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映画ドラマ・千一夜

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April 2, 2011
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カテゴリ:韓国ドラマ
評点 ★★★★+(ところどころ★★★★☆) 構成=83 せりふ=92 音楽=87 俳優の魅力度=95

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●2006年度 韓国ドラマ MBC 監督:ピョ・ミンス 企画:キム・ナムウォン 制作:イ・ガンフン 脚本:チョン・ユギョン 撮影:ヨン・ソクトル キム・ジュシク 照明:イ・ヨンホ キム・ドビン 演出:ピョ・ミンス ハン・ジュソク
●キャスト
◇チェ・スンヒ:キム・レウォン
 映画監督。オーストラリアで育ち、音楽専攻の若い娘/イ・ヘスと熱い恋に落ちるが・・・。
◇キム・ボクシル:チョン・リョウォン
 江原道の田舎で育った母親思いの娘。スンヒを好きになる・・・。
◇ユン・ミヒョン:カン・ジョンファ
 財閥の会長の孫娘。イ・ヘスの従妹で美人。
◇ハン・ジョンフン:パク・シフ
 会社の社長で有能な男。スンヒの良き友人で優等生。
◇キム・スノク:イム・イェジン
 ポクシルの母親。昔の練炭事故で、少しぼんやりしている。
◇アン・ジニ:イ・ボヒ
 イ・ヒスの母親で財閥会長の娘。
◇イ・ヨンノ:ソン・ジェホ
 財閥の会長。
◇チョ・ドゥシク:キム・ハギョン
 ポクシルの学校の先生。
●あらすじ
 映画監督のチェ・スンヒはオーストラリアで育ち、26歳の若さで世界映画祭で賞を受けるような作品を手掛けていた。しかし、その絶頂期に最愛の女性、イ・ヘスを交通事故で失ってしまう。しかもその事故が自分の運転中であったことから、自分を苦しめ、ヘスの家族からも疎まれ、強い悲しみから立ち直れずにいた。
 3年が経った。ある日、スンヒは親友・ハン・ジョンフンの依頼で、プロモーションビデオの撮影をする為に、江原道へロケハンに行く。そこで、死んだヘスに瓜二つのキム・ボクシルという娘と出会うことに・・・。
************ 多少ネタバレ **********
●感想
 ドラマの印象にもさまざまあれど、この作品は「小さな可愛い佳品」みたいな印象です。動物で言うと可愛い子犬とかコアラとか、鳥で言うと翡翠みたいな感じかな? 
 実際、ドラマの中でも、自由で気が強くて、でも、たいそう愛らしい仕草で周囲の男性を魅了してしまうポクシルを表現するのに、「子犬」の言葉が使われますが、まさにその通り!
 ストーリー全体の構成としては、韓国ドラマでは幾分か当たり前の感じがするし、ライヴァルとなるジョンフンやミヒョン、それにポクシルの実の母の行動なども想定の範囲内で、評点は結局、総合としては★4つ+くらいにしたのですが、初回から第12話辺りまでは非常に良くできていて、面白かったです!
●どこが良かったかというと、チョン・リョウォン演じるポクシルが素朴で素直で、周囲に対して自分の気持ちを偽らないところ。彼女はスンヒに気恥ずかしそうに自分の気持ちを示すのにも、たいそう素直です。また、そのポクシルの髪形と服装ですが、頭の左右に2本の長い編みの部分を出したヘアスタイルで、これは赤毛のアンとか、あしながおじさんの主人公のような塩梅があって、僕としては大層好きなタッチです。これはまた、完全な都会娘であるミヒョンとの対比にもなっていて、なかなかに上手かった。
 それと、スンヒを演じるキム・レウォンの、細かい部分に至るまでの演技の旨さが光りましたネ。彼は特に視線の置き方が、いいと思いました。
(実際、この作品はチョン・リョウォンとキム・レウォンでないと成り立たない)
●見どころやセリフの良いところは何か所かありますが、特に、前半のポクシルのセリフは秀逸です。後半では、ポクシルが気恥ずかしくて両手で顔を覆うところとか、スンヒと連れ立って未来に向かって走るところとか、そこらあたりの表現や演出が良かったです。
●俳優としてみると、都会の女性が田舎娘を演じるのは、本当は難しいと思います。チョン・リョウォンも、田舎にいるときでも決して田舎娘の顔はしていないし、着ている服も新しいものを使い過ぎていて、実際の現実とは合わないところが多々あるのですが、でも、それを含めて、彼女の妙な可愛らしさが初めから最後まで変わらずに進み、終了感も佳かったです。
●2006年の放映時には、「君はどの星から来たの」という一風変わった表題で好スタートをし、「春のワルツ」を上回る視聴率だったそうです。
 タイトルバックが流れる際に、スンヒが「君はどの星から来たの?」と聞くセリフに続いて、ポクシルが「クッセヨ?」と答えます。この答え方が何とも秀逸です!!! 10話辺りに進む頃になると、この会話を聞くだけで笑ってしまっていました。
●ということで、久々、好印象の現代恋愛ドラマでした。この作品、好きですネ。 





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Last updated  April 2, 2011 02:55:05 PM
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