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ジョニー・デップ


2006年02月24日
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カテゴリ:海外文学
イエスの遺伝子(上)イエスの遺伝子(下)2002年のアメリカ。
医学スリラー。天才遺伝子学者トム・カーターは、人間の設計図ともいえる遺伝子の内容をすべて解読する画期的装置<ジーン・スコープ>を発明する。
彼は、八歳になる一人娘ホリーの遺伝子を装置で調べ、ホリーが一年以内に脳腫瘍で死ぬことを知る。
娘を救うため、カーターはあらゆる可能性にしがみつく。
そして、最後に残された道は、奇跡の治癒能力を持つイエス・キリストの遺伝子の謎を解くことだった―。
メサイア・コード(上)メサイア・コード(下)
クライム・ゼロ


ストーン・サークル002 アーチーズ国立公園ニ千年の時を経て、とうとう預言者<救世主>が現われるのか?

ヨルダン南、ブラザーフッド(秘密結社)の統率者、エゼキエル・ドラクロアは砂漠の中の5つの岩でできたインナーサークルを目指した。謎のサークルストーンの内部で2千年燃え続けてきた、神秘の炎の色が変わったという知らせを受けたのだ。現代に<救世主>が生まれたことを示す炎の色だった。<救世主>をみつけなければならない。エゼキエルは、テンプルトン騎士団のシリア部クラク・ド・シュバリエ城のサー・アントアーヌ・ドラクロアの末裔だった。


イエス 病を癒す.gif35年後、救世主はまだ見つかっていなかった。

天才的な遺伝子学者トム・カーターはノーベル賞を授与された夜、突如悲劇が見舞う。最愛の妻が殺害されてしまったのだ。しかも妻の遺体から、遺伝性の脳腫瘍が発見される。その腫瘍は愛娘ホリーにも受け継がれていた。"ジーンスコープ"は娘の余命を1年以内と診断。娘を救うためトムが最後にすがったのは、奇跡の治癒力を持っていたと思われる、イエスの遺伝子を解析し、彼と同じ遺伝子情報を持つ人間を現代世界の中から探し出すことだった。

*ジーンスコープ・・人間の遺伝子の内容を完全に解明する装置

●遺伝子遺伝子出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2千年前のイエスの行った<癒し>は、彼が特別な遺伝子を持っていたから。それが現代の遺伝子工学で解き明かされる。さらには、彼と同じ遺伝子をもつ人間が存在するらしい。

本で語られている遺伝子工学の技術は現実感がある。ヒトゲノムの解読がもう90%位というようなニュースを聞いたような気がしますし、この本ではそれより1歩進んだ世界が実現しています。「クローン羊」や「トリノの聖骸布のDNA」「3千年前のファラオのDNA」などなど、、。遺伝子からの病気の治療はきっと可能になる話と思います。物語では10億単位の人々のDNAが、世界各地の病院や研究所に保管されていてイエスの遺伝子に一致するデータをハッカー行為で検索しまくります。それにしても、人間の性質や病気・寿命などがDNAを調べれば一瞬にして分かる世界というのはどうだろう。薄ら寒い気がしてくるのですが。これまた<神の領域>に関わると論議を呼ぶでしょう。


●救世主は誰

イエスと同じ遺伝子を持つ現代に現われた人物は<救世主>となるのか。
イエスが<特別な遺伝子の持ち主>だった、というのは、<ペテン師>だったという説と同様に面白かった。 その遺伝子が現代世界に現われたとき、善人や教会関係者になるとは限らない。しかも、現代の技術で誰でもその遺伝子を持つことが出来るようになったら??人類の寿命が果てしなくながくなってしまったら。。ラストのまとめは、もうちょっとよく吟味しないといかんでは?という感じ。

癒しのハンド・パワーというと、スティーブン・キングの「グリーン・マイル」を思い出しますな~。。

●聖遺物

世界中にある聖遺物名が出てきて面白かった。それらが皆、DNAを探索するとまがいもので、トムはがっかり。ホリーを救う時間がどんどん無くなっていく。タイムリミットがあると、緊張感が出ますね。

◆トリノの聖骸布 ◆サルディーニャ島チタヴェッキアの涙を流す聖母マリア彫像 ◆ポルトガルにあるマリア・オルタの十字架像 ◆サンエィアゴ=デ=コンポステラの毛髪 ◆エルサレムの”聖なる血”のある聖堂 ◆フランスのミアボーの血を流す石版 ◆カルカータのキリストの包皮 ◆ランチアーノの聖体 ◆キリストの聖骨 ◆聖痕


まとめ

本作は、イエスの血のサンプルを見つけるまで苦労はするけど、見つかってからはちょっと単純。イエスのDNAを元にホノグラムでイエスの姿が作られるけど、どうもありがたみがない。。サンプルからは、病気治癒の血清が簡単に作られる。そんなに簡単な話でいいのか。。という気がします~。それに謎の秘密結社もどうも、重みが足りない。歴史的にも、組織内部の話にしても。 

「ダ・ヴィンチ・コード」の暗殺者、「聖骸布血盟」のテンプル騎士団の末裔など、本作からモデルのヒントを得ているようです。この本は少々詰めが甘い気がしますが、のちに書かれる本へいろんなインスピレーションを生んだようですね。のちの本の方が、パワーアップしてて面白い。

文庫化にあたり「イエスの遺伝子」が「メサイア・コード」に変わっているのは、「ダ・ヴィンチ・コード」を絶対意識してる?と思いました。







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最終更新日  2006年03月01日 08時10分35秒
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