映画ドラマ・千一夜

2007/10/27(土)22:35

フルハウス

韓国ドラマ(286)

総合点:90 お勧め度:★★★★☆ (ストーリー展開)=8.8 (独自性)=9  (好感度・音楽)=9.2 (俳優期待度)=9.5 ●2004年 韓国ドラマ KBS 製作 :演出 ピョ・ミンス 脚本:ミン・ヒョジョン 原作: ウォン・スヨン 音楽: ジ・ピョンウォン 出演 : ソン・ヘギョ(ハン・ジウン) ピ(イ・ヨンジェ) ハン・ウンジョン(ヘウォン) キム・ソンス(ユ・ミンヒョク) イ・ヨンウン(ヤン・ヒジン) カン・トハン (シン・ドンウク) チャン・ヨン (ヨンジェの父) ソヌ・ウンスク(ヨンジェの母)キム・ジヨン (ヨンジェの祖母) ●海岸の端に建てられた素敵な家=両親の遺産である「フルハウス」に一人で住んでいるハン・ジウンは作家の卵。小学校以来であるドンウクという友達と、彼の恋人であるヒジンに励まされながら作品を書いているのですが、妊娠した恋人・ヒジンのために、ドンウクはジウンを騙すことを考え付いてしまいます。  ドンウクの提案で、ジウンはファーストクラスの飛行機で上海に出かけることになり、その座席で隣り合わせたのは、何と人気俳優のイ・ヨンジェ。彼に憧れるジウンですが、初めての飛行機に浮かれ飲みすぎて、ヨンジェの服に吐いてしまう・・・。  上海に到着後、ようやく様子がおかしいことに気づいたジウン、ところがお金がない! ようやくのこと、ヨンジェに借りて帰国するも、フルハウスは既に人手に渡ってしまっていたのでした・・・。 ●ハン・ジウン:インターネット小説家として執筆活動するジウンは、単純で陽気なお嬢さん。両親の遺産であるフルハウスを取られてしまい、成り行きからヨンジェと契約結婚までしてしまいますが・・・。 イ・ヨンジェ:アジアのトップ俳優として表面上はかっこよいのですが、プライドが高く自分に素直になれないため、ジウンと様々な場面で衝突する。 ヘウォン:ヨンジェとミンヒョクの幼馴染み。美しくセクシーな名家の箱入り娘。同性からはねたまれつつも男たちの憧れの的といったタイプ。ミンヒョクが好きなのだが、ミンヒョクは彼女に関心がない・・・。 ユ・ミンヒョク:青年実業家。巨大メディア企業の経営理事として、スマートでハンサムでマナーが良く、話も上手。全てがそろった女たちが夢に描く男性です。ジウンの本質を見抜いて、彼女にプロポーズする。 *********************(多少ネタバレします)****************************************** ●このお話は韓国での人気漫画が原作だそうです。マンガと言うのは凄い力があり、言いたい事に焦点を当て、他をぼかして(描かないことでそうできる)しまうことが可能ですが、実写はなかなかそうは行かない。マンガではイラストチックに主人公をデフォルメできますが、現実の人間が演じるドラマでは、そこで使うセリフも表情も、かなり緻密に計算しないとボロがでてしまいます。 ●当初、このドラマでのピは、演技がぎこちなく、最初の巻はハラハラしながら観ていましたが、だんだん良くなり、最後の方では役に嵌りきって演じていて好感持てました。 ●ですが、ともあれ、このドラマを明るくし、新鮮に感じさせ、好感度を大変よくしているのはソン・ヘギョさんの力が非常に大きいです。もともと彼女は可愛くて小柄で、誰が見ても韓国一可愛い、という感じの女優サンなのですが、ここで演じるのは普通の娘・・・。という訳で、多少の無理はあるのですが、笑顔が素直だし、悪口言っても愛嬌があるし、友人に怒ってもつい許してしまう情の深い暖かさがあるし、「クマ3匹」の歌も踊りも良いし、また、毎回着てくる衣装が場面に大変マッチしています。(彼女はそれを自分で提案しているんだと、何かの本に書いてありました)  また、困ったときなどに特徴のある笑い方をするのだけれど、これが旨い! 自然な感じのままの演技もセリフ回しも、俳優さんとして凄くこなれていて実力が高いなあ、と思いました。 ●ドラマの筋立て自体は割りと単純で、進行も素直なのですが、彼女の言うセリフが心根を素直に記していて好感持てるし、恋敵になるヘウォンもミンヒョクも基本的には悪い人ではないので、底辺に暖かさを感じながら見られるドラマです。 ●良かった場面: ・フルハウスからの景色がいい! ・ソン・ヘギョさんの笑顔がいい!(ずっと観ていてもいいですね) ・第7話でのヨンジェの会見でのセリフ。しびれます。ピも旨い! ・マジックランドでのスケートの場面。(僕は二人より旨いです・・・念の為) ・ヨンジェの家族が暖かい・・・。 ●ソン・ヘギョさんのファンなので、上記のような感想になってしまいますが、ま、人生をハン・ジウンみたいな女性と送ることができる男性は、幸せです!!!!

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