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お久しぶりな映画館鑑賞に行ってまいりました。
『TIME』です。 スタッフ 監督: アンドリュー・ニコル キャスト ジャスティン・ティンバーレイク アマンダ・セイフライド キリアン・マーフィ オリヴィア・ワイルド チェック:テクノロジーの発展によって老化を克服し裕福な者は永遠に生きられる一方、貧しい者は寿命のために働き続けなければならない近未来を舞台にしたアクション・サスペンス。監督は『ガタカ』のアンドリュー・ニコルが務め、斬新な発想で時間に支配された究極の格差社会を描き出す。主演は、『ソーシャル・ネットワーク』のジャスティン・ティンバーレイク。共演には『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライド、『ダークナイト』のキリアン・マーフィら多彩な顔ぶれがそろう。 ストーリー:科学技術が進歩したことにより老化現象を解決した近未来、25歳で生体の成長が止まると余命はあと1年という社会が構築されていた。富裕層は寿命を気にしなくていい一方、貧しい人々は寿命を延ばすためにあくせく働き続けなければならなかった。貧しい青年のウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は、時間と引き換えに裕福な男性を殺した容疑を掛けられ、追われる身となってしまい……。 いや~、古き良きSFB級映画の香りがビシビシくる作品でしたね~。 レイモンド・ブラッドベリ原作『サウンド・オブ・サンダー』(2004)が思い出されてなりませんでした。『華氏451度』(1966)ほどひどくないけど。あ。SFの古典名作をひどいと片付けてはいけませんわね。3Dオンパレード時代に、このパラット感あふれる映像で勝負に出た監督に拍手~。 CGを使わないと、SF映画はこんなにも閑散としたパラット画面になるのかいって事ですね。 ホンットにシンプルなストーリーです。 貧乏な主人公が、ある日バーで偶然、ある人物に出会い、人生が大きく変わる。 金持ち社会に踏み込んで、しこたま儲け、ある金持ちに気に入られる。 人生を変えるある女に出会う。 女と手に手をとって、社会の変革冒険を引き起こす。。 SF小説って、現実世界ではない空想世界でしか起きない設定の中で、人間社会の不条理やら、人間の傲慢さ愚かさ素晴らしさ・・・やらなんやらを、浮き彫りにして見せてるんですね。監督は、あえてCGは一切無しで映像構築したんでしょうか。 『TIME』は、登場人物少ないし、ストーリーはシンプルだし、キリアン・マーフィは年とっちゃったし、アンドリュー・ニコル監督好みのSF女優は、マスカラばっちり唇ボッテリ女性なんだね、とか、 そもそもは、格差社会についてなんか言いたいワケ?とか思いながら観てました。 でも、この、通貨さえも年齢っていう社会構造はおもしろいと思いました。 この世界の住人にとっては面白いドコロじゃありませんわね。 コーヒー一杯、10分、とか、給料や家賃も2時間分とか2日分、とか。 シビアだし、こわい~。 寿命でなんでも支払わされる。。 原作があるのかな? 時間管理官のキリアン・マーフィー、結局、主人公の父の死の原因人物だったんでしょうか? ハッキリしないままになっちゃったのが、置いてきぼりで終わってしまった気分。 この謎の人物を、キリアン・マーフィが存在感を醸しだしてました~。 あれこれ人物説明がない分、俳優の力量がいるところでしょう。 主人公のママが最初登場したシーンは、ぐっと引き込まれましたよ。 キッチンで洗い物をしている、てっきり彼女なんだろうと思ってたら、「母さん」と呼びかける主人公。 そうか~。この世界では、みんな25歳で姿がストップするから、親子でも、恋人みたいなんだ。 そして、バス代さえも足りなくなって、必死で走るシーン。 非情で無情な世界に生きる、過酷な人生を送るこの世界の住人たちの苦労が、腑に落ちる瞬間。人生の終焉を迎える瞬間。衝撃的。 小説を読んでるみたいな映画でした。 現実感の感じられない人間たち。 貧困層も、富裕層も、実体感がまったくない。誰かの頭の中の空想みたい。 SFなんだから、空想なんだから、、当然ですね~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年02月23日 23時30分31秒
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