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2010年02月28日
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カテゴリ:エッセー
私は麺類が大好きです。

夕べKeityan(妻)が夕食に、お汁代わりに日本蕎麦を作ってくれた。


蕎麦といえば昔一杯のかけそばという映画化もされた短編小説があった。


「ある年の大晦日の晩、札幌の「北海亭」という蕎麦屋に子供を2人連れた貧相な女性が現れる。

閉店間際だと店主が母子に告げるがどうしても蕎麦が食べたいと母親が言い、店主は仕方なく母子を店内に入れる。

店内に入ると母親が「かけそばを1杯頂きたい」と言った。

主人は母子を思い、内緒で1.5人前の蕎麦を茹でた。

そして母子は出された1杯のかけそばをおいしそうに分けあって食べた。

この母子は事故で父親を亡くし、大晦日の日に父親の好きだった「北海亭」のかけそばを食べに来ることが年に一回だけの贅沢だったのだ。

翌年の大晦日も1杯、翌々年の大晦日は2杯、母子はかけそばを頼みにきた。

「北海亭」の主人夫婦はいつしか、毎年大晦日にかけそばを注文する母子が来るのが楽しみになった。

しかし、ある年から母子は来なくなってしまった。

それでも主人夫婦は母子を待ち続け、そして十数年後のある日母とすっかり大きくなった息子2人が再び「北海亭」に現れる。

子供達は就職してすっかり立派な大人となり、母子3人でかけそばを3杯頼んだ」

こんな物語です。

多くの人が涙しました。


蕎麦ではなくラーメンだけど、私にも「一杯のかけそば」のような光景があったことを思い出した。


盛岡で何かの飲み会があった。

飲んだ後というのは、お腹は結構一杯なんだけど何故かラーメンを食べたくなる。

この時は帰りが同方向のEさんと2人だった。

ラーメンを食べて行こう、となった。

とある中華料理店でラーメンと餃子を注文。

出来てくるまで軽く一杯と、ビールで乾杯した。


そんな私の前のテーブルではどちらも小学校に入る前の女の子2人を連れた、あまり身寄りが良いとはいえない感じの母娘がいた。

3人のテーブルにはラーメンが1杯だけ。

小さなプラスチックの椀を二つ借り、娘2人は仲良く食べていた。

母親は全然食べず、娘2人が食べているのをにこにこと見ているだけ。


それとなく見ていた私のビールは進まなくなった。

後から出てきたラーメンや餃子にも中々箸が進まない。


しばらくした後、母娘のテーブルにチャーハンや野菜炒めが並べられた。

母親もチャーハンや野菜炒めを美味しそうに食べ始めた。

ほっ。

胸につかえていた物が何処かへ行った。

ビールは勿論、ラーメンや餃子もどんどん進んだのだった。


夕食の日本蕎麦から「一杯のかけそば」を。

更に「一杯のラーメン」の思い出まで、嘗て見かけたそんな光景を思い出した。




[1992年電通=東映:DVD未発売]一杯のかけそば●監督:西河克己//渡瀬恒彦/市毛良枝/泉ピン子  (中古ビデオ/VHS) 【中古】





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最終更新日  2010年02月28日 12時37分52秒
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