2005/04/09(土)09:33
1948(昭和23)年より~太宰 治に関連すること&作品~
昨日、1948(昭和23)年の中から、主な出来事で紹介しましたが、この年の6月に太宰治が戦争未亡人の山崎富栄と玉川上水で入水自殺しました。
今日は、太宰治(以下、太宰)に関連する事や、数多くある作品のうち2・3点をピックアップしてKoutyanの思い出等を交えて紹介します。
斜陽 ( 著者: 太宰治 / 太宰治 | 出版社: 文藝春秋 )
太宰は青森県金木町(地図で見ると津軽半島の中央部)の出身です(Koutyanのお隣の県であり、何となく身近な感じの人のです)。
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その町の中心部に太宰が生まれ、幼少期を過ごした「斜陽館」があり、現在は
「金木町太宰治記念館『斜陽館』」として毎年たくさんの太宰ファンが今尚訪れる
とう言うことです。特に「桜桃忌(平成11年6月19日に金木町では『生誕祭』
と改める)」には、全国から多くの人が訪れるということです。
すぐお隣の県でありながらKoutyanはまだ行ったことがありません!いずれ訪れてみたいとは思っていますが・・・・。
さて作品ですが、先ずは「斜陽」。戦後の没落していく貴族の一家の様子が描かれています。この作品により“斜陽族”と言う流行語まで生まれました。
次に「人間失格」。亡くなる直前に完結され、完結品としては太宰最後の作品です。無邪気を装って周囲を欺いた少年時代。次々と女性に関わり自殺未遂を繰り返しながら薬物におぼれていく姿が、太宰と重なって描かれています。
最後に「走れメロス」。主人公メロスとその友セリヌンティウス。二人の若者の友情と信頼が力強く表現されています。
Koutyanが太宰の作品と言ったら、やっぱり「走れメロス」が好きです。
確か中学校の国語の教科書にあったことを記憶しています。何より、内容が明るいですね。太宰と言えば、どちらかと言うと“くらーい”と言うイメージがあります。最後がハッピーエンドになるからでしょうか、これは本当に明るいですね。
それにしてもこの年代になって読み返してみると、“う~ん!?”と首を傾げたくなるのも年のせいでしょうか?
「今時こんな友情ってほんとうにあるのかい?」「少し“青くさい”んじゃないの?」
しかしその反面、
「こんな“友”、“友情”があったらいいな!」「皆がこんな風に人を信じたり、信頼できたらテロとか、戦争とか嫌なことがこの世の中からきっと無くなるのになあ…!!」とも、思ったりもします。
皆様は如何でござりましょうか?