独自性）=9　（映像）=9.5 ●1993年　アメリカ映画　監督：アンドリュー・デイヴィス　製作：アーノルド・コペルソン　製作総指揮：ロイ・ハギンス　ジェブ・スチュアート　 デヴィッド・トゥーヒー　原案：ロイ・ハギンス　ジェブ・スチュアート　 デヴィッド・トゥーヒー　撮影：マイケル・チャップマン　音楽：ジェームズ・ニュートン・ハワード 　出演：ハリソン・フォード（Dr._Richard Kimble）　トミー・リー・ジョーンズ（Deputy U. S. Marshall Gerard）　 ジュリアン・ムーア（Dr.Anne Eastman）　ジェローン・クラッペ（Dr.Nichols）　ジョー・パントリアーノ（Renfro） ■妻殺しの汚名を着せられた医師が、無実の罪を晴らすために逃亡生活を送る姿を描いて1960年代に大ヒットしたテレビドラマの映画化です。そのドラマは配役もよく、毎週非常に楽しみにしていたのですが、途中で放映が終わったかで、最終結論を見ないまま終わっていました。こういうのは視聴者としては辛いところ。今回の映画はそれを2時間で描いています。 ●シカゴの著名な外科医リチャード・キンブル博士は仕事も旨く行き、富と名声を得て順風満帆の人生を送っていた。ある夜のこと、緊急手術を終えて帰宅してみると、家から見知らぬ男が飛び出して行き、部屋の中に妻・ヘレンが倒れていた。彼女は既に虫の息で、キンブルの腕の中で息絶える。 　キンブルは妻殺しの容疑で逮捕され、起訴される。裁判で彼は、片腕の男を見たと主張するのだが、次々と彼には不利な状況証拠を突きつけられたこともあって、はからずも死刑判決が下ってしまう。たまたま州立刑務所へ身柄を移送される途中に護送車が列車と衝突する事故が起き、かろうじて助かったキンブルはその場から脱出する。 ■英語の教材にもなっている大変有名な作品です。物語を通じて緊迫感があり、結末の取り方も旨い。ハリソン・フォードの演技も表情も申し分ないのですが、特に良かったのは、逃走中に巨大ダムから決死のダイブを行う辺り。この映画、非常によく演出されています。 　官憲の追跡も追い方が旨いし緊迫感漲る。お勧めの映画です。