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カテゴリ:アニメ・人形劇
評点 ☆☆☆☆+ 発想=90 画像=90(だけど・・・)
![]() 【送料無料】【ポイント3倍アニメ】劇場アニメーション『星を追う子ども』 ●2011年度 日本アニメ アーティスト:新海誠/金元寿子/入野自由 ほか 声優:金元寿子/入野自由/井上和彦ほか 監督:新海誠 脚本:新海誠 原作:新海誠 ●あらすじ 山の中の村に住むアスナは、父の形見である鉱石ラジオから聴こえてきた不思議な印象を持つ唄が忘れられない。或る日、ネコのミミとその岩に寝転んでいると、シュンという背の高い少年がやってくる。見たこともない動物と戦ったシュンは、腕に怪我をし、自分は異世界からやってきて、君に逢いたかったんだ、と告げるが、翌日、突然姿を消してしまう。「もう一度あの人に会いたい」そう願うアスナの前に、シュンと瓜二つの少年シンと、妻との再会を切望し、アガルタを探す教師・モリサキが現れる。 ******** 多少ネタバレします *********** ●感想 一人でアニメを制作している新海監督は凄い才能の持ち主で、次作が期待されていた! という訳で、今回の作も期待しておりました。 DVD屋さんに飾ってあったプレミアム情報(空を飛行する異世界の船=ローマ帝国のガリー船というか、古代のエジプトの舟というか、神舟というか、や、半分生育過程を思わせる半神半人のような動物とか、美しい自然の独特の描き方の風景など)から描いていたのは、地下世界から遣ってきた少女の活躍物語だったのですが、ちょっと違うストーリーでしたね。ですが、古事記にあるイザナギ/イザナミの尊の物語を引いて、ストーリーの核としているのには感心しました。 全体的に、もしもこの作品が、もう少し大勢の人の手を経て練られてから完成していて、細部のディテールが十分に肉付けされていたなら、非常に面白いお話になったかな、と思ったのですが、出てくるアイテムが豊富なわりに、それを生かし切れていない部分とか、印象的な風景シーンが、場面場面であまりにも似ていることとかがあって、一人で作業する限界みたいなものが悪さをしている部分が気になってしまい、物語に没頭してみる感じが今一つ、湧いて来ませんでした。正直、ちょっともったいない・・・、というのが私の感想です。 ●このところ、私も精神/神経的な疲れが残っているのか、どうも文章的に上手い表現ができないので、良いなあと思った点と、不十分に思った点を箇条書きにして、今回は感想を終わりにしようかと思います。 ●良かった点 ・異世界の構築要素としての登場アイテムの豊富さ ・古事記からの命の意味の引き合い ・個々の絵の完成度の高さ ・少女のセリフが良く練られている点(心の優しさの表し方が上手い) ●不十分に思った点(というか、制作の大変さを考えると言いにくい面でもあるのですが) ・宮崎アニメに出てくるアイテムにとても似たアイテムが多い点(主人公の少女のデザイン/巨神兵の肉の崩れる場面を思わせる異世界の動物の成り立ち/ラピュタの飛行石のアイデア/ラピュタのムスカ大佐を思わせるモリサキの言動/千と千尋の神隠しからの生命体を包む緑色の泡など) ・手前を暗くし、遠方を非常に明るく描く風景の絵は、一枚一枚はそれぞれ非常に素晴らしいのですが、それを延々と続けられると、見る側は疲れます。もっと途中を軽快に運んだ方が良かったのでは? 印象的な絵は、使う回数が大事、と思いました。 ・地下世界にも太陽があって、いわば地上世界と何一つ変わらない古代世界になっています。その登場意義はなんでしょうか? ・古事記については、初めてこの映画でその話を知った人には新鮮かと思います。でも、物語の前半でモリサキが語った古事記の引用で、物語の最終場面が、パッと頭に浮かんでしまった私としては、ウーン、途中で唸ってしまいました。 ●以上から、☆4つ+としたのですが、異色作!、という点では面白かった。今後も期待しています。 ![]() にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 4, 2012 08:36:28 AM
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