映画ドラマ・千一夜

2007/11/17(土)15:04

パリの恋人(Funny Face)

ミュージカル(30)

総合点:77 お勧め度:★★★☆  (シナリオ)=7.5  (映像、画の出来)=8.3 (物語の完結性)=8.5 音楽=8.2 (ダンス)=8.6 ●1957年度 アメリカ映画 監督:スタンリー・ドーネン 製作:ロジャー・イーデンス 原作:レオナード・ガーシュ 撮影:レイ・ジューン 音楽:ジョージ・ガーシュウィン アイラ・ガーシュウィン スクリプター:スタンリー・ドーネン 振り付け:ユージン・ローリング フレッド・アステア 出演:オードリー・ヘップバーン(ジョー) フレッド・アステア(Dick Avery) ケイ・トムスン (Maggie Prescott) ミシェル・オークレール(Prof.Emile Floste) ロバート・フレミング (Paul Duval) ●主筆マギー・プレスコット女史率いるファッション雑誌=クォリティ・マガジンは、インテリにも受ける新しいコンセプトの雑誌を模索中。社を出て街の閑散とした本屋の中にモデルを配して、新機軸を画する。ところが、選んだモデルはほとんどインテリ話に関心が無く困っていると、カメラマンのディックは仮にモデルに起用したその本屋に勤める若い娘ジョーの顔がイカしているという。  試しに撮影してみると、これがgood! 彼女をミス・クォリティとして、パリの世界的デザイナー、ポール・デュヴァルに衣裳を作らせ、ファッション・ショーを開き、その写真を独占して大いに雑誌を売ろうと計画した。 ************************************** ●フレッド・アステア、オードリー・ヘップバーン主演のミュージカルです。音楽の担当がガーシュインというのは驚きでしたが、どうも今ひとつ私にはアンマッチ。 ●1950年代は、ミュージカルもまだ完成の領域には至っておらず、したがってよほど旨い踊り手でないと、長いこと飽きずには見ていられない感じがある。今回の映画では、アステア踊る闘牛士のシーン辺りは大変旨くて良かったけれど、他はこの頃の映画にありがちな演出で、私にはどうもいまいちです。(サウンドオブミュージックのような自然感があるわけではないし、ウエストサイドストーリーのような歯切れのある演出でもない) また、オードリーは多分自声だと思いますが、歌は音にあっていますが、声に「魅了する音質」がない。チャーミングな彼女なので、残念です。 ●物語はミュージカル向けによく考えられては居るのですが、歌のシーンの始まり方も、曲と踊りの長さもそれぞれがかなり長くて、現代から見ると間延びした感じがある・・・。 ●シーンとしては、パリでのオードリーを様々な衣装で映した写真はいずれも良いし、シンデレラのお城を思わせる教会のシーンは綺麗でした。原題「Funny Face」を「パリの恋人」とした日本映画の配給先は、名前付けるセンスがありますね! ファニーフェイスより、ずっとお洒落に思いませんか?

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