がちゃのダンジョン  映画&本

2006/03/16(木)17:10

エミリー・ローズ

『エミリー・ローズ』 (2005) THE EXORCISM OF EMILY ROSE 上映時間 120 分 製作国 アメリカ ジャンル ホラー/ドラマ/ミステリー 実話を基に、悪魔に取り憑かれてこの世を去った少女の数奇な運命を辿っていくオカルト・ホラー。悪魔祓いによって少女を死なせたとして法廷に立たされた神父と女性弁護士の真実を巡る緊迫の裁判劇を描く。監督は「ヘルレイザー/ゲート・オブ・インフェルノ」のスコット・デリクソン。出演は「愛についてのキンゼイ・レポート」のローラ・リニーと「エターナル・サンシャイン」のトム・ウィルキンソン。また、新進女優のジェニファー・カーペンターがタイトルロールを熱演。  公式サイト ストーリー:ある日、神父ムーアが悪魔に呪われたという19歳の女子大生エミリー・ローズに悪魔祓いを施した末、死に至らしめたとして過失致死罪で起訴された。彼の弁護には、野心的な女性弁護士エリンがあたることに。エミリーは精神病で、薬の服用をやめさせたことが原因だと主張する検事側に対し、エリンはムーアの真摯な主張をもとに悪魔の存在を証明していく――。ある深夜3時、大学寮で寝ていたエミリーは焦げ臭いにおいで目を覚ました途端、原因不明の痙攣や幻覚に見舞われる。以来、症状が悪化し、病院でも改善が見られない彼女は自宅で療養する。やがて、自分の中に何かが取り憑いていると確信したエミリーは、ムーアに全てを託す。だが、彼の懸命な悪魔祓いも空しく、エミリーは無惨な姿で命を落としてしまう…。 感想: 70年代のドイツで実際に起こった事件を元にしているという裁判映画。 ホラーというか、裁判劇といったほうが良いようですね。題名は「悪魔裁判」がピッタリなんでしょうけど、それだとイメージがもっと時代がかっってしまいますね。 「”エミリー・ローズ”という悪魔に憑かれた少女のはなし」、神父の彼女のはなしを裁判で証言したいという意志が核なので、その辺を含んでいる題名に思えます。 「ホラー界のイナバウアー」の由縁となったポーズは凄かった。 ジェニファー・カーペンターの絶叫ぶりは、「キング・コング」のナオミ・ワッツを軽く超えてます。 これまでの悪魔祓い映画「エクソシスト」「」コンスタンティン」を違うのはあくまで現実的に事件を検証している点です。SFX駆使の悪魔の出演はありません(^^)エミリーの死の責任は果たして、精神疾患薬投与を、やめたからか、続けたからか。。エミリーの症状は精神疾患か、悪魔憑きか。。 神父の謙虚で寡黙な誠実そうな様子、ローラ・リニーの出世狙いな懐疑的弁護士も、映画からうさんくささを拭ってくれたように思います。 ネタバレ注意↓  エミリーに取り付いた悪魔6体の名前 悪魔を祓うとき、相手に名乗らせ正体を見切って、初めて追い祓う準備が出来る。つまり相手としっかり対話するんですが、これは精神分析の「トーキング・キュアー」という治療と同じ。映画もこのシーンは すごい迫力でした。 1.ケインにとりついた悪魔 子供として初めの人間夫婦アダムとイヴに生まれた長男。アベルの兄。 これは 「ケインとアベル」の<弟殺し>のケイン。「創世記」では最初の殺人を犯した者とされる。 2.ヘロデ王?にとりついた悪魔 「マタイによる福音書」”新たな王(救世主)の誕生を恐れたヘロデ大王が二歳以下の幼児を虐殺(幼児虐殺)させたため、イエスと両親がエジプトに避難した” 皇帝だと思ったですが。。  (訂正)↑ヘロデと思ったのは、ネロの勘違いのようです。「暴君ネロ」 3.ユダにとりついた悪魔 「イスカリオテのユダ」イエスの使徒の一人で言わずと知れた、イエスを裏切ったことで有名。裏切り者の代名詞。 で、4、5、6が、覚え切れなかった。 6がルシファーじゃなくて、、なんだっったかなエミリーにとりついた悪魔の名前、6つが気になってます。7つの大罪↓とは関係ない名前だったようですが。。誰か有名な罪を犯した人物の名前だったと思います。 7つの大罪名とそれに比肩する悪魔の名 (悪魔の名 綴り 大罪の名 英語 ) ルシファー Lucifer 傲慢、高慢 Pride(プライド) レヴィアタン Leviathan 嫉妬 Envy(エンヴィ) ベルゼブブ Beelzebub 暴食、食欲 Gluttony(グラトニー) アスモデウス Asmodeus 色欲 Lust(ラスト) ベルフェゴール Belphegor 怠惰 Sloth(スロウス) マモン Mammon 貪欲、強欲 Greed(グリード) サタン Satan 憤怒 Wrath(ラース) 悪魔が本当にいるのかどうか信じるのは難しいけれど、あり得ないとも言い切れない。 撮影中に、主演のエミリー役のジェニファー・カーペンターと弁護士役のローラ・リニーが撮影中に実際に体験した突然、テレビやステレオのスイッチが何度も入るという怪奇現象。こうした映画では怪奇現象がよく聞かれます。話題作りといえばそうなのかもしれませんが、やっぱり未知の世界、存在が、無いとは言い切れないかな~ット思いました。それに、亡くなったエミリーのモデルとなった少女の意志は、確かに崇高なものだったのでしょうし。 映画関係者に事故や不幸がなくてよかったですね。 ・世界中に300万人?もエクソシスト(悪魔祓い者)はいる ・こうした症例の90%以上は精神疾患によるもの ・病気と悪魔憑きの区別はとても難しい 監督: スコット・デリクソン Scott Derrickson 製作: ポール・ハリス・ボードマン Paul Harris Boardman   出演: ローラ・リニー Laura Linney エリン・ブルナー トム・ウィルキンソン Tom Wilkinson ムーア神父 キャンベル・スコット Campbell Scott イーサン・トマス ジェニファー・カーペンター Jennifer Carpenter エミリー・ローズ コルム・フィオール Colm Feore カール・ガンダーソン ジョシュア・クローズ Joshua Close ジェイソン ケン・ウェルシュ Ken Welsh ミュラー博士 ダンカン・フレイザー Duncan Fraser カートライト博士 JR・ボーン JR Bourne レイ メアリー・ベス・ハート Mary Beth Hurt ブリュースター判事 ヘンリー・ツェーニー Henry Czerny ブリッグズ博士 ショーレ・アグダシュルー Shohreh Aghdashloo アダニ博士

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