映画ドラマ・千一夜

2007/11/03(土)08:24

星を射る

韓国ドラマ(286)

総合点:89 お勧め度:★★★★+ (ストーリー展開)=8.5 (独自性・発想)=9 (描き方)=9 (チャーム度)=9 ●2005年 韓国ドラマ SBS 監督:イ・ジャンス(天国の階段 美しき日々) 出演:チョ・インソン(ク・ソンテ) チョン・ドヨン(ハン・ソラ) パク・サンミョン(ハン・パダ=ソラの兄ちゃん) イ・ソジン(キム・ドフン=パダの親友) ホン・ウニ(チョン・イェリン=女優) ピョン・ジョンス(イ・ミリョン=ソラの親友のスタイリスト) ●ソラとパダは田舎から出てきた仲の良い姉妹。パダは親友のドフンと共に芸能事務所をやっていて、今はパダが見つけてきた新人女優イェリンの売り込みに必至だ。  ソラは30を目前に、職にも就かないでパダに頼り、暢気な生活を送っている。パダはソラを大学に行かせようと彼女を予備校に通わせるが、頭に何も入らない彼女はサボってばかり。想うのはドフンのことで、必ずドフンが結婚してくれ、自分のさえない人生を変えてくれると信じていた。  遂に遣ってきた30歳の誕生日、ソラはパダとドフンとともに釜山映画祭に行くことになった。そこに来ている有名監督にイェリンを売り込むのが目的なのだが、旅行気分で浮かれていたソラはホテルでボヤ騒ぎを起こしてしまう。ボヤで燃えてしまったのはイェリンの衣装と、イェリンのための台本だった。  慌てるドフンとパダだったが、たまたまその部屋付きのホテルのベルボーイ、ク・ソンテが、本読みを練習していたイェリンの言葉を覚えており、パダはソンテに助けられることになる。 ●チョ・インソンは「バリでの出来事」の演技があまりにも強烈で、個性豊かな(というか自己中心的な)お坊ちゃんを演じきっており、その印象が頭に強く残ってどうも好きになれなかったのですが(むろん、バリでの出来事の演技は演技で、彼の演技力が凄いのであって彼の性格が悪いというわけではないのだけれど)、このドラマでは少し障害のある青年を好演しています。  第一話では、ソラがあんまり魅力の無い女性に描かれていて、この先どうなるのだろう、と期待薄だったし、まあそれでも見るかなあ的な思いで見ていたのですが、話が進むごとに面白くなってきて、中年独身おばさん的女性たるソラが、自分の天職に目覚め始める頃から次第に次第に魅力的になってきて、うーむ、このドラマ、なかなか遣るわいという感じになりました。  とくに良いのは彼女の声です。彼女の天真爛漫というかおおらかというか、あの声音で「ク・ソンテ~」というのが、次第に妙に心地よく聞こえるようになる。不思議です。  男優ではパダが良かった・・・。 ●という訳で、最後にはチョ・インソンのク・ソンテもソラもパダも、そしてジョンスも、何か凄く愛せる人物像になって終わりました。

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